日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

副産物

2020-04-16 21:40:51 | 旅日記
事実上の足止めと居酒屋の生殺しが濃厚になってからというもの、連日連夜外食により散財を続けました。今夜もそうしたいのはやまやまながら、いかんせん身体がついていきません。暴飲暴食してきたつもりはないものの、すぐ満腹になりやすく、なおかつ腹具合が戻りにくくなってきました。残念ながら長期化が濃厚な情勢だけに、始めから飛ばしすぎるのは禁物です。「ラ・タベルナ」から一品だけ持ち帰り、あり合わせの品とともにささやかな晩酌をするにとどめます。

激動の日々が続いて報告の機会を逸していましたが、業務は先々週の後半から在宅での対応に切り替わりました。始めは推奨扱いだったものが、先週から原則在宅に切り替えられ、お触れが出てから原則出入禁止になるという経過です。しかし、異常も続けば日常になります。元々他人様との接触がほとんどない業務だったこともあり、在宅でもさしたる支障は感じません。今ではむしろこの方が性に合っているような気さえしてきました。軟禁生活がもたらした思わぬ副産物です。
副産物がもう一つあります。旅から旅の暮らしにかまけて散らかり放題だった自室が、多少なりとも片付いたことです。在宅勤務に切り替わった時点では、足の踏み場もない有様だったため、書斎と食卓を行き来しながら乗り切っていました。長期化しそうな情勢に鑑み、最低限の片付けをして、自室で作業できるようになったのが昨日からです。LANの回線も引き込んだため、今後はこちらが主となるかもしれません。
通勤をしなくなったことにより、行動圏も変わってきます。天気のよい日は始業前と昼休みに近所を一周するのが日課となりました。ソメイヨシノはとうの昔に散ったものの、八重桜がまだ咲いており、日毎に芽生えていく銀杏と欅の新緑も鮮やかです。近すぎる故にかえって足が向かなかった、自宅の近くの飲食店を訪ね歩くという楽しみもできました。封じ込められ悶々とする日々を想像していたはずが、意外にそうでもありません。いずれ痺れが切れてくる可能性は高いものの、当面これでやり過ごすつもりです。
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