日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四谷赤坂麹町 - 音威子府TOKYO

2020-04-20 18:32:18 | 居酒屋
酒類の提供を七時までに限るとするお上のお触れは、居酒屋を生殺しに追い込みました。これは自分にとっても生殺しに等しい宣告を意味します。何故なら七時が終業だからです。採りうる自衛策があるとすれば、始業を繰り上げその分早く終わらせるしかありません。業務の性質上、早く始めたからといって、その分早く終わるとは限らないのが実情ではありますが、今日はたまたま成功しました。先月世話になった音威子府TOKYOを再訪します。
酒自体がそこまで好きなわけではありません。呑めればどこでもよいというわけではなく、贔屓にしている店の多くは居酒屋です。かような観点からすると、蕎麦屋で呑むという風習が今一つ性に合いません。そもそも蕎麦に頓着がないことについては、日頃から語っている通りです。郷土色と季節感を直に感じる居酒屋の品書きに比べ、紋切り型になりがちな蕎麦屋の肴には、食指が動きにくいという事情もあります。しかし、短い間に二度訪ねたことにより、蕎麦屋で呑むことの何たるかが解りかけてきたような気がします。
最も当てはまると思われるのは鯔背という価値観です。簡素な肴とともに手早く呑み、蕎麦をすすって締めくくるという洒脱さこそが、蕎麦屋で呑むことの真髄なのかもしれません。飲食店に長居すれば不要不急と誹られかねないご時世、蕎麦屋はお誂え向きということになります。小一時間滞在し、土産に蕎麦をいただいて席を立ちました。

音威子府TOKYO
東京都新宿区舟町3-6 今塚ビル1F
03-6457-7590
1130AM-1400PM/1700PM-2300PM
日祝日定休

百十郎
國稀
枝豆の出汁浸し
蕎麦味噌
おから
ざるそば
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