日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 23:56:02 | 東北
本日の全行程終了です。昼過ぎから降り続けた雨は夜桜の消灯とほぼ同時に止み、弘前公園から宿までは傘要らずの帰り道でした。せめてあと一、二時間早く上がってくれればと思うのは人情ながら、その代わりに降り出しが早まれば午前中の花見が成り立たなかったわけで、まあ仕方がないといったところでしょうか。
二日間弘前に滞在して、花見ができたのは実質的に今日の前半と昨日の夜桜だけというお寒い状況です。しかし、弘前の桜の最盛期に初めて重なり、限られた時間とはいえ昼夜にわたって花見ができたのは事実で、勝ったのか負けたのかよく分かりません。明日多少なりとも晴れ間が出てくれれば、少なくとも痛み分けということにはなるでしょう。青空に映える桜を思い浮かべつつ眠りにつきます。おやすみなさいzzz
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 22:21:07 | 居酒屋
夜桜で時間を使い切ったためはしご酒という選択肢はなくなり、本日も花見の後は「はすや」の一本勝負となりました。これが例年ならば、弘前最後の夜は長旅の最後の夜ということでもあり、しみじみ名残の酒を酌むといった気分になります。しかし、今回は中三日で舞い戻ってくるかと思うと、そのような実感が全くといっていいほど湧きません。来週末に弘前を後にしても、その先には北海道が待っているわけです。そうだとすれば、旅の終わりを実感するのは釧路を後にするときなのかもしれません。

さて、二夜連続となるこちらの店ですが、品書きが日毎に替わり、二日三日続けても飽きることはありません。本日のお通しは厚揚げとワラビの煮物で、汁気が多く温かいものが出るのは何度訪ねても同じです。しかし、よくよく考えれば弘前を訪ねたのは冬場と花見の時期だけです。たとえば夏や秋に訪ねると、趣向を変えたものが出てくるのでしょうか。お通し一つとってもそんな想像をかき立てられるところに、この店の実力の一端が表れています。
食材の確保には難儀しそうな連休最終日にもかかわらず、本日の品書きには昨日なかった鰹が。外の寒さとは裏腹に、季節はもう初夏です。その鰹はもちろん刺身に盛り込まれ、さらには茗荷との味噌和えが品書きに上ります。直裁にいうなら茗荷を加えて粗めに叩いたなめろうで、酒が進むのはもちろんのこと、春から夏への移り変わりを実感する、実に気のきいた一品です。

背後のTVでは、弘前公園の二の丸大枝垂の再生を追ったドキュメンタリーが流れています。大雪で倒れ、全盛期の偉容こそ失われたものの、この名木が弘前の人々からいかに愛されているかが伝わってくる秀逸な構成です。今夜の大枝垂は、雨に打たれて淋しげに佇んでいました。そんな姿を振り返りつつ酒を酌みます。

★はすや
弘前市上瓦ヶ町1-1-2F
0172-33-6981
1800PM-2400AM(日曜定休)

さくら・白岳仙・華一風
お通し(厚揚げとワラビの煮物)
刺盛り八点
カツオとみょうがのみそ和え
ホタルイカ沖漬け
雑炊
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 21:56:06 | 東北
予想通りというかなんというか、結局粘りに粘ってメモリカードの残量を使い切るまで撮影し、終わってみれば十時の消灯まで滞在してしまいました。そこそこ賑わっていた園内も、時間が経つほど見物客が引けて、視界の中に人がいないという場面に度々遭遇しました。九時を過ぎてからの人出で比較するなら、一昨日の方が多少なりとも賑わっていたのではないでしょうか。やはり、この冷たい雨の中で最後まで花見をする物好きは、満開の時期といえどもそう多くはないようです。コマ数にすれば十枚少々とはいえ、雨に濡れた人影もない歩道と夜桜を写し止められたのは幸いでした。今更ながら雨も弱まり、名残を惜しむには好都合です。
それにしても、今夜の寒さは半端ではありません。二時間以上歩き続けたというのに、身体の芯まで冷え切ってしまいました。雪燈籠の頃には当然ながら及ばないとしても、素手ではかじかんでしまうのですから、立夏を過ぎた時期とは思えません。この寒さで桜はいっそう長持ちするでしょう。今週末に舞い戻ったとき、「三日見ぬ間の桜」はどうなっているのでしょうか。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 19:38:41 | 東北
歩いても十五分ほどの道のりとはいえ、この雨の中を歩き通す気力は起きず、バスに乗って弘前公園までやってきました。
傘と機材で両手がふさがっては何かと不自由するだけに、手ぶらで来ることも考えました。しかし、去年雨が降った日にそうしたところ、やはり機材を持ってくればよかったかと後悔する場面が少数ながらあったため、三脚にデジカメ一台取り付けた必要最小限の機材を持ち出しました。
雨は土砂降りとは行かないまでも、止み間なく続く本降りの雨です。米沢での第二夜のような、傘も要らない春雨ならば、それもまた乙なものとはいえ、本降りの冷たい雨では興ざめするしかありません。それにもかかわらず人出は一昨日以上で、露店も軒並み明かりを灯しています。一昨日に輪をかけて寒く、なおかつ雨まで降る状況で見物客がこれだけ出るのは、やはり桜が見頃を迎えたからなのでしょうか。
そこそこの賑わいとは裏腹に、雨ばかりか風まで吹いて枝が揺れ、これでは撮影になりません。この雨風の中、公園を一周する意欲も起きないため、早めに切り上げ「しまや」と「はすや」をはしごするのもよさそうです。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 18:46:48 | 東北
本日も20kmほどの移動のみで昼の部は終了、只今投宿して一息つきました。今のところ外は傘を差しても濡れるほどの本降りで、朝方15度を超えた気温は6度にまで下がっています。これでますます桜が長持ちするかと思う反面、夜桜見物にはあいにくの天候です。だからといって、一度も眺めず終わるなどという選択肢も、往生際の悪い自分には考えられません。申し訳程度に一周するつもりがいつの間にか時間を消費し、ずぶ濡れになって帰ってくるのが現実的なところではないでしょうか。実際のところ、去年一昨年もそのような場面がありました。しかし、そんな終わり方もある意味自分らしくてよいでしょう。長旅の最後を飾る夜桜だけに、少しでも雨脚が弱まってくれることを期待しています。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 18:01:45 | 東北
荷物をまとめたのに続いては、今後の行動予定について記録しておきたいと思います。弘前の桜吹雪が5月10日にまで延びた時点から、自走で帰るという選択肢は完全に消え去り、一時帰京をはさんで来週末に弘前へ舞い戻る意思を固めました。その結果、当初構想していた拡大策を、今のところ次のような形に変更することを考えています。

5/6-7 弘前→新青森→東京
5/8-10 在京
5/11-12 東京→新青森→弘前→盛岡
5/13-16 在京
5/17-19 東京→盛岡→八戸→苫小牧→札幌→富良野→千歳または帯広
5/20-23 在京
5/24-28 千歳または帯広→釧路→根室→釧路→苫小牧→大洗→東京

二度目の一時帰京以降は当初の構想とおおむね同じながら、来週末を道南道央ではなく北東北に振り替えるのが主な変更です。これにより、函館へ行けなくなる代わりに弘前でもう一度花見ができ、なおかつ空路での移動が最後の一時帰京だけとなるため、結果としてはこれが最善と考えています。
これにより、実現するかどうか自身でも半信半疑だった東北と北海道にまたがる拡大策が、いよいよ現実味を帯びてきました。実は、釧路の桜吹雪が6月2日にまで延びてきており、もし的中すれば翌週末でも道東で花見ができるため、このプランも多分に流動的ではあるものの、既に列車も押さえた以上、五月前半までの行動は事実上確定となります。

花見の旅も津軽まで北上するといよいよ大詰め、見納めといった感があり、それとともに疲労と戦いながらの復路の長距離移動が少しずつ憂鬱に思えてくるものです。それだけに、北海道に渡ればフェリーで悠然と帰れるかと思うと、それだけで気が楽になります。そして何より、マイカーでは三年以上遠ざかっている北海道へ、しかも桜を追って渡るという高揚感は格別です。旅はまだまだ終わりません(ニヤリ)
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 17:11:54 | 東北
時間に余裕ができたところで済ませておきたいことがあります。明日からの一時帰京に備えて荷物をまとめることです。まとめるといっても、寝袋や未使用の着替えなどかさばるものは置いていけばよく、上着やらシャツやらで散らかり放題になった後部席を片付け、買い求めた酒や洗濯物など持ち帰るべきものをまとめるのがせいぜいです。しかし、その程度のことでも今のうちに済ませておけば、明日活動する上での安心感が違います。最終の新幹線に接続する青森行きの列車が出るのは六時半、荷物をまとめておけば六時ぎりぎりまでは活動できるでしょう。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 16:45:50 | 温泉
天候にたたられた結果の産物とはいえ、昨日に続いて日中から温泉に浸かる機会がやってきました。昨日当たった無料券につられて「健康温泉桃太郎」を再訪します。
温泉には事欠かない津軽平野だけに、新規開拓も当然考えはしました。加えて、昨日の今日で訪ねるよりは、しばらく間を置いた方が新鮮な感覚で楽しめるというものです。かような観点からすれば、一時帰京をはさんだ今週末に回すのが妥当ではあります。しかし、時間に追われる花見の旅で、悠長に風呂を浴びる機会は決して多くありません。来週末に引き延ばした挙げ句機会を逸するという可能性も十分考えられたため、使えるものは早めに使っておこうと考えた次第です。
源泉の肌触りが滑らかであることは、二日続けて足を運ばなければ分からなかったでしょう。市街に近くて交通至便、もちろん源泉も雰囲気も申し分なく、弘前で手早く一風呂浴びたいときにはまた世話になりたいと思う一湯です。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 15:27:37 | 東北
腹ごなしを兼ねて禅林広場を訪ねます。店を出た頃から雨がとうとう本降りに変わって、彼方に鎮座しているはずの岩木山は影も形もありません。しかし、訪れる人もない広場で雨に煙った桜の木々というのも、これはこれで情緒があってよいものです。明日はここで夕日を眺めて最後を飾りたいのですがどうなるでしょうか。
最新の情報を確認すると、止み間が出るといわれていたのが夜半まで降り続くという予報に変わっており、残念ながら今日はもう花見にならないかもしれません。天候が劇的に回復しない限り、一風呂浴びたら早々に投宿することになるかと思います。この雨が強まるのか弱まるのかは未知数ながら、傘を差しても濡れるほどの土砂降りでない限り、暗くなったら道中最後の夜桜見物に繰り出すつもりです。幸いにして昨日のうちに一通りのものは撮影できたため、今日は機材を持たずに出るのも一案でしょう。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 14:13:18 | B級グルメ
朝から晩まで時間に追われ、飲み食いは二の次になりがちな花見の旅ですが、今日は絶妙な頃合いで昼時がやってきました。今日の昼はここしかないと決めていた店があります。それはもちろん、昨日定休日で振られた「田沢食堂」です。
あと小一時間も待てば「しまや」が開く時間だというのに、それを棒に振ってまでここを選んだのは、もし雨が上がって夕日が差したら禅林広場へ急行したいからというのが一つ、そして何より、「しまや」で呑むよりこの店の中華そばをいただきたかったというのが一つでした。そばつゆの風味が漂う甘めのスープが独特で、なおかつご飯ものと合わせても七、八百円というお得感がよく、お昼にするならここの中華そばとご飯ものしかないとかねがね思っていた次第です。ところが喜び勇んで乗り込むと、ラーメンのスープが品切れとの言葉がorz
この時間になっても八割方の席が埋まった繁盛ぶりからして、日によっては昼過ぎで品切れが出てくるのかもしれません。みそラーメンはできるとの返答だったため、今日はこちらとチャーハンの二品を注文します。もちろん、ご飯もの一品にとどめるという手もあったわけで、仕方なくみそラーメンを選んだわけではありません。あの中華そばを作る店なら、みそラーメンも十分期待できそうだという期待があってのことです。
油の浮いたスープは非常に熱く、本場札幌もかくやと連想させられる正統派。具材は炒め野菜のみと簡素ながら、チャーハンと合わせるならば何の不足もなく、これが400円とは中華そばと同様お値打ち品です。物足りなさを感じる向きには、50円追加して「五目みそラーメン」にするのも悪くないでしょう。チャーハンも絶対に外れのない安定したおいしさがあり、何を注文しても安くておいしい名店であることを再確認しました。
中華そばを逃してしまったのは残念でしたが、明日もう一度機会があります。次は中華そばとカレーライスですかね(ニヤリ)

田沢食堂
弘前市茂森町97
0172-33-2969
1000AM-1830PM(土曜祝日 -1600PM)日曜定休
みそラーメン+チャーハン830円
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 13:46:49 | 東北
二の丸の大枝垂で最後を飾り、五時間かけてようやく一周できました。一区切りついたところで雨が落ちてきたため一旦切り上げ、只今河原の駐車場に戻ったところです。昨日に続けて日中を棒に振ることも覚悟しかけたところが、時折日も差す状況で延々五時間も花見ができたのですから、上出来といってよいのではないでしょうか。一部積み残しは出たものの、これで園内を八割方回ったことになります。残りは明日に回せばよいため、この後終日雨になったとしても不足はありません。
幸いにして、現時点でも短時間なら傘が要らない程度の小雨に過ぎず、多少なりとも止み間、晴れ間が出てくれれば再び花見ができる可能性はあります。とりあえず、腹ごしらえするなり一風呂浴びるなりして様子をうかがい、夕方まで待っても埒があかないようなら早めに投宿して、昨日逃した「しまや」に寄ってから夜桜見物に繰り出そうかと思っています。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 13:02:29 | 東北
弘前公園の至る所に貼り出されるのが、「さくら情報」と題する開花速報です。観桜期は毎日更新されており、本日はNo.14となっています。満開なのはは外濠と西濠左岸だけ、桜のトンネルが四分咲き、最古のソメイヨシノが三分で咲きで、それぞれ9日に満開との予想です。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 12:51:41 | 東北
再び東門を出て外濠を歩きます。追手門から半時計回りに土手と水位が低くなって行くのが弘前城の外濠で、水も当然その方向へ流れます。その関係なのか、城内の濠の中でもとりわけ見事な花筏ができるのがここです。初めて弘前を訪ねたとき、早朝に眺めた花筏の鮮やかさは忘れられません。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 12:34:53 | 東北
外濠を時計回りに進み、東門から三の丸のピクニック広場に入りました。ソメイヨシノだけでなく、山桜、エドヒガン、八重桜 さらには聞きなれない品種までが広い芝生に咲く様子は、桜の名所というより梅園のようでもあります。ソメイヨシノが散ってきた頃、ここのベンチに腰かけて、八重桜を眺めつつのんびりするのもよいものです。
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東北一周花見の旅 2013十日目

2013-05-06 12:09:45 | 東北
薄日で透けた花びらと、影になった土手との対比が見事です。花盛りは初見ということもあり、なかなか先に進みません。雨は依然として時折一粒二粒落ちてくるだけです。こちらが一周するのと、天候が崩れるのとどちらが早いかの勝負になってきました。
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