四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

眠らない国

2012-05-01 12:17:12 | 人間
金沢~東京行きのツアーバス事故。
10年ほど前の規制緩和で競争激化の格安バス
以前にもスキーバス事故があったり、何度か
大事故をしている。
いずれも運転手の居眠り(過労)運転が原因のようだ。

国は派遣法にしても介護ビジネスにしても
緩和はしていくが、次にどのような弊害(リスク)があるかは
全く考えずに勧めてるようにしか思えない。
やったこと全てトラブルを起こしている。

話を戻して。

かつては夜行列車が深夜移動の手段やったが
それも格安夜行バスの出現によって、ほとんどが
廃止に追い込まれた。
もちろん夜行列車で死亡事故が絶対ないとは限らない。
事実、昭和40年代に急行きたぐにが北陸トンネル内で
火災事故が起こって死者が出ている。
それでも事故の頻繁度では、はるかに夜行バスのほうが
多いのでは。

ハンドルを握る人間ひとりだけというのは
いつもリスクを抱えているようで、心もたない。
私は浪人時代、夜勤の仕事をしていたことがあるが
朝7時頃帰って、晩7時に出勤のサイクルは辛かった。
晩に就寝するなら7~8時間寝れたとしても
朝の眠りは4~5時間がええとこではないか。
勤務中も朝方4~5時に眠気のピークが訪れて
いつも睡魔との闘いやった。
事故した時間が午前4時頃やから、わかる気がした。
一番しんどい時間だ。

夜勤労働者は昼勤よりも心疾患になる確率が高いとの
報告も見たことがある、もちろん家族を養うため
辞めるわけにはいかないが、昔と比べて
遠方からの商品が簡単に入手できるのは
夜を徹して走る運送業者が居るおかげだ。

或いはコンビニ、コンピューター、鉄道関係のメンテ
警備会社などなど24時間稼動しているのは機械ではない
人間なのだ、機械的に休憩時間がこれだけあるから
十分休んでるよな?というわけにはいかない。

格安バスに関しては、運転手の体調によって
何時間かの遅延も込みにしてはどうか。
インドなんて平気で定時より7~8時間遅れるから
タイムテーブル持ってても意味が無い。
遅延しても「まあ安いからしゃーないか」と
割り切って。

定刻に着きたかったら新幹線、鉄道を利用する
そうでなければ長距離バス。
選択肢を増やすためにも、夜行列車は復活すべきだ。
安いわ、定刻通りやわ、でどこかにしわ寄せが来た
その「どこか」が大量事故死ではやりきれない。
縁ある金沢の方々が今回は亡くなられている、合掌。