ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1982年7月10日付 ビルボード 全米 Top40 エイジア Asia - Heat Of The Moment

2018-07-12 22:44:15 | 1982年ビルボードTop40
1982年7月10日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はThe Human Leagueの"Don't You Want Me"。The Human League、出身のイギリスではヒット曲がありましたが、アメリカでは初めてのヒット、もちろん初めてのNo.1ヒットです。

前週と変わらず2週目の2位はTOTOの"Rosanna"。デビューシングルの"Hold The Line"が1978年に5位を記録、それ以来彼ら2曲目のTop5ヒットで、Top3ヒットは初めてです。
3位は5位からアップ、John Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットでTop3入りです。
4位は前週と変わらずこれで3週目の4位、Asiaの"Heat of the Moment"。デビューシングルでのTop5入りですが、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、元イエスのスティーヴ・ハウ、元E.L.Pのカール・パーマー、元バグルスのジェフ・ダウンズで結成されたスーパーグループですのでファーストシングル大ヒットも当然です。
5位は9位からアップ、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、この曲で2曲目のTop40ヒットでTop5入りです。そう、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。

この週4位はAsiaの"Heat of the Moment"。
最高位は6月26日から3週間続けた第4位。年間チャートは40位。彼らのデビューシングルで大ヒットを記録しました。

Asia、皆さんご存知だと思いますが「夢のスーパーグループ」が彼らの代名詞ですね。
メンバーはボーカル&ベースはもちろん元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、ギターとボーカルは元イエスのスティーヴ・ハウ、ドラムは元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー、キーボードは元バグルスで後にイエスのジェフ・ダウンズ。まさにドリームグループです。

プログレッシブロックでありながらポップでロック、ファースト・アルバム『Asia(詠時感〜時へのロマン)』は通算9週間の1位を記録してForeignerの「4」やGo-Go'sの「Beauty And The Beat」を抑えての堂々の年間アルバムチャート第1位です。

"Heat of the Moment"ですが、作はメンバーのJohn Wetton,とGeoff Downes。リードボーカルはもちろんJohn Wettonです。
John Wettonの声って、良い声していますよね。
印象的なPVですが、この作者はゴドレイ&クレーム、そう元10CCのメンバーで、10CC脱退後様々なアーチストのビデオをプロデュースしています。
Godley & Cremeは歌手としても活動し、1曲だけですが"Cry"という曲で1985年に最高位16位を記録するヒットとなっています。


今週 先週 song / artist
1 1 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
2 2 ROSANNA / TOTO
3 5 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
4 4 HEAT OF THE MOMENT / ASIA
5 9 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
6 7 LET IT WHIP / DAZZ BAND
7 8 LOVE'S BEEN A LITTLE HARD ON ME / JUICE NEWTON
8 3 EBONY AND IVORY / PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
9 11 TAINTED LOVE / SOFT CELL
10 10 CAUGHT UP IN YOU / 38 SPECIAL
11 13 ONLY THE LONELY / MOTELS
12 22 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
13 16 DO I DO / STEVIE WONDER
14 15 ANY DAY NOW / RONNIE MILSAP
15 19 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
16 20 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
17 17 PLAY THE GAME TONIGHT / KANSAS
18 18 TAKE ME DOWN / ALABAMA
19 6 ALWAYS ON MY MIND / WILLIE NELSON
20 24 STILL THEY RIDE / JOURNEY
21 21 WHAT KIND OF FOOL AM I / RICK SPRINGFIELD
22 25 PERSONALLY / KARLA BONOFF
23 23 FORGET ME NOTS / PATRICE RUSHEN
24 27 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
25 29 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
26 34 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
27 30 GOING TO A GO-GO / ROLLING STONES
28 31 EARLY IN THE MORNING / GAP BAND
29 12 CRIMSON AND CLOVER / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
30 14 THE OTHER WOMAN / RAY PARKER JR.
31 26 BREAK IT UP / FOREIGNER
32 42 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
33 33 THIS MAN IS MINE / HEART
34 39 HOOKED ON SWING (MEDLEY) / LARRY ELGART & HIS MANHATTAN SWING BAND
35 35 BE MINE TONIGHT / NEIL DIAMOND
36 41 IF THE LOVE FITS WEAR IT / LESLIE PEARL
37 37 ISLAND OF LOST SOULS / BLONDIE
38 38 DANCING IN THE STREET / VAN HALEN
39 44 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
40 40 ANGEL IN BLUE / J. GEILS BAND
コメント (7)
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Stevie Nicks スティーヴィー・ニックス - After the Glitter Fades(1982年の洋楽 Part23)

2018-07-08 22:39:52 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart23はStevie Nicksの"After the Glitter Fades"。
最高位は7月3日の32位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

"After the Glitter Fades"、Stevie Nicksの初めてのソロアルバムにして全米1位を記録した大ベストセラーアルバム収録曲。
このアルバムからはすでに3曲がTop40ヒットとなっています。
まずはTom Pettyとの共演の"Stop Draggin' My Heart Around"が最高位3位、Don Henleyとの共演で"Leather and Lace"が最高位6位、ソロのロックヒット"Edge Of Seventeen"が最高位11位、そしてこの曲がなんと4曲目のシングルヒットとなりました。
このアルバム、ロックありデュエットあり、バラードあり、そしてこの曲"After the Glitter Fades"はまさにカントリーの名曲です。
曲の作者はもちろんStevie Nicks。
あのカントリーの大御所Glen Campbellもカバーしています。


Glen Campbellバージョンもしっとりしてとっても良い雰囲気です。
コメント (12)
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1982年7月3日付 ビルボード 全米 Top40 Joan Jett and the Blackhearts - Crimson & Clover

2018-07-06 20:33:59 | 1982年ビルボードTop40
1982年7月3日付ビルボード All American Top40、この週8週間ぶりの1位交代がありました、2位から上がって1位はThe Human Leagueの"Don't You Want Me"。The Human League、出身のイギリスではヒット曲がありましたが、アメリカでは初めてのヒット、もちろん初めてのNo.1ヒットです。
3位から上がって2位はTOTOの"Rosanna"。デビューシングルの"Hold The Line"が1978年に5位を記録、それ以来彼ら2曲目のTop5ヒットで、Top3ヒットは初めてです。
7週間連続1位からついにダウンしての3位、Paul McCartney and Stevie Wonderの"Ebony and Ivory"。Paul McCartneyとStevie Wonderのスーパースター同士のコラボレーション、ヒットしないわけはありません。Paul McCartneyとStevie Wonder、両者ともNo.1ソングを含め大ヒットを無数に持つヒットメーカー、No.1については、Paul McCartneyは1980年の"Coming Up"以来、Stevie Wonderは"Sir Duke"以来となりました。
4位は前週と変わらず、Asiaの"Heat of the Moment"。デビューシングルでのTop5入りですが、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、元イエスのスティーヴ・ハウ、元E.L.Pのカール・パーマー、元バグルスのジェフ・ダウンズで結成されたスーパーグループですのでファーストシングル大ヒットも当然です。
5位は6位からアップ、John Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットでTop5入りです。

この週12位はJoan Jett and The Blackheartsの"Crimson and Clover"。最高位は6月19日と26日の7位。年間チャートは78位。
デビューシングルにして7週間の1位を記録する歴史的大ヒット"I Love Rock and Roll"に続くヒットになりました。

Joan Jettですが、1975年にデビューしたThe Runawaysのギタリスト。ランナウエイズといえば女性ロックバンドの草分け的存在でドラムのサンディ・ウェストにボーカルのシェリー・カーリー、ギターのリタ・フォードと、女性ロッカーのスーパースターが結集した伝説のグループです。4年でグループの活動を終わりましたが、人気がなかったアメリカと比べ、日本では大人気でした。

ランナウエイズ解散後、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツを結成、3枚目のアルバム『アイ・ラブ・ロックンロール』に収録されたシングル"I Love Rock and Roll"で大ブレイク、初めてのヒット曲が歴史的な大ヒットになりました。同アルバムから2枚目のシングル"Crimson and Clover"で2曲目のヒット曲となります。

"I Love Rock and Roll"はオリジナルがブリティッシュロックバンドThe Arrowsの曲でしたが、この"Crimson and Clover"は60年代を飾るアメリカのロックグループ トミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ (Tommy James and the Shondells) の大ヒット曲です。
1969年2月に1位を記録、数々の大ヒット曲を持っているトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズのヒット曲の中でも最もヒットした曲でした。
ジョーン・ジェットがその60年代ロックの名曲をカッコよくアレンジして再びのヒットになりました。

こちらがオリジナルのトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズ版。
曲の作者はこのグループのトミー・ジェイムスとドラマーのPeter Lucia Jr.です。

今週先週song/artist
1 2 DON'T YOU WANT ME/HUMAN LEAGUE
2 3 ROSANNA/TOTO
3 1 EBONY AND IVORY/PAUL MCCARTNEY & STEVIE WONDER
4 4 HEAT OF THE MOMENT/ASIA
5 6 HURTS SO GOOD/JOHN COUGAR
6 5 ALWAYS ON MY MIND/WILLIE NELSON
7 8 LET IT WHIP/DAZZ BAND
8 9 LOVE'S BEEN A LITTLE HARD ON ME/JUICE NEWTON
9 19 EYE OF THE TIGER/SURVIVOR
10 12 CAUGHT UP IN YOU/38 SPECIAL
11 14 TAINTED LOVE/SOFT CELL
12 7 CRIMSON AND CLOVER/JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
13 16 ONLY THE LONELY/MOTELS
14 10 THE OTHER WOMAN/RAY PARKER JR.
15 18 ANY DAY NOW/RONNIE MILSAP
16 23 DO I DO/STEVIE WONDER
17 21 PLAY THE GAME TONIGHT/KANSAS
18 20 TAKE ME DOWN/ALABAMA
19 22 ABRACADABRA/STEVE MILLER BAND
20 28 KEEP THE FIRE BURNIN'/REO SPEEDWAGON
21 24 WHAT KIND OF FOOL AM I/RICK SPRINGFIELD
22 30 HOLD ME/FLEETWOOD MAC
23 25 FORGET ME NOTS/PATRICE RUSHEN
24 27 STILL THEY RIDE/JOURNEY
25 29 PERSONALLY/KARLA BONOFF
26 26 BREAK IT UP/FOREIGNER
27 34 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER/AIR SUPPLY
28 11 BODY LANGUAGE/QUEEN
29 48 WASTED ON THE WAY/CROSBY STILLS & NASH
30 42 GOING TO A GO-GO/ROLLING STONES
31 43 EARLY IN THE MORNING/GAP BAND
32 33 AFTER THE GLITTER FADES/STEVIE NICKS
33 35 THIS MAN IS MINE/HEART
34 38 HARD TO SAY I'M SORRY/CHICAGO
35 37 BE MINE TONIGHT/NEIL DIAMOND
36 36 HOPE YOU LOVE ME LIKE YOU SAY YOU DO/HUEY LEWIS & THE NEWS
37 39 ISLAND OF LOST SOULS/BLONDIE
38 40 DANCING IN THE STREET/VAN HALEN
39 46 HOOKED ON SWING (MEDLEY)/LARRY ELGART & HIS MANHATTAN SWING BAND
40 41 ANGEL IN BLUE/J. GEILS BAND
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