日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 燗コーヒー藤々

2020-04-24 20:41:43 | 居酒屋
四月最後の週末が間近に迫りました。来月との間を跨ぐ大型連休の始まりです。例年なら、初日の混雑を避けるべく、一日休んで今日から出るという選択もあり得たでしょう。しかし、自粛自粛と叫ばれた挙句、半強制的に足止めされ、今や有名無実です。在宅で業務を片付け、終わった後は持ち帰った肴で晩酌する日常が繰り返されます。「藤々」が中一日での登場です。
数自慢は好みませんが、これで四度目の登場です。週に二度ずつ世話になっていることからしても、どれだけ気に入ったかがお分かりいただけるというものでしょう。手軽さで考えれば「月肴」の盛り合わせが群を抜いています。昨日の「あい田」も上々でした。しかし、何から何まで任せ切るのは、選ぶ楽しみと引き換えでもあります。品書きの中からとっておきの肴を選び、我が家にあるものと組み合わせていただくのも、それはそれで悪くありません。かような向きには、単品注文の当店がお誂え向きというわけです。
何度か訪ねたことにより、持ち帰りに適したものとそうでないものがあるということに気付いてきました。「月肴」の場合、持ち帰ることを前提に、冷めてもおいしくいただけるよう工夫されているのが特徴です。これは必然的に味付けが濃い目になるということでもあり、一通りいただいた後は確実に喉が渇いてきます。それに対し、当店では普段の味を極力保っているようです。その結果、出来立てでいただくことを前提にした焼物、揚物の類より、冷めてもそのままいただける肴の方が、本来の味を楽しめるという仕掛けです。
かような観点から本日選んだのは三品。そのうち鴨ロースは三度目、塩辛は二度目の登場です。それだけ感銘を受けたということでもあります。いずれも初めて訪ねたときから一貫して品書きにあり、当店では定番の肴なのかもしれません。しかし、同じく一貫して品書きにあったハヤシライスは、昨日を最後に品書きから消えました。鴨ロースも塩辛も、いつまで出るかは分かりません。今のうちにもう一度と思い立った次第です。

燗コーヒー藤々
東京都新宿区荒木町10-14 伍番館ビルB階
03-6883-9898
1700PM-2200PM(LO)
日祝日他不定休

海老マカロニグラタン
鴨のロース煮
障泥烏賊の塩辛
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