ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1981年6月6日付 ビルボード 全米 Top40 QUINCY JONES - Ai No Corrida[愛のコリーダ」

2017-06-11 22:34:56 | 1981年ビルボードTop40
1981年6月6日付ビルボード All American Top40、4週目の1位の大ヒットとなりましたKim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。

この週は1位から6位まで前週と変わりませんでした。
3週目の2位はSmokey Robinsonの"Being With You"。Smokey Robinson、1979年に4位を記録した久しぶりの大ヒット曲"Crusin'"以来のTop5ヒットです。
2週目の3位はStars On 45の"Stars On 45"。スターズ・オン45は、1981年にオランダで企画された人気アーティストメドレーの音楽プロジェクト。初めてのヒットでTop5入りです。
2週目の4位はA Taste Of Honeyの"Sukiyaki"。A Taste Of Honey、1978年の全米No.1ヒット"Boogie Oogie Oogie"以来、一発屋で終わったかと思いましたが、2曲目のTop40ヒットで堂々のTop5入りとなりました。
2週目の5位はREO Speedwagonの"Take It On The Run"。全米No.1ヒット"Keep On Loving You"に続く2曲連続のTop5ヒットです。

この週28位はQuincy Jonesの"Ai No Corrida"。
最高位は5月30日と6月6日の28位、年間チャートは圏外でした。
"Ai No Corrida"、そうです、1976年の大島渚監督の映画「愛のコリーダ」からこのタイトルが来ています。ちなみに映画の主題歌ではありません。

このクインシー・ジョーンズのバージョンは原曲ではなく、元々はこの曲を作ったChaz Jankelという人が1980年に発表した曲です。
クインシー・ジョーンズがボーカルにデューンという人を起用しカバー、大ヒットとなりました。
クインシー・ジョーンズは元々はジャズ・トランぺッターでしたが、すでに60年代から音楽プロデューサーとして活躍、ビルボードのTop40ヒットは初めてではなく、1978年に21位を記録した"Stuff Like That"という曲があります。
そしてこの曲で日本はもとより世界で有名になり、もっと有名になったのは、そう、マイケル・ジャクソンのプロデューサーとしてです。もちろん世界で最も売れたアルバム『Thriller』も彼のプロデュース作品です。
"Ai No Corrida"、日本でも大ヒットして、その後もいろんな場面でこの曲がかかっていますので、皆さんもちろんご存知ですよね。すっごくかっこいい曲です。


Chaz Jankelさんのオリジナルバージョンです。


今週 先週 song / artist
1 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
2 2 BEING WITH YOU / SMOKEY ROBINSON
3 3 STARS ON 45 / STARS ON 45
4 4 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
5 5 TAKE IT ON THE RUN / REO SPEEDWAGON
6 6 LIVING INSIDE MYSELF / GINO VANNELLI
7 8 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
8 7 JUST THE TWO OF US / Grover Washington jr/BILL WITHERS
9 12 AMERICA / NEIL DIAMOND
10 11 SWEETHEART / FRANKE & THE KNOCKOUTS
11 16 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
12 13 HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN
13 15 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
14 17 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
15 9 TOO MUCH TIME ON MY HANDS / STYX
16 18 WHAT ARE WE DOIN' IN LOVE / DOTTIE WEST
17 10 WATCHING THE WHEELS / JOHN LENNON
18 14 ANGEL OF THE MORNING / JUICE NEWTON
19 22 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
20 30 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
21 25 THE WAITING / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
22 24 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
23 23 SINCE I DON'T HAVE YOU / DON MCLEAN
24 27 IS IT YOU / LEE RITENOUR
25 21 MORNING TRAIN (NINE TO FIVE) / SHEENA EASTON
26 19 I MISSED AGAIN / PHIL COLLINS
27 40 NOBODY WINS / ELTON JOHN
28 28 AI NO CORRIDA / QUINCY JONES
29 32 WINNING / SANTANA
30 20 SAY YOU'LL BE MINE / CHRISTOPHER CROSS
31 26 KISS ON MY LIST / DARYL HALL & JOHN OATES
32 35 STILL RIGHT HERE IN MY HEART / PURE PRAIRIE LEAGUE
33 29 FIND YOUR WAY BACK / JEFFERSON STARSHIP
34 38 FOOL IN LOVE WITH YOU / PHOTOGLO
35 37 SAY WHAT / JESSE WINCHESTER
36 31 YOU BETTER YOU BET / WHO
37 46 MODERN GIRL / SHEENA EASTON
38 42 TIME / ALAN PARSONS PROJECT
39 43 I CAN TAKE CARE OF MYSELF / BILLY VERA & THE BEATERS
40 48 ELVIRA / OAK RIDGE BOYS
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John O'Banion - Love You Like I Never Loved Before(1981年の洋楽 Part13)

2017-06-08 22:38:50 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart13はJohn O'Banionの"Love You Like I Never Loved Before"。邦題は「僕のラブソング」。
最高位は5月16日と23日の24位。年間チャートは圏外でした。

ジョン・オバニオン、デビューアルバムが『John O'Banion』でそこからのシングルカットでもちろん初めてで唯一の全米ヒット曲がこの"Love You Like I Never Loved Before"「僕のラブソング」です。
この曲は良い曲でしたねぇ~。なぜ24位どまりだったのでしょうか。TOTO風の演奏にジョン・オバニオンのハイトーンのボーカルが心地よいAORの名曲です。ギターもカッコいいですし、もっとヒットして欲しかった。
日本人好みの曲だったのでしょう、日本では凄いヒット曲となりましたが、アメリカでは典型的な一発屋で終わってしまいましたね。
日本ではこの曲の次にも「I Don't Want To Loose Your Love」がヒットし、そして薬師丸ひろ子主演の映画『里見八犬伝』の主題歌も歌って日本では有名な洋楽歌手でした。知らなかったのですが、残念ながら2007年に60歳を前に交通事故で亡くなったそうです。


日本でのヒット曲"I Don't Want To Loose Your Love"「君だけのバラード」
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1981年5月30日付 ビルボード 全米 Top40 スティックス Styx - Too Much Time On My Hands

2017-06-04 18:19:37 | 1981年ビルボードTop40
1981年5月30日付ビルボード All American Top40、3週目の1位の大ヒットはKim Carnesの"Bette Davis Eyes"。10位を記録した"More Love"以来のTop10ヒットでもちろん初めてのNo.1です。

前週と変わらず2週目の2位はSmokey Robinsonの"Being With You"。Smokey Robinson、1979年に4位を記録した久しぶりの大ヒット曲"Crusin'"以来のTop5ヒットです。
3位は5位からアップ、Stars On 45の"Stars On 45"。スターズ・オン45は、1981年にオランダで企画された人気アーティストメドレーの音楽プロジェクト。初めてのヒットでTop5入りです。
4位は8位からジャンプアップ、A Taste Of Honeyの"Sukiyaki"。A Taste Of Honey、1978年の全米No.1ヒット"Boogie Oogie Oogie"以来、一発屋で終わったかと思いましたが、2曲目のTop40ヒットで堂々のTop5入りとなりました。
5位は6位からアップ、REO Speedwagonの"Take It On The Run"。全米No.1ヒット"Keep On Loving You"に続く2曲連続のTop5ヒットです。

この週9位がStyxの"Too Much Time On My Hands"。邦題は「時は流れて」。最高位は5月23日と30日の9位。年間チャートは54位。3位を記録した"The Best Of Times"に続く2曲連続のTop10ヒットとなりました。

この曲、スティックスの10枚目のアルバム「パラダイス・シアター」からのシングルカットです。
この「パラダイス・シアター」、スティックスの出身地シカゴに実際にあった劇場をテーマにしたアルバムで、ドラマティックな名盤で全米1位を記録しています。
"Too Much Time On My Hands"ですが、この曲はトミー・ショウの作品で、彼の作品でありますから結構ハードなロックになっています。
スティックスは、デニス・デ・ヤングの曲はアメリカンプログレロックでありポップス系の曲であるのですが、トミー・ショウの曲はロック系の曲、二人の曲がいい具合に交じっているのがスティックスの魅力でありますよね。


今週 先週 song / artist
1 1 BETTE DAVIS EYES / KIM CARNES
2 2 BEING WITH YOU / SMOKEY ROBINSON
3 5 STARS ON 45 / STARS ON 45
4 8 SUKIYAKI / A TASTE OF HONEY
5 6 TAKE IT ON THE RUN / REO SPEEDWAGON
6 7 LIVING INSIDE MYSELF / GINO VANNELLI
7 3 JUST THE TWO OF US / Grover Washington jr/BILL WITHERS
8 11 A WOMAN NEEDS LOVE / RAY PARKER JR. & RAYDIO
9 9 TOO MUCH TIME ON MY HANDS / STYX
10 10 WATCHING THE WHEELS / JOHN LENNON
11 12 SWEETHEART / FRANKE & THE KNOCKOUTS
12 15 AMERICA / NEIL DIAMOND
13 14 HOW 'BOUT US / CHAMPAIGN
14 4 ANGEL OF THE MORNING / JUICE NEWTON
15 17 I LOVE YOU / CLIMAX BLUES BAND
16 33 ALL THOSE YEARS AGO / GEORGE HARRISON
17 23 THIS LITTLE GIRL / GARY "U.S." BONDS
18 21 WHAT ARE WE DOIN' IN LOVE / DOTTIE WEST
19 19 I MISSED AGAIN / PHIL COLLINS
20 20 SAY YOU'LL BE MINE / CHRISTOPHER CROSS
21 13 MORNING TRAIN (NINE TO FIVE) / SHEENA EASTON
22 31 YOU MAKE MY DREAMS / DARYL HALL & JOHN OATES
23 25 SINCE I DON'T HAVE YOU / DON MCLEAN
24 28 JESSIE'S GIRL / RICK SPRINGFIELD
25 32 THE WAITING / TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
26 16 KISS ON MY LIST / DARYL HALL & JOHN OATES
27 35 IS IT YOU / LEE RITENOUR
28 30 AI NO CORRIDA / QUINCY JONES
29 29 FIND YOUR WAY BACK / JEFFERSON STARSHIP
30 38 THE ONE THAT YOU LOVE / AIR SUPPLY
31 18 YOU BETTER YOU BET / WHO
32 36 WINNING / SANTANA
33 22 I CAN'T STAND IT / ERIC CLAPTON
34 24 LOVE YOU LIKE I NEVER LOVED BEFORE / JOHN O'BANION
35 39 STILL RIGHT HERE IN MY HEART / PURE PRAIRIE LEAGUE
36 26 AIN'T EVEN DONE WITH THE NIGHT / JOHN COUGAR
37 43 SAY WHAT / JESSE WINCHESTER
38 41 FOOL IN LOVE WITH YOU / PHOTOGLO
39 40 JUST SO LONELY / GET WET
40 49 NOBODY WINS / ELTON JOHN
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38 Special - Hold on Loosely(1981年の洋楽 Part12)

2017-06-01 22:39:33 | '81年洋楽
1981年の洋楽を紹介するシリーズのPart12は38 Specialの"Hold on Loosely"。
最高位は5月16日と23日の27位。年間チャートは残念ながら圏外でした。

38 Special、ドニー・ヴァン・ザントを中心に結成されたサザン・ロック・バンドですが、ヴァン・ザントといえば、そう、あのレーナード・スキナードのロニー・ヴァン・ザントの弟です。
38 Specialですがデビューは1975年、レーナード・スキナードの不幸な飛行機事故が1977年10月で、事故の前にデビューしています。
ヒットしたのはこの曲が最初。この曲がヒットチャートを上がってきたときは、「レーナード・スキナードの再来だ!」と、うれしかったなぁ。
音楽はポップなところもありますが、動画を見てもわかりますが、髭面のいかにも「サザンロック!」という風貌、ツインドラムにトリプルギターの重厚なロックバンドでもあります。
コメント (10)
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