四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

悲しくてもハラは減る

2011-03-22 17:58:18 | 
こないだオヤジの七回忌を済ませた。
六年前、平成17年の3月夜中寝てたら姉から
オヤジが息引き取った電話を受けて、車で
淀の実家まで行ったが、鍵かかったままなので
病院に行ってる姉を呼んで叱る
「なんでウチ誰も居ないんや、誰か電話番しろ!」
姉は言い返す「親が息引き取って悲しんでる時にアンタは!」
それとこれとは別物である、誰かウチに居て
電話番やら食事の用意せなあかんやろ?
感情にひたってない人間を1人作っておけというと
「やっぱりあんたは冷たい」という。
この兄弟、どこまでいっても多分あわんな(笑)。

結局私が電話番して、ゴハン炊いて大根切って味噌汁作る
夜明け前にオヤジが戻ってきて皆一緒に帰ってきて
ギャーギャー泣いてるが、それはそれで
(葬儀を仕切ったことがある人は解ると思うが)
しゃーないと思うが感情に流されてるほど余裕がない
泣いてた姉連中も、収まったらゴハン食べるし(笑)。
すぐに葬儀屋来て打ち合わせ、祭壇のランクやら
葬儀場の部屋はどれにするか、斎場へのハイヤーは
何台手配するか、などなど。

親戚が来た時泊める部屋の確保、お通夜に残った人の
控え室に食事、酒の手配。
親戚でメチャクチャ飲むおばぁが居て(オヤジの妹)
夜中3~4時頃であったろうか、他の者寝静まった後
悪さする子供のように、二人でオヤジの棺桶こっそり開けて
「おばちゃん、今しかゆっくり言葉かけれんで、何か一言」
オバちゃん酒飲みすぎで大泣きで。
「おにいちゃん、私が高校の時参考書や本買ってくれて有難うな云々かんぬん」
大酒飲んで酔っ払った妹と息子にたたき起こされて
オヤジも迷惑はなはだしかったろうが(笑)。

どんな時でも人が亡くなった時には、周囲にとっては
悲しみもあるが、やらなきゃいけない事が沢山のしかかる。
感情だけで事が進まない時、お通夜や精進明けのように
「飲みたい」「飲まなやってられん」
そんな気持ちになってもいいと思う
悲しいからといって飲んだらあかんことはない
救援物資で酒は無いのか?

被災地からTVのアナウンサーが神妙な顔して
取材してるが、菰樽横にして飲んでも構わないと思う。
(TVの映像では絶対カットするだろうが)
カップヌードルや豚汁しか食べなきゃいかんという
紋切り型ではなく、ステーキだって刺身かて
あれば食べたいはずであるし、酒も当然飲みたいだろうし。

阪神大震災の時、西宮の会社同僚が避難している
避難所で差し入れした紙コップとシーチキン缶詰と
ジャックダニエルで酒飲んでた時
知らんおっちゃんにいちゃん混じって酒盛りになったことを
思い出す「一週間ぶりの酒は効率よく酔えまんな~」
そう言っていたおっちゃんは、母親と奥さん失くしたらしいが
「家建て直して、ちゃんと拝んだらなあかんし
生きてるもんが忘れんようにすることが大事違うかなぁ」
一期一会で、そのおっちゃんとはそれっきりやったけど
残ったものは案外逞しく、明るいのだ
いつまでもめげられないのは辛い
辛いが、歩を進めなくてはいけない。

近くなら、酒持っていったげるのに・・・

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4 コメント

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Unknown ()
2011-03-22 21:29:01
同感です。こないだお世話になったミルクとオムツに加えて、缶ビール3ケースと焼酎黒霧島一升瓶3本と大関一升瓶3本送ってやりました。アテは現地調達してもらい、熱燗やお湯割で体温めてくれと…酒飲んだらあかん理由どこにもないからね。飲んで温まって、少しでも気分が安らいでくれたら俺は満足です~
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Unknown (野口)
2011-03-23 08:54:06
被災地こそアルコールです。
辛い現実を一時的にでも忘れるツールが日本にはアルコールぐらいしかない。
でもこの国の人は被災者が連日酒盛りしてるのを見たら「ちょっとでも元気になって良かった」って思わず、「不謹慎」って思うんでしょうね~
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Unknown (あいこ)
2011-03-23 10:19:11
私の母もそんな人です。
「やらなきゃいけない現実!腹くくって」といつも気丈にテキパキこなし、祖父がながく入院していたときも、泣いて落ち込んでばかりいる祖母にかわり、お世話を全部し(父方の)お葬式も準備からお寺さんの手配から一人でしていたのを覚えています。

そんな母をみて、祖母(父方の)は「Kさん(母)は白状やねぇ。こんなときに」と言われていました。
「誰かがやらなきゃだめでしょう。人をお待たせしているのだし」と母は私にこぼしていました。

私のいた病院でも、いてはるんです。
「弱っていく身内に正面から向き合えない」家族。でも、それってしょうがないんですよね。しり込みしちゃう。
死にかけてる病人を正面から見るのって、とてもパワーがいります。
着替えだけ置いて、さっさと帰っていく家族。それでも、その人の中では「精一杯やってる」んです。それが限界なんですよ。
私がそうでした。まだ10代でしたが、祖父のお見舞いに何度もひとりで行くのですが、私のことを妹だとボケちゃったおじいちゃんを目の前にしていつも、すぐに帰っていました。
あれからもう10年近く経ちます。
ようやく祖父の死を理解してきてますが、もっと接しておくべきだったと、やりようのない後悔が大きいですね。
生きているうちに、どれだけ関わることができるかも、残された者の宝ですね。

大河内さんのブログを読んで
ふと思い出しました。
長々とすみません。。(・・。)ゞ
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衣食住 (大河内)
2011-03-24 09:39:39
衣食住、早く確保して欲しいですね。

Kさん
皆の心意気やで、送れたのも。
ほんま、落ち着きの無い被災現場ですが
慌ただしい中、ホッと息ついてほしいもんです。

野口さん
そう、100人が100人落ち込んでてもしゃあないんです。
マスコミは絵になるシーンしか出しません。
コモダルかち割って大酒飲む避難所でも映してみろ。

あいこさん

親戚兄弟は、平和な時は波風たちませんが
何か行事毎に会うのがイヤなんです私、巻き込まれるから(笑)

>「弱っていく身内に正面から向き合えない」家族
辛さは分かりますけどね、物理的にしなきゃいけないこともある。
動かないとコトが進まないことは沢山あります。
それが大人のする事やと思いますよ
一個の集団(家族、会社、他グループ)で
同じ感覚、感性、行動の者ばかりでは
仕事がすすみません、お母さんは薄情でも
何でもありません、逆に他の方でやってくれるなら
お母さんはやってなかったかもしれないし。

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