富士市を中心の郷土史

昔話、城、寺、歴史。

富士市今泉の昔話(29)

2012年11月17日 14時16分45秒 | 昔話
富士市今泉の昔話(29)今泉小学校の思い出(3)

小学校の思い出は水の上の教場が多いが、既に二回を記した。
加齢の整理を進めた所、文集などが出てきた為記して見たい。
思い出は小学校の二年ごろが多い。二年の担任は今村甲子夫
先生(一夜)だった。学校に綴り方、童詩の流れが在り、先生
がリード下さった。
水の上の教場には、上の運動場と下の運動場が在り、上の部分
に古い校舎又下の部分に教員室があった。下の運動場の東は
崖(善得寺城の在った時は惣構の南縁だったと私見する)で、
縁に椋の木の大樹が数本あった。青嵐を為し、木の葉時雨を
見せ私たちを励ましてくれた。時の校長は鈴木長太郎先生(亡く
なられた富士市長鈴木清見氏の御尊父)で、「椋の木」
と言ふ文集を出して下さった。古い文集を見ると懐かしく、
その巻頭言と清見氏の文を見て戴く。






今村先生は綴り方(作文)の授業に多くの言葉を下さったので、
その一部を思い出として見たい。
写真に続く今村先生の文です。
 心がねじけると文もねじける。
 心がうれしければ文もうれしく、心にしんぱいごとがある
 と文もしんぱいな文になる。(心が泣けば文が泣き心が笑
   へば文も笑ふ)
 心がこまかければ文もこまかくなる。
 心がすなをで 正しく 美しければ 文もすなをに 正
 しく美しい。
   よくみる
   よくかく
   よくあじわふ

 書くまで 

  文をたくさんよむ
  できごと 人 ものごと をよくみる
  よくきく
  しらべる
  文話をきく
  書きつけておく

 書くとき
  ふり辺ってよく考える 
  だいを見付けてあつめる
  文字をきれいに
  中心をきめる
  どんな じゅんじょに書くか決める
  うそを書かないで 正直に書く
  くわしくかく
  心を書く
  大ざっぱにかく
  知っているだけ かん字をつかふ
  口語文か 文語文かきめる
  文段をつける
  、 。 「 」をつける

 書いてから
  よみ返す すらすら よめてお話が
  よくわかるか?
  なをす つけたす
  かんじに書き辺へる  かなを 
  なをす
  、 。 「 」をつける
  思った通りにかけたか
  心と文とちがっていないか
  面白くかけたか
  たりないところ よぶんなところ 
  ないか



一暇を得て井川の錦に。







































































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1 コメント

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Unknown (今村暁)
2019-12-28 15:26:10
ありがとうございます。今村甲子夫の孫です。
祖父のことをふと考えていたら、この文章に出会いました。心から感謝します。
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