日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

唐突

2019-11-08 21:06:57 | 旅日記
あわよくば会津に行こうと企ててはいたものの、取らぬ狸の皮算用で終わるかもしれません。ひとまず明日から活動を再開します。
見送りの方向に傾いてきたのは、来週末の予報を考えてのことです。あくまで一週間以上も先のことではありますが、喜多方と猪苗代では雪の予報になっており、気温も0度近くに下がるとされます。一昨年去年の二年続けて、会津では紅葉の最盛期を見届けたため、積雪、凍結の危険を冒してまで行く理由を見出せなくなった次第です。

代替案として思いついたのが仙台です。去年盛岡から南下し、仙台を経て会津へ向かったとき、仙台へ着くまでに日が暮れてしまい、紅葉を見届けられなかったのが心残りでした。あのときの雪辱を果たすにはよい機会というわけです。ただし、「今回」とは来週末ではなく明日を指します。
実は、家庭の事情により、明日は一旦帰宅する必要があります。北陸へ戻ったとしても、さらに一回車を置き、列車で一旦帰らざるを得ないということです。そのような条件を踏まえ、明日は「週末パス」の利用を予定していました。上越妙高から先の運賃が別途必要にはなるものの、少なくとも一往復半することを考えると、それでも元は取れるからです。自走で長岡へ戻ってから「魚仙」に寄り、最終列車で一旦帰るというのが元々の想定でした。しかし、先月末に行ったばかりで新鮮味に欠けるのが難点です。さらなる妙案がないかと考えていたところ、あえて全く関係のない仙台へ行く案が浮上してきた次第です。
北海道から日本海を渡って北陸へ流れてきた一連の旅を考えると、この期に及んで仙台を挟むのはいかにも唐突です。今週末で完結させる可能性が出てきたことを考えると、有終の美という観点からもどうかという考えは残ります。しかし、北海道編では見事な有終の美を飾りました。おまけというべき能登編も、終わってみればよい旅でした。「おまけのおまけ」といってもよい活動だけに、そこまでこだわり抜くだけの執着心はありません。杜の都の紅葉という実利をとろう思い至りました。

そのようなわけで、明日は仙台へ日帰りし、北陸に戻るのは明後日となります。一日あればどうにか帰れる距離ではありますが、再び立山連峰を一望できる快晴になったとすれば、俄に去りがたくなるでしょう。そうなったときは「迷ったら買え」の原則に従い、さらに一週延ばすことも検討します。
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