先週11月29日(火)より、前橋市議会平成23年第4回定例会が始まりました。
議会運営委員会に先立ち行われました各派代表者会議におきまして、次回平成25年2月予定の前橋市議会議員選挙の議員定数問題について、議論が交わされました。
この問題については、今年の8月以降、月1回程度のペースで議論が行われてきました。現在の条例上の定数は40となっておりますが、前回平成21年2月の前橋市議会議員選挙後、同年5月に富士見村と合併し、その後、旧富士見村での選挙を経て、3名が新たに加わっております。なお、現在、欠員1名の42名となっており、来年2月に行われる前橋市長選挙に併せ、前橋市議会議員の補欠選挙が行われることとなっております。このことについて、議員定数の問題(削減を含む)について議論しているのに、なぜ、補欠選挙を行うのかと疑問に思われる方もいらっしゃることと思います。私もそのように思い、前橋市選挙管理委員会に確認致しましたところ、次回の本選挙までは、あくまで前回の条例を根拠に、選挙をせざるを得ないのだということでした。
これまでに、市民フォーラムさんと公明党さんが、全国同規模中核市との比較、更には県内で同じく中核市である高崎市が38であることを根拠に38を提案され、共産党さんは市民の声を市政に反映させるには一定程度の議員定数は必要と削減に反対を表明されておりました。そして、29日、態度を保留してこられた清新クラブさんが36を、真政会さんが38を提案されましたが、細野議長が清新クラブさんに38に同調を求めたところそれに応じられ、細野議長が今議会最終日である12月15日に議員提案として新定数を38とする条例改正案を上程したいとの提案がありました。
その後、議長より、オブザーバー出席をしている少数会派に対しても、提出者として名を連ねて欲しい旨、話しがあり、躊躇しました。と言いますのも、これまで全くこの問題について発言する機会もなく、また、その時点で私を含め、オブザーバー会派までが提出者になるということが頭になかったからです。そして、何よりも、前日の28日に、前橋市民の代表とも言える前橋市自治会連合会より、議員定数を34とすべきとの要望書が、細野議長に提出されたばかりだったからです。私は、細野議長に、できれば自治会連合会の代表の方々と各派代表者会議メンバーとの意見交換の場を設けて欲しいと提案致しましたが、細野議長は、自治会連合会には経緯を説明するとのことでした。
そもそも、私としては、ただ議員を減らせばよいというものでもないと考えております。現在、条例上の定数は40となっておりますが、現在の4常任委員会体制を原則とすれば、1委員会当たり10名が基本となり、本会議においても、また委員会においても、ほぼ賛否を決することができます。また、私が県議の際には、定数56のところ6名の欠員があり、6常任委員会の中で私が所属した委員会は8名でありましたが、委員長と副委員長を出すと残る委員が6名ということで、若干寂しい感じが致しました。
一方、現在の民意や財政事情を考えると、議会自らが身を削る必要性も十分感じております。そういった点や全国同規模中核市との比較、また、人口約38万人弱の高崎市が38であること、更には私が議長であった一昨年、当時の前橋市自治会連合会より、定数36とすべきとの要望が寄せられていたこと等を考慮し、私としては、平成16年12月に合併し、これまでの間に様々な経緯はあったものの、ここで合併前の前橋市の議員定数であった36に戻すことも一案ではないかと考えておりました。
いずれに致しましても、この度、自治会連合会から34との提案があった以上、もう少し時間をかけ、丁寧な調整があってもよかったのではないかと考えております。
以上のような考えから、取りあえず、提案議員として名を連ねることにつきましては、ご遠慮させて頂きました。最終的な賛否につきましては、私の主張を貫くべきなのか、各派代表者会議の決定に従うべきなのか、採決となる最終日に向けて、熟慮したいと思います。