ある程度想定されたこととはいえ、二軒を欲張った結果として、手痛い誤算に見舞われてしまいました。「蔵」に早仕舞いで振られたのですorz
「鬼無里」を出てから脇目も振らずに歩き、店の明かりが見えて一安心と思ったのも束の間、次の瞬間暖簾がしまわれたらしきところが遠くに見えました。見間違いであってほしいと願いつつさらに歩くと、無情にも行灯の明かりが落ちるという、何とも切ない結果です。よく見れば店先には九時半で看板との張り紙がありました。元々その予定だったか、燈花会で予想以上の人が出て品が切れたかはともかく、今日はどのみち一軒しか選べなかったことになります。
そうと分かっていれば、手堅く「蔵」一軒に絞っていたでしょう。とはいえそれは全くの結果論です。「鬼無里」が貸切だったことを考えると、あちらに行くなら今日が絶好の機会だったのは間違いありません。二兎を追って少なくとも一兎を仕留めた以上、このような結果となったことについては納得しています。
実は、「蔵」以外にもそれなりに期待できそうな店がないわけではないのです。しかし、下手にはしごをするよりも、一軒で心行くまで呑み、その余韻を持ち帰りたいと思わせるのが奈良の不思議なところでもあります。今回も代わりを捜してまで呑もうとする意欲は起こりませんでした。ならば地元客御用達の老舗のラーメン屋で締めくくりたいところではありましたが、そのような店がなさそうなのは経験上分かっています。結局天下一品でラーメンをいただき、10時半には宿に戻るというのが今夜の顛末です。
わざわざ宿までとっておきながら、何とも中途半端な結果でした。とはいえ今夜に関する限り、早々と切り上げたことでよかった面もあります。というのも今夜は宿代を奮発したからです。
翌日甲子園へ行くつもりで前泊するのであれば、大阪市街に宿をとるのが最も順当です。それにもかかわらず奈良にしたのは、以前も世話になったホテルフジタに再び格安で泊まれる状況だったからに他なりません。日曜の晩だけに宿泊事情には比較的余裕があり、大阪市内でも五千円前後のビジネスホテルが選べる状況ではありましたが、二千円ほどの違いでホテルフジタのツインルームを一人で使えることが分かり、あえて奈良を選んだという経緯があります。
ツインルームに格安で泊まれたり、宿の好意でツインを融通してもらったりすることはしばしばあります。しかし、それらと比べても格の違いは歴然としています。特段広いというわけではないものの、必要にして十分以上の空間があり、その一角にはそれだけでも寝床になりそうなほど立派なソファが鎮座しています。そのソファの脇と机、ベッドにそれぞれ布製の傘をかぶった照明があって、部屋全体が心地のよい明るさで照らされます。開閉と連動して照明がつくウォークインのクローゼットも、去年泊まった函館国際ホテル以来です。呑み屋から戻った後に寝るだけ寝て、翌朝早々と出発するにはいかにも惜しい宿だけに、ある程度腰を据えて滞在できることについては歓迎すべきでしょう。
明日は8時開始の第1試合に合わせて甲子園に乗り込むつもりでいたわけなのですが、この期に及んで出発を遅らせる可能性が出ています。というのは、チェックインの際にレストランの割引券をもらったため、朝食をいただいてから出るという案が浮上してきたのです。割り引かれてもそれなりの料金はするものの、このクラスの宿で朝食をいただける機会が何度あるかと考えたとき、素泊まりで済ませてしまってはもったいなかろうという考えが、次第に強くなってきたとでも申しましょうか。
朝食を済ませてからということになると、現地に乗り込むのは早くとも10時頃になり、第1試合は見逃す可能性が大です。午後から優勝候補が立て続けに登場することを考えると、去年よりも早い時間帯に球場が埋まってくる可能性も十分に考えられ、かような観点からも出遅れは好ましくありません。ただ、万一満員札止めとなったときには、併設の甲子園歴史館を見学するなどしてやり過ごし、第4試合の終盤だけ外野席から冷やかすという手もあります。聖地巡礼を主題とした今回の活動で、肝心の巡礼が中途半端に終わっては本末転倒も甚だしいところではありますが、去年と違い百周年などという大義名分もないため、今年はそれでも十分という方向に傾いているのが現状です。
長々と綴っているうちに夜が更けてきました。明日に備えて寝ます。おやすみなさいzzz
「鬼無里」を出てから脇目も振らずに歩き、店の明かりが見えて一安心と思ったのも束の間、次の瞬間暖簾がしまわれたらしきところが遠くに見えました。見間違いであってほしいと願いつつさらに歩くと、無情にも行灯の明かりが落ちるという、何とも切ない結果です。よく見れば店先には九時半で看板との張り紙がありました。元々その予定だったか、燈花会で予想以上の人が出て品が切れたかはともかく、今日はどのみち一軒しか選べなかったことになります。
そうと分かっていれば、手堅く「蔵」一軒に絞っていたでしょう。とはいえそれは全くの結果論です。「鬼無里」が貸切だったことを考えると、あちらに行くなら今日が絶好の機会だったのは間違いありません。二兎を追って少なくとも一兎を仕留めた以上、このような結果となったことについては納得しています。
実は、「蔵」以外にもそれなりに期待できそうな店がないわけではないのです。しかし、下手にはしごをするよりも、一軒で心行くまで呑み、その余韻を持ち帰りたいと思わせるのが奈良の不思議なところでもあります。今回も代わりを捜してまで呑もうとする意欲は起こりませんでした。ならば地元客御用達の老舗のラーメン屋で締めくくりたいところではありましたが、そのような店がなさそうなのは経験上分かっています。結局天下一品でラーメンをいただき、10時半には宿に戻るというのが今夜の顛末です。
わざわざ宿までとっておきながら、何とも中途半端な結果でした。とはいえ今夜に関する限り、早々と切り上げたことでよかった面もあります。というのも今夜は宿代を奮発したからです。
翌日甲子園へ行くつもりで前泊するのであれば、大阪市街に宿をとるのが最も順当です。それにもかかわらず奈良にしたのは、以前も世話になったホテルフジタに再び格安で泊まれる状況だったからに他なりません。日曜の晩だけに宿泊事情には比較的余裕があり、大阪市内でも五千円前後のビジネスホテルが選べる状況ではありましたが、二千円ほどの違いでホテルフジタのツインルームを一人で使えることが分かり、あえて奈良を選んだという経緯があります。
ツインルームに格安で泊まれたり、宿の好意でツインを融通してもらったりすることはしばしばあります。しかし、それらと比べても格の違いは歴然としています。特段広いというわけではないものの、必要にして十分以上の空間があり、その一角にはそれだけでも寝床になりそうなほど立派なソファが鎮座しています。そのソファの脇と机、ベッドにそれぞれ布製の傘をかぶった照明があって、部屋全体が心地のよい明るさで照らされます。開閉と連動して照明がつくウォークインのクローゼットも、去年泊まった函館国際ホテル以来です。呑み屋から戻った後に寝るだけ寝て、翌朝早々と出発するにはいかにも惜しい宿だけに、ある程度腰を据えて滞在できることについては歓迎すべきでしょう。
明日は8時開始の第1試合に合わせて甲子園に乗り込むつもりでいたわけなのですが、この期に及んで出発を遅らせる可能性が出ています。というのは、チェックインの際にレストランの割引券をもらったため、朝食をいただいてから出るという案が浮上してきたのです。割り引かれてもそれなりの料金はするものの、このクラスの宿で朝食をいただける機会が何度あるかと考えたとき、素泊まりで済ませてしまってはもったいなかろうという考えが、次第に強くなってきたとでも申しましょうか。
朝食を済ませてからということになると、現地に乗り込むのは早くとも10時頃になり、第1試合は見逃す可能性が大です。午後から優勝候補が立て続けに登場することを考えると、去年よりも早い時間帯に球場が埋まってくる可能性も十分に考えられ、かような観点からも出遅れは好ましくありません。ただ、万一満員札止めとなったときには、併設の甲子園歴史館を見学するなどしてやり過ごし、第4試合の終盤だけ外野席から冷やかすという手もあります。聖地巡礼を主題とした今回の活動で、肝心の巡礼が中途半端に終わっては本末転倒も甚だしいところではありますが、去年と違い百周年などという大義名分もないため、今年はそれでも十分という方向に傾いているのが現状です。
長々と綴っているうちに夜が更けてきました。明日に備えて寝ます。おやすみなさいzzz