四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

エロ小説は死んだか?

2010-05-24 18:13:35 | エロ
手元に昭和60年の「ダカーポ」が何故か残っている。
金沢に隠遁して、向こうは当時民放2局しかなかったので
(ニュースステーションや四時ですよーだは、当然知らなかった)
こういう雑誌をよく読んでいた。
この号では、シンボリルドルフが春天勝って
五冠制覇の記事が載っている。

昭和59年度の長者番付の記事では、松下幸之助が納税9億
赤川次郎が6億、ゆでたまご(キン肉マン)5億
その中で、昭和49~59年の作家長者番付があった。
各時代ともにランクインした作家は、主に司馬遼太郎、松本清張
五木寛之あたりで、昭和52年に森村誠一がトップに
躍り出ているのは、カドカワ映画「人間の証明」あたりの
頃か。はたまた昭和54年から登場する横溝正史は
「八つ墓村」映画化以降か。

そんなベスト10の最初、昭和49年にランクインしている
宇能鴻一郎(7位)川上宗薫(9位)いわゆる
「官能小説家」はこの年を最後にベスト10に入ってこない。
昔、親父の本棚に隠れてこっそりあったような記憶あるが・・・

昔、全然なぁ~~んも知らない子供の頃
辞書で「性交」や「膣」などという言葉を引いては
ドギマギ悶々としませんでしたか?わしだけか?
それだけで悪いことしたよな罪悪感にさい悩まされて。
情報のない時代は、活字で興奮した。

官能小説の、滲む汗っぽい息苦しい文章が何か
まとわりつくというか、えもいえぬ陰湿さが
想像力を喚起させ興奮した。したんや。
川上宗薫の「女体」「熟れた」「秘部」などの表現は
今のエロ言葉の原点である。

エロ小説では飽き足らず、「女体」(笑)見たいと思うのだが
その時代は努力や労苦が必要で、サングラスや
帽子を被って布施や小阪の、土曜深夜のオールナイト映画を
見に行った中学生時代。
・・・バレバレやっちゅうねん。

今と比べたらすんげぇアイラインがきつかった
昔の女優、ファラオの墓にある絵みたいや。
局部は真っ黒に消されてたものの、興奮というより
パロディっぽいやつが多かった。
当時、森田芳光や高橋伴明や井筒和幸のエロ映画も
ひょっとしたら見ていたかもしれない。

最も昭和50年以降はグラビア紙全盛
(プレイボーイやGORO、スコラなどなど)
昭和60年代~平成になるとAVが幅をきかせて
想像力や努力なくても「ハダカ」はいつでも
ご覧いただける時代になってしまった。

出版文化が延びたのは、エログラビアが売れたから。
ネットが普及して、出版が落ちたのはエロが
ネットに移行したから。
エロの進化は文明の進化、フレッツ光も
エロ画像早いでっせ!ってCMには出来ないが
ま、需要としてはそういうことなんやろう。

最早、今の思春期のにぃちゃんは
エロ単語にドギマギしないだろう
妄想、想像の前に手軽にビジュアルが先に来るのは
羨ましいというよりも、退化しやしないか?
とヘンな心配したりする。
慣れすぎて、実際女性と手合わせしたら興奮も
湧かない人が出てきたりして。

いい世の中なんだか可哀想な世の中なんだか
訳わかりませんね。




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3 コメント

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実は ()
2010-05-25 04:57:30
辞書で隠語見て妄想オ〇ニ―したのは何を隠そうこの私です(∋_∈)
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Unknown (かおりんご)
2010-05-25 10:03:35
小説は見なかったけど、エロ本は見ました。小学生の頃。お父さんが隠してた場所を知ってたんで(笑)。

まぁ最近は買う人少ないでしょうねぇ。
返信する
恥ずことではない (大河内)
2010-05-26 10:01:32
Kさん、○ナニーしないという男を
私は信用しません。
ほんっと、あの感情の落差ってなんでしょう。
発電後、「わしの人生こんなんでええのか」
と、激しく落ち込む自分が可愛い。
絶対女性には理解出来ない落差ですね。

かおりんごさん
すいません、女性にコメントいただくのは申し訳ないです
親からセックスを感じた時、ちょっと嫌になりましたが
それも一瞬でした、今は子供からそう見られる歳になってる・・・

>最近は買う人少ないでしょうねぇ。
私、エロ本買うのに+二冊買ってレジに
目立たぬよう、サンドイッチ状態で持って行ったもんです。
シャイやってんなぁ~
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