四条大宮ジャーナル

この度の東北太平洋沖地震にて被災された方々へ
お見舞い申し上げます

次世代に託す

2009-10-29 18:28:41 | 京都
たまに行くお好み焼屋のお父さんは在日韓国人だ。
日本語、韓国語、英語ペラペラである。
昭和1ケタなので70も半ば、言えない苦労もしたやろう。

話し好きな人なので、色々聞いてますが
私が「昭和の話が少なくなってるんやから、みんなに伝えたら?」
と言うと「それはイヤ」とこたえた。
そりゃそうやね、と私。

共感してもらいたいことでもないし、晒すことになるのもね。
いちいち苦労した話を蒸し返すことも嫌でしょう。

「でも、こんな良い国なのに不思議な国もないよ
国歌唄わない教師が居るのに、オリンピックでは
みんな感動して立ち上がって唄ってるやろ?」
言われてみれば、だけど日本の場合戦争に負けて
戦前の国旗や国歌を残してることが
反発の材料にされているわけで。
沖縄国体の時には日の丸、焼かれたこともあったし。

でも、そういうナショナリズムは日本だけではなく
どの国にも愛国心がある。
そやけど日本の場合は、愛国心の裏腹に
他国を排除する傾向の「島国根性」があるんやなぁ。
これは陸続きのボーダーではなく、海で隔たれて
他国となかなか接触できなかった名残のDNAが
あるのだろう、「外交下手」とはいったもんで。

笑えない話で、沖縄の人が本土に差別を受けたと
訴えることがあるが、沖縄本島の人は宮古や石垣の
離島の人に対して差別的感情を抱いているという
話を聞いたことがある。

差別の根絶はないやろう、しかしお好み焼屋のお父さんが
いなくなって、私もいなくなって次のまた次の
世代の世の中になった時に少しでも、時間かかっても
差別問題が消えてればいい。

最後にお父さん「しかし、韓流ドラマが放送される
時代やもんなぁ、信じられへん」
そうですよ、少しずつ変化はあるんです。
次世代ではまた違う、国交があることを願って。