富士市を中心の郷土史

昔話、城、寺、歴史。

富士市今泉の昔話(57)

2013年06月08日 18時10分03秒 | 昔話
富士市今泉の昔話(57)外伝 善得寺考 霊場巡り(4)

駿豆横道33所霊場巡り(2)
霊場巡り発心してより3月経過、機会が得られたため伊豆南部の霊場
巡りを重ねる事とした。

昭和57年9月9日
清水寺
 駿豆横道第3番。
 場所 田方郡函南間宮
 御本尊 聖観世音
 宗派 高野山真言宗
 由緒 33観世音の石仏が並んでいる。
    法華経普門品の説。33身に基づき、俗信の観音を33種並べた
    もの。高齢や経済、理由から広域巡礼が出来ない者に、一か所
    で参拝出来る事は有り難い存在だったに違いない。
    かりのよにしはし まみやのかんぜおん 
           のちのうまれをたすけたまへや

来光川を蛇橋で渡り函南に、母と共にの昭和36年の順拝の頃は、下田
街道の一本道沿いであったが、妹との順拝の20年経った昭和57年の
頃は、熱函道路が通じ、子供の運転での米寿の順拝の現在は伊豆縦貫道
が通じ更に湾岸環状道路が完成間近の工事中。大きな変化に大師様も驚
いて居られると思うが、変わらぬ順拝の願いは有り難い。





玉洞院
 駿豆横道霊場第5番
 伊豆中道霊場第33番
 場所 伊豆市牧の郷
 御本尊 十一面観世音
 宗派 曹洞宗
 由緒 火災により焼失の為詳細は不明。草創期は密教寺院だったが、
    正親町天皇の天正11年(1583)、景勝院10世香山宗
    清によって改宗し、曹洞宗と為った。現在の建物は昭和50
    年に総改築された物である。
    高台の為眺めはよく、寺内には樹齢100年余の枝垂れ桜が
    見事である。

高台の為石段が続き、母との50年前は難儀した。三度目の今日は石
段の横に「定家かずら」が満開だった。今日は子に付きそはれての米
寿の順拝である。
    定家かずら母助けし坂を助られて





益山寺
 駿豆横道霊場第6番
 場所 伊豆市堀切
 本尊 千手観音
 宗派 真言宗
 由緒 標高300mの益山の上にある寺で、開創は空海で本尊の観世
    音菩薩は自作と伝えられている。山中の落ち着いた静けさ古い
    地蔵さま・石仏等古刹の趣は素晴らしい。又境内には楓と銀杏
    の大木が聳えている。楓は根回り5,46m、目通り4,05
    m、樹高27m、樹齢900年ほどで県下最大である。瘤が多
    くあり盛り上がる力強さは、風雪に耐えた歴史を見せている。
    大銀杏は市指定であり紅葉は素晴らしく石仏群とよく調和し
    ている。
50年前に母との登拝の折には、車は参道の入り口に捨て、1000m
に近い登りの山道を杖に寄る母と付き添う妻子との順拝だった。古い写
真2枚が思い出である。母も幼稚園に漸くの子供もよく歩いた物である。
30年前の妹との登拝には、山道の途中で車を捨て、年を感じつつの大
楓との対面、静寂の中の順拝だった。妹の大きな蚊の思い出も山上の寂
故かも知れない。





大楓は昔と変わらぬ元気さで、枝葉を寺内に広げていた。怪異の語が適
する瘤瘤の幹が物凄い。





庭には未央柳が賑やかさを見せている。



































最新の画像もっと見る

コメントを投稿