日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

秋晴れの近畿を行く - いなせや 真

2016-09-10 23:39:55 | 居酒屋
一時の暑さこそ収まったとはいえ、今日もそこそこ汗をかきました。宿へ着くなり一風呂浴びずにはいられず、外に出てきたのはそろそろ11時になろうとする頃です。今から「いっしょう」に入っても、ラストオーダーまでは実質小一時間しかありません。それでは突き出しに酒二杯程度がせいぜいでしょう。毎回中途半端な使い方では店にも失礼と考えました。そこで今回は潔く見送り、そのまま「いなせや 真」を目指しました。しかしここでも残念ながら中途半端に終わりました。

「蔵」を出てから三時間ほど経っています。多少なりとも酔いは覚めて、腹具合も戻ってくるはずの時間帯です。ところが、今日は身体がもう酒を欲していませんでした。和らぎ水の助けを借りつつ、突き出しを肴に酒二杯を飲み干し、もう一品、もう一杯行けるかと考えたとき、残念ながらそこまでの気力がありませんでした。ならば最後はラーメンかと考えても、さらにもう一軒という気力が湧かず、その場で親子丼を注文して締めくくるという結果です。
昼に二杯目のラーメンをいただいたとき、空腹感はそれほどでもなく、昼抜きでもよかろうと一瞬思ったことについては既に申しました。あの場面で踏みとどまれば、少なくとも腹具合にはその分余裕が出ていたでしょう。しかし、一杯目からそれなりの時間が経っていたにもかかわらず、空腹感が戻らなかったこと自体が普段と少し違いました。今日はそもそも飲み食いに適した体調ではなかったのかもしれません。これも年のせいなのでしょうかorz

これにより、今回京都に宿をとった意義は希薄になってしまいました。貴重な機会の一つを活かせなかったのは惜しまれます。次の機会があるとすれば、紅葉の季節が去った12月の初旬でしょうか。そのときは前日を休肝日にして、できる限り休養も長くとり、万全の状態で望みたいものだと思います。

いなせや 真
京都市中京区六角通烏丸東入ル堂ノ前町231 イヌイビル1階
075-251-6605
1800PM-200AM(LO)
不定休

京の春・富翁
突き出し三品
焼鳥屋の親子丼
コメント

秋晴れの近畿を行く - 二兎追う者は

2016-09-10 21:05:18 | 近畿
束の間の奈良滞在はこれにて打ち止め、近鉄電車で京都へ向かいます。投宿して荷物を置く時間も考えると、再始動できるのは11時頃になるでしょうか。その時間から入れる店の心当たりとなると「いっしょう」と「いなせや 真」がせいぜいです。どちらもよい店とはいえ先月訪ねたばかりであり、新鮮味に欠けるのは否めません。かような観点からも、前回立ち寄れなかった「赤垣屋」と「よしみ」を今回是非とも訪ねたかったのですが、残念ながら果たせないまま終わろうとしています。
今回奈良を潔く切り、始めから京都に注力していれば、懸案の二軒に加えてさらに一軒、二軒上積みできたでしょう。それが奈良との掛け持ちを図ったことにより果たせなくなり、そうまでして訪ねた「蔵」でも不完全燃焼といわざるを得ない結果でした。同じ街でのはしごはともかく、二都市を股にかけてのはしご酒が失敗しやすいこといついては、自らの経験上も分かっていたことです。それにもかかわらず奈良と京都の両方を欲張って、いずれも不完全燃焼に終わろうとしているのは、「二兎追う者は一兎を得ず」の諺そのものです。まったく懲りない人間ではあります。
もっとも、「蔵」に振られてたどり着いた「春鹿」でのひとときは上々でした。空振り気味に終わった「蔵」でも、次回につながる教訓をいくつか学び取っています。二兎とは行かないまでも、一兎以上の収穫を挙げたという実感はあり、奈良での戦果には一応満足しています。後半戦となる京都の夜も楽しみです。

★近鉄奈良2055/5032レ/2100大和西大寺2102/2062レ/2141京都
コメント

秋晴れの近畿を行く - 蔵

2016-09-10 19:19:17 | 居酒屋
図らずも巡ってきた「春鹿」でのひとときは上々でした。先月以来二度にわたって振られた以上、「蔵」には縁がなかったものと諦めて、京都で呑み直すという選択肢も考えられるところではあります。しかし、わざわざ電車賃を払ってまで訪ねた以上、そうとも割り切れないのが難しいところです。
もう一度だけのぞいてみて、依然として満席ならば潔く切り、入れれば儲けものというつもりで店へ向かうと、無情にも満席の張り紙は出たままでした。しかし、諦めかけて駅へ向かおうとすると、窓の隙間の向こうに店内の様子が窺われ、わずかとはいえ空席が出ているようにも見えました。張り紙が出ている以上、空いた席にも予約が入っている可能性はあるでしょう。しかしここまで来た以上自ら引き下がる手はありません。一縷の望みをかけて暖簾をくぐると、幸いにして先客が出た直後だったか、二つだけ空いていた席の一つに通されました。

奇跡の大逆転により入店を果たし、その瞬間は安堵しました。しかし一筋縄では行きません。まず痛かったのは、正面に張り出された短冊が半分ほど品切れになっており、一番の目当てであった油揚げもその中に含まれていたことです。長岡の「魚仙」と並ぶ油揚げの双璧をいただけないのがこれにより確定し、はるばる足を運んだ意義は相当程度減じられてしまいました。
それ以上の誤算だったのは、客層が明らかに様変わりしていたことです。混み合っているのはよしとしましょう。しかし、カウンターを埋めているのが、日頃古い酒場で呑むという習慣を持たなさそうな、一見客かそれに近いと思われる先客ばかりなのはいただけません。そもそも開店と同時に満席という状況自体、これまではまず考えられなかったことです。TVか何かの影響かと疑いました。やはりTV番組の影響で完全に俗化してしまった中洲の「一富」ほどではないにしても、明らかに違和感を覚える客層です。
深刻なのは、この状況を単なる不運とは片付けられないことです。時間が経つにつれて先客が少しずつ席を立ち、これでようやく落ち着くかと思う間もなく電話が入って、空いた席もすぐさま埋まり、後にやってくるのは先客と似たような面々ばかりでした。十人少々も入れば満席のカウンターに、三人以上で押し掛けること自体、場の雰囲気をわきまえていないことを示しています。そのような客層で占められたカウンターが、一人客にはどうにも落ち着きませんでした。

店自体は非常によかったのです。古びた店内と、店主と若い衆による付かず離れず適度な間合いの客あしらいは心地よく、名物であるきも焼も健在でした。それらの美点が何一つ変わらないだけに、一変してしまった客層になおさら違和感を覚えたとでも申しましょうか。
今日のような現象が恒常的に起こっているならば、少なくとも九時過ぎまでは敬遠するしかないでしょう。しかし、七時過ぎに入っても相当数の品が切れている以上、九時過ぎでは大半が品切れという事態も予想されます。先月早仕舞いで振られたのがそのせいなのだとすれば、週末に関しては事実上取り付く島がありません。この店本来の雰囲気を味わうためには、名古屋の「大甚本店」と同様に、平日を休んで行くという対応も検討する必要が出てきそうです。


奈良市光明院町16
0742-22-8771
1700PM-2230PM(LO)
木曜定休

貴仙寿二合
おでん二品
きも焼
氷頭なます
コメント

秋晴れの近畿を行く - 春鹿

2016-09-10 17:24:48 | 居酒屋
「蔵」へ行くと見せかけながら他の店へ行くという展開は前回と同様になりました。ただし、心変わりしたわけではなく、止むに止まれぬ事情によります。
駅から店へ向かって脇目もふらずに歩くと、前を歩いていた人物の歩みが店の前で止まりました。そのまま入るのかと思いきや様子が違います。よく見れば店先には開店早々満席だとの張り紙が。有名店とはいえそこまで混む店という印象はなかったため、まさかの事態に面食らいました。予約で満席になったのでしょうか、それとも開店と同時に埋まったのでしょうか。ともかくこれでは取り付く島がありません。見事なまでの返り討ちではありますが、他の店を訪ねるよい機会と考え直し、そのまま「春鹿」へ向かったというのがここまでの顛末です。

年季の入ったただならぬ建物はかねがね承知していました。しかし、これまで奈良を訪ねるというと正月が多く、「蔵」以外の選択肢が事実上なかったのに加え、その「蔵」が非常に秀逸で、他の店とはしごする必要性を感じないという事情がありました。それが瓢箪から駒の展開により初めて訪ねることになったわけですが、さすがと感心させられる名店でした。
「蔵」「鬼無里」と並んで教祖の著作に紹介された有名店です。「蔵」が開店早々満席なら、こちらも満席の可能性はあろうと覚悟しつつ暖簾をくぐると、カウンターに先客の姿はありません。この状況でまさかの予約満席ということになると、痛々しいことこの上ない結果ではありますが、幸いにしてそのような事態には至らず、最悪の結末だけは避けられました。どこでも好きなところへとの案内に従い選んだのは、L字になったカウンターの短い辺で、対角線を中心に店内の全貌を見渡せる好位置です。特等席に腰を下ろし一息ついたところで、店内を観察する余裕が出てきました。

L字と思っていたカウンターはさらに一回折れ曲がり、変形のコの字カウンターになっていました。しかし、その折れ曲がった先にある区画は使われている様子がなく、実質的には10人少々座れるL字のカウンターです。
「蔵」がその名の通り土蔵を改装した店なのに対し、こちらは始めから酒場として造られたであろう建物で、破風を使った玄関だけとって見ても、由緒の正しさがありありと窺われます。店内の造りも見た目に違わず贅沢なものでした。梁、柱は一切の歪みなく矍鑠としており、天井、欄間、腰壁、木製のサッシと引き戸、竹を編んで造った照明など、細部の仕上げも美しく、なおかつそれらが塵一つなくきれいに磨かれています。
とりわけ秀逸なのが、カウンターの背面に鎮座するガラス戸つきの食器棚です。棚のある部分だけ天井が一段高く吹き抜けのようになっていて、踏み台を使わなければ明らかに届かない背の高い食器棚が屹立し、頭上には竹を編んで造ったこれまた巨大な照明があります。とことん凝った造りの建物はもちろんのこと、自分の背後で時を刻む壁時計、片隅に鎮座する酒樽など一つ一つの物がよい味を出しており、眺めていて惚れ惚れするような美しい店内です。

最近代替わりしたことについては風の便りに聞いていました。まず迎えてくれたのは、屋号入りのポロシャツに麒麟麦酒の前掛けという出で立ちのお姉さんで、奥の厨房で店長が仕事をこなしていました。襖の奥には座敷があるらしく、建物の外観からすれば二階にもおそらく座敷があるでしょう。しかし、そこが全て埋まればこの二人で仕切れる限界を明らかに超えます。座敷は予約が入ったときだけ使い、普段は実質カウンターだけの店となっているのが実態のようです。
席に着くなりおしぼりとともに運ばれてきたのは、バーで時折出てくるような蝋燭のランプでした。さりげなく流されるジャズの調べを含め、若い店長による演出が古い店にはやや不釣り合いのようにも見えながら、こちらはこちらで悪くありません。
店自体は古くからあるものの、店長はその間何度も代替わりしており、教祖の著作に登場したのは先代店長の頃だというのが現店長による説明です。十年少々努めたその先代が、歴代店長の中でも相当長い部類だったそうで、そうだとすると数年程度で代わることもあるのでしょうか。
自分の後から常連と思しき一人客が入ってきました。しかし、常連だからといって親しげに会話しているかというとそうでもなく、間合いを見計らって一言二言声をかけるという客あしらいは好ましいものがあります。若さ故の荒削りな部分はあるものの、古い造りの建物がよく、付かず離れず機転の効いた客あしらいが心地よいという点では、金沢の「あぐり」を彷彿させる名店です。

居心地よさについ長居をしてしまいました。磨り硝子の向こうはすっかり暗くなり、いつしか秋の虫の大合唱が聞こえてきました。店を出ると頭上には半月が。先週末は針のように細かった月が、一週経って半月になり、十五夜を迎えるのは五日後です。秋到来を実感する、印象的な一幕でした。

春鹿
奈良市今御門町27-4
0742-26-4703
1700PM-2130PM(LO)
日曜定休

白滴・鬼斬
突き出し(お新香二品)
新サンマ
冷奴
大和丸茄子の揚げ出汁
コメント

秋晴れの近畿を行く - みやこ路快速

2016-09-10 16:43:17 | 近畿
行き交う人の姿もほとんどない金戒光明寺と真如堂には拍子抜けしましたが、哲学の道を少し歩くと目に見えて観光客が増えてきました。そこからバスに乗り込むと、先へ行けば行くほど観光客が大挙して乗り込み、途中からは積み残しも出る大盛況となって京都駅に到着。やはり出るところには相当数の人が出ているようです。今夜は市内の宿も混んでいます。せめて呑み屋が混まずにいてくれればよいのですがどうなるでしょうか。

一日乗車券の特典で入館料一割引の特典を活かし、京都鉄道博物館へ行ってみるかと考えはしたものの、閉館まで実質二時間しか滞在できない状況につき今回は断念。早めに投宿して一風呂浴び、呑み屋が開くと同時に始めるのも一案ではありましたが、余裕のありすぎる行程はどうも性に合いません。その結果行き着いたのは、奈良に足を延ばすという選択です。先月一泊しておきながら、真打ちの「蔵」に早仕舞いで振られるという手痛い誤算に見舞われ、年内の再訪が必須の課題の一つとなっていただけに、早くもそれを果たす機会が訪れたのは幸いです。
京都から奈良へ行くなら近鉄電車が定跡のところ、今回はあえてJRのみやこ路快速を使います。理由は先月大和路快速を使ったときとほぼ同じです。小一時間の移動なら、混み合ったロングシート車よりもクロスシート車の方がよかろうという考えがありました。到着後まっすぐ歩けば、五時の開店と同時に「蔵」へ入れるという時間配分も理想的です。

★京都1604/2629M/1649奈良
コメント

秋晴れの近畿を行く - ますたに

2016-09-10 14:19:55 | B級グルメ
さらに歩いて今出川通りに出ました。三時近くになってもさほどの空腹感はなく、昼を抜き酒場めぐりに注力するのも一案という状況ではありますが、腹具合が中途半端になるのを承知で、本日二度目のラーメンをいただきます。
今や「新福菜館」の中華そばを関東でもいただけるご時世ですが、そのはるか前から関東に進出していたのが「ますたに」です。前の職場にいた頃、日本橋の店舗にしばしば世話になっていたこともあり、本家の味がいかなるものかという関心が兼ねてからありました。以前巡礼を試みたときは、あいにく定休日に重なり果たせなかったため、これでようやく宿願達成となります。

ビジネス街の一角にあるかなりの収容力を持つ支店に対し、白川疏水の畔にある店は思った以上に小さく古びていて、暖簾もない店先からは営業している気配が窺われません。しかし中をのぞいてみると、折しも先客が出てくるところでした。入れ替わりに中へ入ると、赤く塗られたL字のカウンターに小上がりが三卓、合わせて20人も入れば満席の店内です。
カウンターの内部の造りが少し変わっています。玄関を入ってすぐのところにある区画と、その奥の客席に面した区画が完全に仕切られていて、玄関側では店主と助手の二人組がラーメンを作り、客席側には二人組のおばちゃんが立って主に接客と皿洗いを担当、さらに手伝いの青年が客席全体を仕切るという五人体制です。店の収容力に対して十分以上の布陣であり、今の時間帯に至ってはお客の数をも上回ります。一見すると持て余し気味のようでもありますが、この配置が混雑時には絶大な威力を発揮するのでしょう。基本はラーメンに対して100円増の大盛りと150円増のチャーシュー、あとはご飯に漬け物のみで、ビールすらない潔さを含め、虚飾のない老舗の雰囲気はこちらの好むところです。

注文はチャーシュー麺800円也。豚骨醤油のスープとストレート麺を組み合わせ、薄切りのチャーシューを何枚も乗せて九条ネギを盛るという路線は「新福菜館」「第一旭」と同様ながら、濁ったスープに背脂を散らすところが当店の特徴です。加えて独特なのが丼の底に沈んだ唐辛子のタレで、これにより食べ進めるにつれて少しずつ辛くなってくるという特徴があります。
以上の特徴は当然ながら支店と同様ではありますが、博多ラーメン並の豚骨臭さは好き嫌いが分かれるところでしょう。和歌山、徳島の中華そばと同様、並の量がやや少な目なのも特徴的で、空腹時には物足りなく感じられるかもしれません。支店の場合、並でもかなりの分量があり、それに加えてご飯が無料でつくため、それだけでも十分満腹になったという記憶があります。暖簾分けを許された支店の店主が、本店の分量にかねがね物足りなさを感じていたのでしょうか。本店の味を極力そのまま継承しつつも、賛否両論ありそうな豚骨臭さを抑え、なおかつ誰もが満足できる量にしたのが支店のラーメンということになりそうです。

ますたに
京都市左京区北白川久保田町26
075-781-5762
1000AM-1900PM(日祝日 -1800PM)売切御免
月曜及び第三火曜休業
コメント

秋晴れの近畿を行く - 真如堂

2016-09-10 13:28:26 | 近畿
本日はバスで市街に移動してきましたが、この好天なら自転車で走っても気持ちよさそうです。とはいえ近隣は去にも何度か走っています。一度は歩いてみるのもよかろうと思い立ち、お隣の真如堂にやってきました。
金戒光明寺と同様、観光客がほとんど来ない静かな雰囲気がこの寺のよさですが、それにしても今日の境内は閑散としています。参拝客の姿はまばら、というより皆無に近く、蝉の声は絶え果てて、小鳥のさえずりと秋の虫の声が時折聞こえてくるにすぎません。車の通る音さえ聞こえないのは、往来の多い通りから離れているためでしょう。木陰のベンチに腰掛けていると、時の流れをしばし忘れてしまいそうです。
コメント

秋晴れの近畿を行く - 改題

2016-09-10 12:45:03 | 近畿
その後午前いっぱいかけて野暮用を終えました。只今金戒光明寺の境内から投稿しています。
長引く残暑から「灼熱」などと題した今回の活動ですが、幸いにもこれを撤回する必要が出てきました。実は、京都駅で降りたときから空気が全く違うことに気付きました。湿度が高く、気温以上に蒸し暑かった昨日までに対し、こちらの空気は秋そのもので、気温も体感も越後を旅した先々週とほぼ同じです。31度という気温の割に、流した汗はそれほどでもなく、少なくとも灼熱と形容するには語弊があります。空に浮かんだ鱗のような雲からしても、秋晴れと形容するにふさわしい好天です。
そのようなわけで、本記事から「灼熱」を「秋晴れ」に改めます。この好天も今日限りというのが最新の予報であり、明日は羊頭狗肉になりかねないのが実情ではありますが、一日とはいえ清々しい秋晴れに恵まれたのは幸いです。
コメント

灼熱の近畿を行く 続編 - 第一旭

2016-09-10 08:42:17 | B級グルメ
今日はヨーグルトと葡萄だけいただいてから出てきました。あえて軽くすることで、京都に着いた頃にはちょうどよい腹具合になってくるという寸法です。本日は「新福菜館」「第一旭」のいずれにも行列がなかったため、前回素通りした後者を選びました。
この店のラーメンに関して自身繰り返し絶賛してきたのは、スープを一口すすったときに立ち上る醤油ダレの甘い香りです。しかし、鮮烈さにかけては一口目に及ばないものの、何口かすすって舌が慣れ、さらに麺とスープがなじんでくる中盤以降の味わいもまた捨てがたいものがあります。最初の一口から最後の一滴に至るまで、余すことなく楽しめる一杯です。

第一旭
京都市下京区東塩小路向畑町845
075-351-6321
530AM-200AM
木曜定休
特製ラーメン850円
コメント

灼熱の近畿を行く 続編 - のぞみ291号

2016-09-10 06:12:09 | 関東
毎度おなじみ始発の6分後の新大阪行で旅立ちます。博多行とは比較にならない適度な乗車率が決め手となって、新大阪以東の区間はこの列車を利用するという習慣が確立しました。博多へ行くときでさえ、この列車に新大阪まで乗り、そこから「みずほ」に乗り継いでいます。たかが二、三十分の違いなら、混み合った始発列車に延々揺られていくよりも、空いた列車を乗り継ぐ方が自分には合っているからです。
発車の時点で二列席の窓側がほぼ埋まり、三列席のほとんどが空席という状況は前回と同様です。新横浜で三列席の通路側が埋まり、名古屋で二列席の通路側が埋まるかどうかといったところでしょう。

ちなみに現在の気温は24度、昨夜は久々に窓を開け放って眠ったものの、お世辞にも涼しくはありません。まとわりつくような湿度の高さが気温以上に厄介で、荷物を担いで歩くうちに首筋から汗が流れ落ちてきました。今回もかなり難儀をしそうです。
そのようなわけで、今回も表題は「灼熱」にしました。旅先が都市部だけに「豊饒」と題するにはやや違和感を覚えます。さりとて時候の挨拶を調べても、「秋冷」「涼風」などおよそ今の気候にふさわしくないものばかりです。いずれ日が射してくれば、先週並の酷暑になるのは間違いないでしょう。ならば「灼熱」でよかろうというわけです。

★東京606/のぞみ291(9291A)/819京都
コメント