ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ケイト・ブッシュ Kate Bush - Running Up That Hill(1985年の洋楽 Part46)

2021-11-25 21:00:35 | '85年洋楽
1985年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart46はKate Bushの"Running Up That Hill"。最高位は11月30日付の30位。年間チャートは圏外でした。

Kate Bushですが、私のブログには初登場となります、イギリス出身のシンガーソングライター。皆さんはご存じだったでしょうか?
デビューは1975年、なんと デヴィッド・ギルモアに見出されてレコード・デビューしたという歌手ですが、なんとその時にはまだ17歳、ものすごい才能の持ち主でした。

レコードのデビューは1978年、シングル"Wuthering Heights"をリリースすると、母国イギリスでいきなりの1位を獲得、それも4週間。日本を含む世界で大ヒットとなります、が、なんとアメリカでだけは全くヒットしませんでした。
このシングルを含んだアルバム『The Kick Inside』も同年リリースし、このアルバムもまたイギリスで3位を記録するなどヨーロッパを中心に大ヒット、でも何故かアルバムもアメリカでは全くヒットしませんでした。
その後もヨーロッパではシングル・アルバムともヒットを続けます。

そしてこの曲"Running Up That Hill"ですが、彼女の5枚目となるアルバム『Hounds of Love』からのファーストシングルカット曲。この曲で初めてアメリカでもチャートを上昇、Top40入りとなります。アルバムも最高位30位と、初めてのヒットアルバムとなります。

"Running Up That Hill"の曲の作者はもちろん彼女自身。プロデュースもKate Bushです。
何とも不思議な雰囲気を持った曲です。デビュー当時よりもずいぶん洗練され、ダンサブルな曲になりましたが、彼女のミステリアスな雰囲気は変わらず、不思議と引き込まれる曲です。


こちらはデビューシングル"Wuthering Heights"。邦題は「嵐が丘」。エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』を題材にしたとの曲であります。日本ではCMに使われましたし、テレビ番組『恋のから騒ぎ』のテーマ曲にも使われましたので聞いたことのある方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
この曲を最初に聞いた時には驚きました。なんという魅力的な曲だったでしょうか。一度聞いたら耳から離れなくなる独特な雰囲気を持った名曲でありました。二十歳の方が作ったとは思えない曲でした。PVもなかなか衝撃的な映像でした。
コメント (44)
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