ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

Crosby, Stills And Nash - Wasted On The Way(1982年の洋楽 Part31)

2018-09-09 22:10:38 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart31はCrosby, Stills And Nashの"Wasted On The Way"。
最高位は8月21日から4週続けた第9位。年間チャートは57位。1977年のヒット曲"Just A Song Before I Go"が最高位7位、年間47位でしたので、その曲に次ぐ大ヒットになりました。

Crosby, Stills And Nash、ご存知フォーク界のスターが結集したスーパーグループ。結成は1969年のことです。
2枚目のアルバムにはNeil Youngも加わり、Crosby, Stills, Nash & Youngとしても活動しました。

私にとって初洋楽アルバムを聴いたのが姉が買った「小さな恋のメロディ・サウンドトラック」、その中にCrosby, Stills, Nash & Youngが歌う"Teach Your Children"が入っていました。映画でも最後のトロッコのシーン、最も印象的なシーンですね、そこに使われていました。名曲です、ビージーズの曲とともに、「洋楽って良いなぁ」と思った思い出の曲です。

"Wasted On The Way"、Crosby, Stills And Nashが5年ぶりに出した彼ら4枚目のアルバム「Daylight Again」収録曲です。
"Teach Your Children"を思い出す郷愁を誘うようなメロディに絶妙なハーモニー、地味な曲ですがTop10に入った素晴らしい曲です。
作者はGraham Nash、良い曲作りますよね。そしてバックコーラスにはイーグルスのTimothy B. Schmitが参加しています。


ライブでも素晴らしいコーラスを聴くことができます。
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1982年9月4日付 ビルボード 全米 Top40 Survivor - Eye Of The Tiger「アイ・オブ・ザ・タイガー」

2018-09-06 22:25:07 | 1982年ビルボードTop40
1982年9月4日付ビルボード All American Top40、この週7週間ぶりに1位の交代がありました、3位から上がっての1位はSteve Miller Bandの"Abracadabra"。Steve Miller Band、Top3ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒット、No.1ヒットは1973年の"The Joker"、1976年の"Rock 'N Me"以来の3曲目のNo.1ヒットとなりました。

この週2位は6週間の1位からダウンです、年度を代表する大ヒット、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。
3位は5位からアップ、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来の久々の大ヒットです。
4位はなんとこれで7週目の4位、Fleetwood Macの"Hold Me"。Fleetwood Mac、80年代に入ってからはソロ活動が目立ち、グループのヒットとしては随分久しぶり、Top5ヒットとなると1977年7月に最高位4位を記録した"Don't Stop"以来となります。
5位は6位からアップ、Air Supplyの"Even The Nights Are Better"、シングルを出せばすべてTop5入りの大ヒット、"Sweet Dreams"に続く7曲連続のtop5ヒットです。

この週2位は6週間の1位の年度を代表する大ヒット、Survivorの"Eye of the Tiger"。年間チャートは堂々の第2位。いずれも7週間の1位のJoan Jett and The Blackheartsの"I Love Rock and Roll"、Paul McCartney & Stevie Wonderの"Ebony And Ivory"を上回る特大ヒットでした。

Survivor、1979年にデビューしたアメリカンハードロックグループ。ハードロックというよりも、ハードポップロックともいえるような聞きやすいハードロックです。
セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録して初めてシングルチャートにインしてきました。
この"Poor Man's Son"ですが、実にかっこいい曲なのです。33位どまりだったのが不思議です。
ロッキーのシルベスター・スタローンが、"Poor Man's Son"を気に入り、映画「ロッキーⅢ」の主題歌にこの"Poor Man's Son"のような曲が欲しい、とサバイバーに頼んだのが世紀の大ヒットを生み出したとのことです。

その"Eye of the Tiger"、作者はメンバーのFrankie SullivanとJim Peterikの共作。
ビルボードでは6週間の1位の後もしばらくTop10内にとどまり、Top10に通算15週間滞在するというロングセラーでした。
ちなみに、Top10に長期間滞在した曲としては、同じ1982年のヒットJohn Cougarの"Hurts So Good"が16週間、そして Olivia Newton-John's "Physical"とQueenの"Another One Bites the Dust"が15週間の滞在記録。いずれも1981年、82年のヒット曲ですが、その他の年代には15週を超える曲はほとんどありませんので、いかに大きなヒット曲だったのかがわかります。
ちなみに、Hot 100 60th Anniversary、ビルボード60年間の通算のヒットチャートでは堂々の26位に記録されています。


こちらが彼ら初めてのTop40ヒット"Poor Man's Son"。あんまり知られていないですがカッコイイい曲ですよ。


今週 先週 song / artist
1 3 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
2 1 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
3 5 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
4 4 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
5 6 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
6 11 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
7 2 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
8 8 VACATION / GO GO'S
9 9 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
10 10 TAKE IT AWAY / PAUL MCCARTNEY
11 14 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
12 12 LOVE IS IN CONTROL / DONNA SUMMER
13 13 LOVE WILL TURN YOU AROUND / KENNY ROGERS
14 15 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
15 18 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
16 16 AMERICAN MUSIC / POINTER SISTERS
17 17 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
18 7 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
19 19 ONLY THE LONELY / MOTELS
20 23 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
21 24 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
22 22 AND I'M TELLING YOU I'M NOT GOING / JENNIFER HOLLIDAY
23 26 BLUE EYES / ELTON JOHN
24 29 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
25 25 KIDS IN AMERICA / KIM WILDE
26 28 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
27 30 LET ME TICKLE YOUR FANCY / JERMAINE JACKSON
28 33 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
29 20 ROSANNA / TOTO
30 34 HOLD ON / SANTANA
31 35 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
32 37 DO YOU WANNA TOUCH ME / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
33 21 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
34 41 VALLEY GIRL / FRANK ZAPPA
35 39 NEVER BEEN IN LOVE / RANDY MEISNER
36 36 SOMEDAY, SOMEDAY / MARSHALL CRENSHAW
37 43 I RAN (SO FAR AWAY) / FLOCK OF SEAGULLS
38 38 LET ME GO / RAY PARKER JR.
39 44 GLORIA / LAURA BRANIGAN
40 40 LOVE OR LET ME BE LONELY / PAUL DAVIS
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Kim Wilde - Kids in America(1982年の洋楽 Part30)

2018-09-02 23:43:39 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart30はKim Wildeの"Kids in America"。
最高位は8月14日から4週続けた25位。年間チャートは最高位25位ながら91位にチャートインしました。彼女初めての大ヒットです。

キム・ワイルド、イギリス出身のポップロックシンガー。この曲がデビューシングルです。

この曲"Kids in America"ですが、本国イギリスでは大ヒット、No.1を記録していますし、特にヨーロッパを中心に大ヒットしました。
アメリカでは最高位25位といまいちでしたが、Hot100に18週エントリ-する息の長いヒットで、年間チャートにも入りました。

この曲、なんと作者は彼女のお父さんMarty Wildeと弟のRicky Wildeの共作。お父さんのMarty Wildeは50年代から60年代にかけて活躍したシンガーソングライターです。
まさに音楽一家の生まれです。

Kim Wildeですが、このデビューシングルのヒットの後、5年間のブランクを経て1987年に The Supremesのヒット曲"You Keep Me Hangin' On"のカバーでNo.1を記録します。
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1982年8月28日付 ビルボード 全米 Top40 Fleetwood Mac - Hold Me

2018-08-29 22:48:23 | 1982年ビルボードTop40
1982年8月28日付ビルボード All American Top40、この週1位はこれでついに6週目の1位、年度を代表する大ヒットになりました、Survivorの"Eye of the Tiger"。Survivor、セカンドアルバムからのシングル"Poor Man's Son"が1981年に33位を記録、2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。この曲、もちろん有名ですが、シルベスター・スタローンの『ロッキー3』の主題歌です。

4週間続けた3位から上がって4週目の2位、1位が強くてTop3に7週目となりましたが1位になれません、John Cougarの"Hurts So Good "。John Cougar、この時点までの最高のヒットが1981年に最高位17位を記録した"Ain't Ever Done With The Night"ですので初めての大ヒットで2位まで上がりました。

この週は1位から5位まで順位に変化がありませんでした。これでなんと4週間連続1位から5位まで変わりません。

3位は4週目の3位、Steve Miller Bandの"Abracadabra"。Steve Miller Band、Top5ヒットとしては1977年に2位を記録した"Fly Like An Eagle"以来の久々の大ヒットです。
4位はこれで6週目の4位、Fleetwood Macの"Hold Me"。Fleetwood Mac、80年代に入ってからはソロ活動が目立ち、グループのヒットとしては随分久しぶり、Top5ヒットとなるとなんと1977年7月に最高位4位を記録した"Don't Stop"以来となります。
5位はこれで4週目の5位、Chicagoの"Hard To Say I'm Sorry"。60年代から活躍し数多くのヒットを持っているChicago、1977年に4位を記録した"Baby What A Big Surprise"以来のTop5ヒットです。

この週これで6週目の4位はFleetwood Macの"Hold Me"。最高位は最終的には7月24日から7週間続けた4位。年間チャートは31位の久しぶりの大ヒットでした。

Fleetwood Mac、もちろんロックファンの皆さんはご存知だと思いますが、1960年代にデビュー、初めは、ピーター・グリーンをリーダーにブルースロックの中心的なバンドとして活躍していました。
メンバーの入れ替わりがあり、1970年代半ば、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスが加入、黄金時代が始まります。
1975年に出した10枚目のアルバム『ファンタスティック・マック』が超ロングセラーの大ヒット、そして1977年に発表の次作『噂(Rumours) 』が通算31週の1位、4,000万枚以上売り上げるモンスターアルバムとなります。
1979年発表の12枚目の2枚組アルバム『牙 (タスク)』は実験的なアルバムでもあり最高位こそ4位でしたが、"Sara"などシングルヒットも含むとっても良いアルバムでした。
その後、Stevie NicksやLindsey Buckinghamのソロ活動を経て、3年ぶりとなる13枚目のアルバム「ミラージュ(Mirage)」が発表されました。
このアルバムは5週間の1位を獲得、久し振りにフリートウッド・マックの素晴らしい曲を聞かせてくれたうれしいアルバムでした。

そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Hold Me"。
作者はChristine McVieとRobbie Patton。Christine McVieとLindsey Buckinghamの2人がリードボーカルをとっていて、マックらしいポップな曲です。
Robbie Pattonといえば、知っている人は多くないかもしれませんが、マックファミリーの一員と言っても良いシンガーソングライターです。1981年に"Don't Give it Up"という曲が最高位26位を記録しています。この曲にはLindsey Buckinghamがギターで、Christine McVieがキーボードとバックボーカルで参加しています。


今週 先週 song / artist
1 1 EYE OF THE TIGER / SURVIVOR
2 2 HURTS SO GOOD / JOHN COUGAR
3 3 ABRACADABRA / STEVE MILLER BAND
4 4 HOLD ME / FLEETWOOD MAC
5 5 HARD TO SAY I'M SORRY / CHICAGO
6 6 EVEN THE NIGHTS ARE BETTER / AIR SUPPLY
7 7 KEEP THE FIRE BURNIN' / REO SPEEDWAGON
8 8 VACATION / GO GO'S
9 9 WASTED ON THE WAY / CROSBY STILLS & NASH
10 10 TAKE IT AWAY / PAUL MCCARTNEY
11 11 YOU SHOULD HEAR HOW SHE TALKS ABOUT YOU / MELISSA MANCHESTER
12 12 LOVE IS IN CONTROL / DONNA SUMMER
13 14 LOVE WILL TURN YOU AROUND / KENNY ROGERS
14 16 JACK & DIANE / JOHN COUGAR
15 17 EYE IN THE SKY / ALAN PARSONS PROJECT
16 18 AMERICAN MUSIC / POINTER SISTERS
17 19 THINK I'M IN LOVE / EDDIE MONEY
18 20 WHO CAN IT BE NOW? / MEN AT WORK
19 13 ONLY THE LONELY / MOTELS
20 15 ROSANNA / TOTO
21 21 OUT OF WORK / GARY "U.S." BONDS
22 24 AND I'M TELLING YOU I'M NOT GOING / JENNIFER HOLLIDAY
23 27 YOU CAN DO MAGIC / AMERICA
24 29 ONLY TIME WILL TELL / ASIA
25 25 KIDS IN AMERICA / KIM WILDE
26 30 BLUE EYES / ELTON JOHN
27 22 LET IT WHIP / DAZZ BAND
28 31 HOT IN THE CITY / BILLY IDOL
29 34 SOMEBODY'S BABY / JACKSON BROWNE
30 36 LET ME TICKLE YOUR FANCY / JERMAINE JACKSON
31 23 TAINTED LOVE / SOFT CELL
32 26 DON'T YOU WANT ME / HUMAN LEAGUE
33 44 I KEEP FORGETTIN' / MICHAEL MCDONALD
34 51 HOLD ON / SANTANA
35 49 WHAT'S FOREVER FOR / MICHAEL MARTIN MURPHEY
36 38 SOMEDAY, SOMEDAY / MARSHALL CRENSHAW
37 41 DO YOU WANNA TOUCH ME / JOAN JETT & THE BLACKHEARTS
38 40 LET ME GO / RAY PARKER JR.
39 50 NEVER BEEN IN LOVE / RANDY MEISNER
40 42 LOVE OR LET ME BE LONELY / PAUL DAVIS
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REO Speedwagon - Keep The Fire Burnin'(1982年の洋楽 Part29)

2018-08-26 23:00:07 | ’82年洋楽
1982年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart29はREO Speedwagonの"Keep The Fire Burnin'"。
最高位は8月14日から3週続けた第7位。年間チャートはちょうど50位の彼らとしては3曲目といなる年間チャートインの大ヒットでした。

REO Speedwagonですが、皆さんご存じのとおり、1981年の"Keep On Loving You"のNo.1ヒットで一躍大人気ロックグループになりました。
"Keep On Loving You"や"Take It on the Run"など名曲をそろえたアルバム『禁じられた夜(Hi Infidelity)』が全米アルバムチャート年間1位を記録、1,000万枚以上売り上げるモンスターアルバムになりました。
実は彼らは有名になる前ずっと下積みで苦労してきたグループで、デビューは1971年、アルバム「Hi Infidelity」はなんと彼ら9枚目のアルバムです。
ライブで実力と人気を徐々につけてきて、1978年にリリースした彼ら7枚目のアルバム「You Can Tune a Piano, but You Can't Tuna Fish」が初めてアルバムチャートの29位まで上がります。シングルもまずまずヒットしましたが、残念ながらもうちょっとでTop40というところで止まってしまいました。
そして苦節10年、やっと大ヒットに結びつけたのです。

アルバム「Hi Infidelity」に続くアルバムが「Good Trouble」。アルバムチャート7位まで上がりました。
シングルもこの曲"Keep The Fire Burnin'"が7位、"Sweet Time"が26位を記録するヒットになりました。

"Keep The Fire Burnin'"はリードボーカル&キーボードのKevin Croninの作、プロデュースはバンドメンバー+「Hi Infidelity」も手掛けたプロデューサーKevin Beamishが手掛けています。
やっぱりKevin Croninは素晴らしいです。そしてライブで培ったバンドの実力が反映されて前作に続くヒットアルバム、・シングルになりました。
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