ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ベンジャミン・オール Benjamin Orr - Stay the Night(1987年の洋楽 Part6)

2023-02-16 20:21:44 | '87年洋楽
1987年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart6は、Benjamin Orrの”Stay the Night”。最高位は、2月14日付の第24位。年間チャートは圏外でした。

Benjamin Orrですが、ご存じの方も多いでしょう、アメリカのボストンで結成されたニューウエイブ系ロックバンドThe Carsのメンバー、ボーカリストで、ベース担当です。Ric Ocasekとともに、The Carsの結成からの中心メンバーですね。

そのThe Carsですが、Benjamin OrrとRic Ocasekが、一緒に音楽活動を始めたのは60年代にまで遡るようです。
その二人が、1976年になって結成したのがThe Cars、デビューアルバムの『The Cars』から、当時、革新的なアメリカンロックとして人気となり、このアルバムからのファーストシングルの"Just What I Needed"がTop40ヒット、最高位27位を記録します。そのヒットを皮切りに、この1987年まで、合計12曲がTop40ヒットとなり、そのうち最高位4位の"Drive"をはじめ、4曲がTop10入りするヒットとなります。アメリカのニューウエイブ系のロックバンドの中では、最も人気がありました。

The Carsの最もヒットした、1984年リリースのアルバム『Heartbeat City』の後、中心メンバーの二人は、ソロ活動に入ります。まずは、Ric Ocasekのソロアルバムからのシングル"Emotion in Motion"が、この前年の1986年に最高15位を記録するヒットとなります。

そして、Benjamin Orrの初のソロアルバム『The Lace』が1986年の年末にリリースされ、初のソロシングルがこの曲”Stay the Night”で、Ric Ocasekのソロには届きませんでしたが、最高位24位を記録するヒットとなりました。

”Stay the Night”の曲の作者はBenjamin OrrとDiane Grey Page、Diane Grey Pageという人は、この時のBenjamin Orrのガールフレンドですね。

実は、私のブログには、The Carsは、あんまり登場していないのです。アメリカンロックは大好きなのですが、Top40に入った12曲中、ブログ登場は2曲のみ、"Just What I Needed"と、"Drive"です。The Carsでは、Ric Ocasekが、大半の曲のボーカルを取り、一部の曲をBenjamin Orrとなっていますが、紹介した両方の曲ともBenjamin Orrのボーカル曲でした。Benjamin Orrのボーカルの曲、結構好きなんです。
こちらと→→→
こちらをご覧ください→→→

そしてソロのヒット曲”Stay the Night”、この曲はよかったですね。メロディアスなロックバラードで、良質なAORロックです。でも、革新的カーズの曲とはいえないですよね。カーズファンからは、不評だったでしょう。私は反対に、この曲のファンであります。
The Carsですが、この年1987年に、アルバム『Door to Door』をリリース、シングルもヒットしますが、二人の中心メンバーの方向性が違うからでしょうか、このアルバムを最後に活動を停止します。


こちらが、”Stay the Night”に先んじてヒットしたRic Ocasekの"Emotion in Motion"。1986年11月15日付、最高位15位を記録しました。
二人とも、ソロでのヒットは、この2曲のみ。Benjamin Orrですが、2000年に53歳の若さでなくなり、The Carsでの二人の再結成はなりませんでした。
コメント (22)
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