眺めのいい部屋

人、映画、本・・・記憶の小箱の中身を文字に直す作業をしています。

2014年に観た映画 (オフシアター外国映画編) 

2015-03-23 17:58:56 | 映画1年分の「ひとこと感想」2006~

2014年にスクリーンで観た映画の「ひとこと感想」を、やっと書き始めました。
チラシや、帰宅直後にササッと書いた「映画メモ」で、オボロ~になった記憶を掘り起こしています。(スヤスヤ眠ってる子をわざわざ起こしてる感じ・・・かも(^^;)

去年は映画館にも自主上映の会場にもなかなか足が向かなくて、家のTVで録画したものばかり観ていました。
出向いて「スクリーン」で観られたのは、全部で40本・・・のようです。(映画館で29本、自主上映で11本。内容で言うと、外国映画が27本、日本映画が13本)
でも自分ではもっと少ないと思っていたので、「そんなに観に行ってたんだ・・・」って、ちょっと嬉しくなりました。

以下、鑑賞順に。



『カンパニー・メン』(監督・脚本:ジョン・ウェルズ 2010)

リーマン・ショック後の「リストラ」の様相は、洋の東西を問わないなあ・・・と。

 http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/36988704.html

『わたしはロランス』(監督・脚本:グザヴィエ・ドラン 2012 カナダ=フランス)

当時24歳だった監督のことを、チラシには「圧倒的なヴィジュアルセンスとストーリーテリングで注目を集める監督」とあって、それはその通りだと思ったのだけれど・・・長すぎる(168分)のと、なぜか最後まで主人公ロランスに興味が持てなかった(私は普通、こういったことを言い出す人には興味を持つのに)せいで、観た後クタクタになった映画。(作り手との相性の悪さを予感してる自分・・・なんかヤだなァ)

☆ 『もうひとりの息子』(監督・脚本:ロレーヌ・レヴィ 2012 フランス フランス語・へブライ・アラビア語・英語)

観た直後のメモにはひとこと、「今年のベスト・ワンに選ぶかも」とだけ。(実際、高知のオフシアター・ベストテン選考会では外国映画部門の1位になりました~(^^))

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/38589369.html

『31年目の夫婦げんか』(監督:デヴィッド・フランケル 2012)

メモには、「メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズの夫婦は、日常の細かいエピソードがリアル?で面白かった。でも同じ監督、同じ女優さんなら、私は『プラダを着た悪魔』の方がずっと好き!」。それでも、本格的にヒビの入ったことのない夫婦の話は、安心して観ていられて楽しい。夫がただ「正直」なせいで窮地に陥るたびに「気の毒に・・・」と(笑いながら)思ったりして。

『少女は自転車にのって』(監督・脚本:ハイファ・アル=マンスール 2012 サウジアラビア=ドイツ アラビア語)

メモには、「サウジアラビアの映画は観たの始めてかも。(しかも監督さんは女性) サウジアラビアの社会や暮らしぶりを全然知らないので、主人公(10歳の少女)の家庭や学校の様子も、これが一般的なのかどうかもワカラナイ。それでも、彼女の言動のたくましさ・爽快さ! かなりの男尊女卑を感じさせる文化風土の中で、それでもさまざまな男性・女性、いろんな男の子・女の子が描かれていて、爽やかな印象が残った」
今思い出すのは、母親が少女をとても愛している様子に胸を打たれたこと。夫に望まれても「男の子を生む」ことができなくなったのは、最初の出産が大変な難産だったためだということを思うと、娘に対して何らかのわだかまり?のようなモノが、少しは残っても不思議じゃないと思うのに、母親は終始、娘をかけがえのない存在と思っているのが伝わってきて、ただそれだけで私はこの女性が好きになった。(つまらない小言ばっかり言ってるように見えても、自主性が足りないように思えても、お母さんっていうのはこれで十分。ってかこうじゃなくっちゃね!)

☆ 『いとしきエブリディ』(監督・共同脚本:マイケル・ウィンラーボトム 2012 イギリス) 

メモを見ていたら・・・術後退院して10日ほどの間に、映画を3回も観に行っていた。そのうちの1本がこれ(あとは『チョコレートドーナツ』『思い出のマーニー』)で、ただただスクリーンを見つめて、映像に浸って、映画の空気を呼吸していた・・・そんな気がする。

http://blog.livedoor.jp/hayasinonene/archives/39402809.html

☆ 『アルマジロ』(監督・脚本:ヤヌス・メッツ 撮影:ラース・スクリー 2010 デンマーク)

デンマークの兵士たちが、日本の若い人たちに重なって見えた。何にせよ、戦場に行くのは若い人たちなのだ。(「『戦争』とは、オトナがコドモに殺し合いをさせること」と、オトナの年齢になって以来、私はずっと思っている)

http://blog.goo.ne.jp/muma_may/e/f259e0e1c4781f2eed67f5adda2638f2




(7本)

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