日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

錦繍の会津を行く - 全行程終了

2017-11-12 23:48:33 | 東北
風呂から上がったところで全行程終了です。矢板まで一区間だけ高速道を使う意義は乏しく、この先も一般道を経由して帰ります。長年会津に通ってきた中でも、往復とも高速道に一切頼らないのは初めての珍事です。
試しに走った塩原経由が、思った以上に効果的でした。若松を出てから1時間40分ほどで西那須野塩原に着いたため、白河から東北道に乗るのとほぼ変わらなかったことになります。所要時間が同じで高速代も浮くのであれば、一石二鳥というものでしょう。猪苗代の近辺を起点にするならともかく、喜多方、会津若松から帰るなら、この経路の方が理にかなっているのかもしれません。
白河経由と違うのは、交通量こそ少ないものの一定数の大型車が通り、終始快走できるわけではないことです。今回は先行する大型車の多くが道を譲ってくれたため助かりましたが、毎回そうなるかどうかは何ともいえず、その点では白河経由の方が気兼ねなく走れる面はあります。とはいえ、この経路をもう一度走ってみる価値は十分ありそうです。
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錦繍の会津を行く - 千本松温泉

2017-11-12 22:56:43 | 温泉
思ったよりも流れがよく、二時間弱で西那須野塩原に着きました。最後は千本松温泉で一風呂浴びていきます。
700円の料金は一見すると割高ながら、IC至近で11時半まで入れるという利便性は何物にも代えられません。加えて、杉木立が浮かび上がる石造りの露天風呂も、そこに掛け流される仄かな油臭漂う源泉も秀逸です。ただ一人の先客と入れ違いになり、その露天風呂を借り切れたのも幸運でした。旅の終わりを飾るにふさわしいひとときです。

千本松温泉
那須塩原市千本松799
0120-36-1025
平日 1200AM-2330PM(最終受付)
土日祝日 1000AM-2330PM(最終受付)
入浴料700円
泉質 アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
泉温 64度
pH 9.0
湧出量 139.4l/min(動力揚湯)
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錦繍の会津を行く - 一旦終了

2017-11-12 21:10:34 | 東北
会津での全行程がこれにて終了。あとは白河経由で帰るのが常のところ、今回は趣向を変えることにしました。行きに走った118号線、121号線を南下していき、400号線に入って塩原を経由するというものです。全区間一般道ながらも、距離は短くなるため時間には大差がつかず、なおかつ西那須野塩原を通るため、IC近くの温泉に寄れるという寸法です。
約100kmを11時半までに走りきるのが条件であり、微妙なところではありますが、今日はラーメンをすすったとき以外汗一つかいていないため、間に合わなくともそれはそれと割り切っています。間に合った場合、活動はまだ続くことになるため、全行程終了ではなく一旦終了ということにしておきましょう。
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錦繍の会津を行く - 虫の声

2017-11-12 21:06:24 | 東北
そのまま帰路につくかというとさにあらず。鶴ヶ城に舞い戻ってきました。実は、昼間に訪ねたとき、夜桜にも使われる箱型の投光器が置かれているのを見て、暗くなれば紅葉と銀杏が照らされることに気付いたのです。かくして戻ってみると、昼間とは一味も二味も違う眺めが広がっていました。しかも、昨日とは対照的に全くの無風で、撮影にはこの上ない条件です。これほど見事な紅葉にもかかわらず、見物客が皆無に近いのも幸運でした。結局九時の消灯まで滞在してしまい、時間は大分厳しくなってきましたが、代償を払って余りある収穫です。
只今投光器の明かりが消えた二の丸から投稿しています。行き交う人の姿もない静まりかえった城址に、どこからともなく虫の声が聞こえてきました。昼間にトンボを見たときもそうでしたが、この寒さの中まだいたのかと思うと感慨深いものがあります。紅葉ともども記憶にとどめておきたい一幕です。
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錦繍の会津を行く - 星空

2017-11-12 19:19:50 | 東北
喜多方を後に、再び雄国パノラマラインを走ります。上空はいつしか晴れて星空になりました。周囲に人工の明かりは数えるほどしかなく、眼下には会津盆地の明かりがまばらに散らばっています。写真映えこそしないものの、印象的な眺めです。
市街を出るやいなやたちまち気温が下がり、現在地では3.5度です。七時でこれなら、深夜には氷点下になってもおかしくありません。雪が降るのも時間の問題でしょう。年内はこれで最後になるかもしれませんが、雪が残る早春に戻ってこられればと考えています。
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錦繍の会津を行く - モスバーガー会津喜多方店

2017-11-12 18:55:44 | MOS
喜多方ラーメンもさることながら、近年縁遠くなってしまったものとしてMOSがあります。会津を車で旅する機会が減ったのに加えて、数少ない機会も時間に追われがちな花見の旅の途中であることが多く、MOSにまで立ち寄る暇がなかったのです。幸い今回は時間を気にする必要もありません。実に三年ぶりの再訪を果たしました。
一つだけ残念な変化がありました。テーブルが張りぼての安物に取り替えられてしまったことです。しかし、その他の造りは何一つ変わることなく、あたかも開店したての店舗のごとくに磨き上げられ、なおかつ完璧に整理整頓されています。窓周りとレジカウンターを飾る鉢植え、ランプ、ぬいぐるみなどの小物も秀逸です。

この店で毎回感心させられるのが、お客を楽しませるための工夫が必ず一つは凝らされていることです。今回はそれが二つあります。まず、紙ナプキンが三輪車のように仕立てられた小さな籠に納められているのです。形と大きさからして本来は筆立てか何かなのでしょうか。皆同じ形でありながら、テーブルごとに色違いのものを使うところも心憎いものがあります。
さらに感心させられたのは、三輪車の隣に置かれた横方向に細長い立札です。よく見れば店員による手書きの文が綴られていました。着いた席にあったのは、母と子の月にまつわる微笑ましい話で、隣の席の立札には健康法が綴られています。話題の違いはもちろんのこと、色とりどりの用紙に躍動感のある字体で書かれているのがよく、こうなると他のテーブルがどうなのかについても興味が湧いてきます。
他店には類を見ないこれらの工夫を、誰が着想、提案しているのでしょうか。次回再訪したときに、いかなる工夫が飛び出すのかも楽しみです。

モスバーガー会津喜多方店
喜多方市字井戸尻4129-1
0241-22-1342
900AM-2100PM
第540号
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錦繍の会津を行く - 大安食堂

2017-11-12 17:47:27 | B級グルメ
雄国パノラマラインをそのまま走れば喜多方です。しかし、朝が早い代わりに看板も早いのが喜多方ラーメンの特徴でもあります。「ひさじ屋」は今回も早仕舞いしており、有名店もことごとく暖簾をしまった後でした。そのような状況において度々世話になってきたのが「大安食堂」です。今回もこちらで腹ごしらえを済ませます。
有名店が混んでいても必ず入れる、困ったときの神頼みとでもいうべき存在が「ひさじ屋」でしたが、その「ひさじ屋」に早仕舞いで振られる状況が続くに至り、さらなる救世主として浮上したのがこの店です。過去二、三年に限っていえば、最も多く世話になっているのはここでしょう。今回も助け船となってくれたことに感謝しています。

大安食堂
喜多方市3-4775
0241-22-6268
1030AM-1900PM
祝日除く水曜定休
正油チャーシューメン800円
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錦繍の会津を行く - 雄国パノラマライン

2017-11-12 16:45:40 | 東北
わずかな残り時間をどう使うかと考えたとき、いの一番に閃いたのが雄国パノラマラインです。只今沿道のお立ち台から会津盆地を見渡しています。
三月に訪ねたときは、まだ雪の残る盆地が暮れていき、家々の明かりが灯り始めるという印象的な光景を眺めました。これに対し、低い空と上空に雲が立ちこめ、雲間に茜色の空が見えるというのが今日の眺めで、下界の眺めよりも空の広さが印象的です。
気温はさらに下がって7度、彼方に連なる飯豊山は早くも冠雪しています。冬間近としみじみ感じる一幕です。
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錦繍の会津を行く - 鶴ヶ城

2017-11-12 15:37:59 | 東北
その後鶴ヶ城を訪ね、二時間少々かけて一周しました。四時過ぎには日が沈むことを考えると、今から他と掛け持ちする時間はありません。今回はこのまま会津で完結となります。
鶴ヶ城とは我ながら月並みな選択ではありますが、そうと知りつつ訪ねたのは、冬枯れ、桜、新緑と一通り眺めてきたにもかかわらず、錦繍の季節に訪ねたことが一度もないのに気付いたからです。そのまま撮っても絵になりにくい紅葉に、石垣、櫓、濠などの点景が加われば、京都の紅葉などと同じく絵になってくれそうだという期待もありました。
そしてこの期待は的中しました。楓も銀杏も鮮やかに色づいており、しかもこちらが着くのを見計らったかのように空が晴れだしたのです。小一時間で再び日が陰りがちになってしまい、天気待ちをしながら粘った結果、二時間以上も注ぎ込む結果にはなったものの、その甲斐は十分あったと納得できる成果でした。

ちなみに現在の気温は10度、日が射す中で動き回ればよいものの、日が陰ったり風が吹いたりすれば数字以上に肌寒く、今日は朝から長袖シャツに厚手の雨合羽を羽織っています。名実ともに冬到来の会津盆地ですが、赤トンボがまだ飛んでいるのに意表を突かれました。虫の声も途絶えた寒い夜を、彼等はどのようにやり過ごしているのでしょうか。想像をかき立てられる光景です。
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錦繍の会津を行く - いさみ

2017-11-12 12:17:58 | B級グルメ
若松に泊まり、翌日喜多方でラーメンをいただくのが長年の習慣でしたが、「いさみ」と出会ったことにより、その習慣が揺らぎつつあります。今回も喜多方を差し置いて、こちらでお昼をいただくことにしました。
同じ手打ちの佐野ラーメンと続けざまにいただいたことにより、こちらのラーメンの特徴がより鮮明になってきました。佐野ラーメンの淡いスープに対し、こちらではチャーシューのカエシの風味が強く効いており、その分味わいも濃いものとなります。加えて特徴的なのは、麺がより平たくて歯応えが増しているということです。そこへ大量のチャーシューとワンタンが加わるため、物量感は相当なものです。喜多方とはしごするにしても、ある程度の間を置いた方が賢明でしょう。

いさみ
会津若松市馬場町1-13
0242-22-0064
1100AM-1430PM/1600PM-2030PM
7日・17日・27日定休
チャーシューワンタンメン950円
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錦繍の会津を行く - 渡辺宗太商店

2017-11-12 11:24:45 | 酒屋
四季島の入れ替えをしばし観察した後、渡辺宗太商店にやってきました。昨日訪ねた二軒の酒屋と同様に、新酒とひやおろしが一同に会する中、目に留まったのは辰泉の通称辰ラベルです。プリミティヴなる横文字を冠した酒は、去年造った酒を生詰で熟成させたという触れ込みで、実質的にはひやおろしに近いものです。こちらを味噌、酒粕とともに買い求めました。
この店でポイントを貯めることにより飛露喜の購入権が得られることについては以前に述べました。ひやおろしの時期に合わせて、生詰の特別純米を押さえるのが有力だろうという考えについても。しかし、今回は権利を保持しつつも見送りました。旅先で買い集めた酒の在庫が相当数に上っており、さらに一升瓶を抱えると持て余し気味になってしまうからです。無濾過生原酒があるときに再訪できれば、四の五のいわずに押さえるとしても、それを逃せば次の機会は一年後ということになりそうです。

渡辺宗太商店
会津若松市白虎町1番地
0242-22-1076
900AM-1900PM
火曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
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錦繍の会津を行く - 駅前フジグランドホテル

2017-11-12 08:57:58 | 東北
昨晩は久々に駅前フジグランドホテルの世話になりました。そもそもこの時期の会津が久々なのは、紅葉の時期に重なり例年宿がとれないからです。今回は一月前に思い立って手配をしたものの、その時点で中町のフジグランドホテルは埋まっており、辛うじて空いていた駅前フジグランドホテルに滑り込むという結果でした。
かつては駅前を好んで使ったにもかかわらず、いつしか中町に定宿が移ったのは、飲み歩きに有利な立地もさることながら、あちらに絶えず改良が加えられているからでもあります。中でも大きかったのが、大浴場に朝晩とも入れるようになったことです。それに加えて、離れていた駐車場が建物に隣接する形になったり、その駐車場に面した出入口が作られたり、朝食会場が一新されたりなどの変化がありました。それらの恩恵もあり、駅前のフジグランドホテルには長らく無沙汰をしていたわけなのですが、結果として今回こちらに泊まったのは正解でした。
駅前フジグランドホテルが中町を明らかに上回るのは部屋からの眺望です。今回も会津若松駅の構内を見渡せる駅前広場に面した部屋が割り当てられました。その部屋から窓の外を眺めていると、この駅には通常あり得ないような長編成の列車が見えてきました。カシオペアかと一瞬思い、やがて気付いたのはこれが噂の「四季島」だということです。見世物と化した蒸気機関車に興味がないのと同様、金持ちの道楽のためにあるこの列車にも興味はなく、乗ってみたいという願望は一切ないものの、遠巻きに一度眺めておくにやぶさかではありません。とはいえ、その機会がこのようにして訪れるとは思いませんでした。
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錦繍の会津を行く - 二日目

2017-11-12 08:40:16 | 東北
おはようございます。度重なる活動の疲れが積もり積もっているのか、六時半に一旦目覚めたところ起きられず、二度寝して目覚めると八時を大きく回っていました。しかし、結果として損失はそれほど大きくならないかもしれません。窓の外が平凡な曇り空だからです。
最新の予報を見てみると、太平洋側は快晴、日本海側は曇りがちという、典型的な冬型の気候になっています。晴天を求めるならば中通りへ行くか、昨日走った道を引き返して鬼怒川へ行くかの選択になりそうですが、会津へ来ておきながら一晩滞在しただけで終わるつもりもありません。方々へ立ち寄るうちに間が切れる可能性は少なからずありそうです。
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