東北縦断花見の旅 2021完結編 - 外濠

昨晩車を止めたのは前払制の駐車場でした。料金は24時間400円です。弘前城は一応徒歩圏内でもあります。つまり車を止めたまま歩いて行くのも一案だったわけなのですが、外濠に近いところに止め直しました。文化会館に併設された駐車場で、料金は一時間以内なら無料、仮に超えても30分で110円です。往復の徒歩に要する時間を節約し、花見に注力するための出費と思えば高くありません。
何故外濠の近くに止めたかといえば、花筏を目当てにしてのことでした。公園の東に延びる外濠のそれはとりわけ鮮やかです。昨晩の様子からしても、一夜が明ければさぞやと想像していました。しかし現地へ乗り込むと、思ったほどでもありません。暗い中では散ってきたように見えた桜が、まだ辛うじて見頃を保っていたのです。とはいえこれも今日まででしょう。東向きという方角を考えても、花筏云々にかかわらず、いの一番に観ておくべき桜には違いありません。これでよかったと納得です。

東北縦断花見の旅 2021完結編 - 東横イン弘前

観桜期の弘前におけるカプセルホテルの恩恵は絶大でした。市内の宿が高額な値をつける中、破格の安値で宿泊できるだけでなく、設備は快適そのもので、岩木山を一望する展望大浴場もつきます。さらには繁華街にあり、弘前公園にも歩いて行くことができるため、投宿から翌朝までの行程に全く無駄がないのです。そのカプセルホテルが休業に追い込まれたことにより、利便性は大きく低下したものの、捨てる神あれば拾う神ありともいいます。昨晩は東横インの世話になりました。
予約サイトの普及により、空いたときには大安売りが繰り広げられる一方で、混むときにはどこもかしこも法外な値をつけるという悪弊が、すっかり定着してしまいました。そのような場面において、東横インには何度も救われてきました。弘前に東横インがなかりせば、宿の手配はさらに難航していたでしょう。今夜も世話になる予定です。

東北縦断花見の旅 2021完結編 - 二日目

おはようございます。その後は車内に戻って最小限の荷物をまとめ、駅前の宿へ歩いて向かいました。手続を済ませたときには既に日付が変わっていました。日没から投宿に至る、秒読み将棋のごとき目まぐるしい展開に疲れ果て、寝床に倒れ込むや否や眠りに落ちたのはもちろんです。花見の旅らしい一日ではありました。
出発前から晴の予報は出ていたものの、どのこまで晴れるか未知数な面もありました。その結果は雲一つない快晴というものでした。昨晩眺めた限りでは桜も今なお満開です。一方、明日については曇る時間も多いとされ、どれだけ使い物になるかは何ともいえません。今日をどれだけ活かせるかが鍵といってもよいでしょう。何はさておき急行します。