MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

高校野球で今治西が勝ち進んでいます

2007年08月18日 | 日記
 夏の高校野球で、私が住んでいる土地の地元高校「今治西」が勝ち進んでいます。今日の昼食時、会社の食堂では高校野球の話題で一杯でした。みんな高校野球が好きなんやなあ、とあらためて思い知らされました。
 昼食後、今治西が明日の準々決勝に駒を進めた情報が広がりました。同僚には、今治西出身の人が何人もいます。彼らの話を聞いていると、明日の準々決勝に応援に行こう、ということになっていました。愛校精神だと思います。私は真夏の暑い最中に母校が甲子園に出場したとしても、応援には行かないだろうなあ。

また、Yahoo!ニュースからブログへリンクが

2007年08月17日 | 日記
 昨日で盆休みが終わりました。当たり前なのですが、今日から仕事再開です。正直なところ、休み疲れが溜まっているようです。よく動いたからなあ。密度の濃い休みでよかったのですが。
 実家から自宅へ帰り、ネットなどをチェックしていると、また私のブログのアクセス数が急増しており、妙なコメントやトラックバックがついていました。どうやら「白い恋人」の大腸菌群検出に関するニュースが原因のようです。また、Yahoo!ニュースからのリンクがはられたようです(こんな感じ)。ありがたいことなんですが、今後、食品の大腸菌群・大腸菌に関するニュースが出るたびに、Yahoo!Japanは私のブログの記事へリンクをはるつもりなのだろうか。ちょっと心配です。

帰省最終日~寮の後輩と三宮で再会

2007年08月16日 | 日記
 帰省最終日でして、私の盆休み最終日でもあります。明日から仕事です。もっと休みが欲しいなあ。
 今日は表題にあるように、香川大学の学生寮「屋島寮」の後輩たちと会うことにしていました。いつもブログにコメントを書いてくれる「のがみ」と「田内」です。「田内」の彼女と友人も来ており、神戸の三宮で合流して会うことにしました。
 兵庫県三田市から三宮まで初めて車で移動しました。いつもはバスか電車ですので、車での移動は不慣れな私にはストレスがたまります。ましてや都会の中を車で走るなんて、プレッシャーです。しかし、六甲北有料道路などを通り、無事に到着しました。市営の駐車場に車を置いて、三宮のジュンク堂で昨日買えなかった本を買いました。マイクロソフトのアクセスに関する本と、味噌の製造に関する本です。その後、集合時間になるまで喫茶店で読書しました。
 18時に「のがみ」「田内」たち4名と合流して、おしゃれなお店へ行きました。私のような田舎者には敷居の高いような店ですが、いい店でした。今回再会した後輩の「のがみ」とは数年に1回ぐらいの割合で会っていたのですが(会うといっても駅でばったり出くわしたりする程度)、「田内」とは7年ぶりの再会です。7年間にあった話をお互いにいろいろと話すことができ、非常に有意義で楽しい時間でした。人の人生の話は、やっぱり面白いです。
 会食終了後、三宮で解散し、私は車で愛媛県へ移動。三宮から高速道路にのるのも初めてです。案の定、道が分からなくなりました。迷ったわけではないのですが、私は地図が読めないため、知らない土地を車で通ると道が分からなくなり、ストレスになります。何とか無事に岡山へたどり着き、瀬戸大橋、香川を経て愛媛県へ無事に到着しました。

帰省3日目~大阪で買い物

2007年08月15日 | 日記
 大阪の梅田へ行きました。盆休みに予定していた買い物はほとんど済ませていたので、時間の余裕がありました。ヨドバシカメラでクリエイティブのMP3プレーヤーのストーンプラスを購入しました。1万円弱という価格、専用ソフトがないシンプルさ、小ささ、ボイスメモが魅力でした。また、紀伊国屋で軍事評論家江畑さんの新刊本と工場での味噌の製造に関する本などを購入しました。いずれも自宅周辺では手に入らない書籍です。やはり大型書店はありがたいなあ。驚いたことは、合計5000円を超える本を購入すると無料で宅配してくれるそうです。いいサービスがあるなあ。愛媛では絶対にないぞ。昼飯は三番街のインデアンカレーへ行きました。ここのカレーが一番うまいです。行列もできており大繁盛していました。帰りに551の豚まんを購入しました。関西以外の方はご存じないかもしれませんが、「551」はすごく有名です。私も小さい頃から、551に親しんでおりまして、頭の中では「豚まん」=「551」であります。冬場にコンビニで売っている豚まんは、残念ながら私は好きではありません。実家へ帰り551の豚まんを食べました。久しぶりの551です。やっぱり一番うまいです。

帰省2日目~旧友との再会と、尼崎訪問

2007年08月14日 | 日記
 高校時代の友人ハッシーと再会しました。2年前にハッシーから突然年賀状が届きました。私が大学受験に一度失敗して浪人しており、大学入学後は四国へ引っ越しましたので、高校以前の知人とは音信不通状態になっていました。そのような中、突然、年賀状をくれたのです。その後、年賀状などのやり取りが数回ありまして、私が帰省していることもあり、再会することにしました。ハッシーは、私と同じ理科系を進んでいましたが、今は空手道場のコーチをしているそうです。道場の数を増やし、広げていきたいという話を熱く話してくれました。空手道場のスタンスにもいろいろとあり、伝統重視・スポ根性系の道場もあれば、カジュアル系の道場もあるようです。門下生を増やすための戦略や面白さを聞くことができました。人の人生の話は面白いです。
 午後からは尼崎へ行きました。兵庫県尼崎市は私の出身地です。2歳まで尼崎に住んでおり、その後は宝塚へ引っ越しました。しかし祖父母の家が尼崎にあるため、その後も年に何回かは訪れ、特に夏休みになると祖父母の家の近所の祭りに行くのが楽しみでした。19年前に祖父母と今の実家のある三田市で同居することとなり、それ以降はその地に訪れておりません。今回、気が向いたので、その懐かしい尼崎の思い出の場所を実に19年ぶりに訪れることにしました。列記しますと、JR尼崎、市バス、阪神尼崎、商店街、寺町の墓、キフネ神社、公園のベンチ、祖父母の長家、マクドナルド、中央モデル、町のにおい、煙突、みな懐かしいものばかりでした。記憶が徐々に薄れていたのですが、うろうろと歩いているあいだにいろいろなことを思い出してきました。自分でも驚いたことは、町の路地裏のにおいを思い出したことです。路地裏のにおいを文章に書き起こすような文才は私にはないので残念なのですが、とにかく思い出しました。阪神大震災のために、いろいろなところが変わったと聞いていたのですが、懐かしの場所は健在でした。

帰省1日目

2007年08月13日 | 日記
 盆休みということもあり、実家へ帰省することにしました。車で愛媛から実家のある兵庫県三田市へ移動。夕方に到着しました。夕飯後、実家の近所を散歩しました。私が実家を離れて四国へ引っ越して13年が経ちます。私が知らない間に町はどんどん変化します。ショッピングセンターは、もはや私が知らない店の方が多いです。おしゃれな喫茶店ができています。少し大型の家電製品店もできています。その代わりに、お好み焼き屋は姿を消し、近所で唯一であったカラオケ屋も姿を消しました。そんなことを考えてテクテク歩いていると、すぐに1時間以上が経過して、汗びっしょりになりました。夏が暑いことに関しては、昔から代わりがありませんでした。

デジカメ「FinePix F31fd」買いました!!

2007年08月12日 | 日記
 今まで使っていたデジカメは、今はなくコニカミノルタの「DiMAGE Xi」という機種でした。約5年前に購入したものです。私が好きな色合いとシャープさで撮影できましたので、私にとっては名機でした。出張で色々な食品工場を訪れるときには、いつも一緒でした。海外出張は中国へ7回、ベトナムへ2回へ行きましたが、このデジカメで1000枚以上の工場写真を撮ったはずです。
 しかし、この「DiMAGE Xi」が今年の春に壊れてしまい、デジカメがない状態が続いていました。デジカメがなくても生活に大きな支障はないのですが、たまに写真を撮りたいときがありますので、新しいのを買いたいなあ、と考えていました。「DiMAGE Xi」は室内の暗い場所での撮影が苦手なデジカメでして、友人の結婚式の場では手ぶれだらけの写真しか撮れませんでした。よって、修理ではなく、新品購入を検討していました。
 今日の夜の20時頃、散歩がてらに近所の電器屋さんへ行ったところ、出会ってしまいました。それはFUJIFILMの「FinePix F31fd」です。昨年の秋に発売開始されたデジカメです。
 「F31fd」は最新機種ではありませんが、非常に評判の良いデジカメでして、価格.comなどのランキングでは常に上位に入っておりました(このブログ記事を書いている時点で、902製品中、第1位)。
 特徴はいろいろあるのですが、私にとってのポイントは(1)価格の割に画質が極めて美しいこと、(2)屋内などの暗い場所での撮影に強いこと、そして(3)バッテリー持ちがよいことです。いずれもネットに書き込まれたレビューやクチコミなどの
情報ですが、やたらと評判がいいです(例えば価格.comのレビュー)。特に私の心に残ったレビューは、何に掲載されていたのか忘れましたが「室内で動き回る子供を撮影しても、ブレずにきれいに撮れる」という一文でした。こんなに評判のよいデジカメは他にないと思います。私はカメラに詳しくありませんので、このような情報を重視しています。また、他社の過剰な高画素数化路線に同調せず、600万画素で美しい写真撮影にこだわったFUJIFILMは、すばらしいと思います。
 難点は記録メディアがxDカードであることです。私は5年前からSDカード派でしたので少し躊躇しましたが、xDカード対応のカードリーダーを買えば問題ないか、と考えることにしました。
 現在は上位機種にあたる「F40fd」が発売され、秋には「F50fd」が発売されることのになっており、「F31fd」は生産終了しています。在庫がなくなり次第、手に入らなくなります。盆休みに大阪で買おうと考えていましたが、かなり安い価格で近所の電器屋さんで売っていましたので、これを「運命」と解釈して、購入することにしました。
 価格は1GBのxDカードとセットで25500円でした。1GBのxDカードが3500~4000円ぐらいですので、このセット価格は全国的に考えても安い部類に入ると思います。散歩に寄った電器屋さんで出会ってしまいました。幸い、財布にお金がありましたので、これを買うことにしました。今、充電しています。明日から帰省しますので活用したいと思います。

大掃除

2007年08月11日 | 日記
 今日は会社の盆休み前の大掃除の日でした。私は、製品サンプル保管用の棚を、旧工場から現在の工場へ運ぶ作業を行ないました。めちゃくちゃ暑い日でした。まさに炎天下。夏らしい一日でした。海水浴やプールなどへ行くにはすばらしい天気だと思いますが、棚を移動させるには過酷な天候でした(笑)。
 工場の4階の倉庫での作業中、上司に冷たいスポーツドリンクをごちそうして頂きました。汗だくになりながら作業していましたので、このスポーツドリンクが本当においしかったです。倉庫の窓を開けると、眼下にはキラキラと眩い瀬戸内海が広がり、すずしい潮風が吹き込んできました。最高に気持ちがよい時間でした。
 トラックで旧工場から運び出しましたが、プールや海岸付近では浮き輪を抱えた子供やカキ氷の屋台が目に入りました。一緒に作業していた上司と「いいなあ」「最高やろうなあ」と冗談交じりで話しました。海岸付近では焼きトウモロコシの香りが漂ってきまして、世間では夏休み真っ盛りなのだと嗅覚で実感しました。
 運び出した棚を、現在の工場へ運び入れました。棚は非常に重たいため、パレットにのせて移動させました(パレットとは、荷物の保管、構内作業、輸送のために使用される荷台です)。パレットで運搬するために、ハンドパレットトラックの使い方を教えていただきました(ハンドパレットトラックとは、油圧とテコを利用して、パレットを人力で搬送する機器のことです)。非常に便利な道具でした。大げさかもしれませんが、人類の英知を感じさせる道具でした。
 無事に現在の工場内に棚を設置できました。旧工場に眠っていた棚がよみがえった感じです。再利用がうまくいくと、うれしくなります。このままサンプル保管庫として活躍してくれるよう期待します。
 以上のような作業で、汗だくになりました。途中、昼休憩時にシャツを着替えました。なかなかしんどい作業でしたが、よい結果となりましたのでOKです。心地よい疲れでした。

 さて、明日から盆休みです。私の会社では12日から16日までの5日間です。13日から16日まで兵庫県にある実家へ帰省する予定です。いつものように大阪の本屋、電器屋、ロフトなどで買い物をしたいと思っています。また、いつもと違う趣向もあります。大学時代の屋島寮の後輩たちと16日に神戸の三宮あたりで会う予定を立てています。7年ぶりの再会になるのかなあ。また、14日には、中学・高校時代の友人に会う予定です。彼とは14年ぶりの再会になります。ちょっと緊張していますが、非常に楽しみです。

ちょっとふらふら

2007年08月10日 | 日記
 盆休み前ですが、少し疲れが溜まってきました。明日は大掃除。そして大掃除以外にも、私の実験で使用する棚の移動作業を行なう予定にしています。夏の暑さでダウンしないように気をつけなければ。

今日の産経新聞コラムは誰に向けて書かれたものなのか

2007年08月09日 | 日記
 今日の産経新聞のコラム「産経抄」は、内容がよく分かりませんでした。

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【産経抄】
 政治家の器量は一にも二にも人心掌握術なのだそうだ。どんなに多忙でも、昔の政治家は冠婚葬祭は秘書任せにしない。それが地元では票になり、中央では人脈になる。「金脈」で失脚した元首相、田中角栄はその天才であったらしい。
 田中はキャリア官僚の入省年次をすべて記憶し、「君は課長になってもいいころだ」とささやく。実現した日には田中信者が1人誕生する計算だ。ある政治家が選挙資金の無心に行くと、言い値の2倍をポンとだす。カネと票は政治家の生命線だから、派閥がまた増殖する。
 参院選敗北の安倍首相はその逆をやった。公務員改革で官僚を敵に回し、組閣にあたっては派閥の推薦は受けないと断言した。それが時代の流れかと思うが、霞が関や永田町は違う。閣僚のスキャンダルはどこかでチクられ、派閥の不満は充満する。
 自民党代議士会の安倍非難は、谷垣派と津島派の“代貸し”クラス数人から浴びせられた。それもテレビカメラの前だから、大向こうをうならせることを意識する。彼らは安倍首相と同世代であり、正義感もあろうが、派閥の論理、男の嫉妬(しっと)、イジメも否定できない。
 これに評論家や教授ら識者が「安倍退陣」をはやす。識者といっても元は派閥記者だから、差し引かないと聞いていられない。息子や娘が議員秘書や政党職員なら、歪(ゆが)められる余地がでる。これを見抜くのは至難の業だ。
 罵倒(ばとう)されるのは自民党総裁ではあるが、日本の首相でもある。批判は結構だが、節度がほしい。首相の座が軽くなったといえるが、ここまでけなすと首脳の外交力は格段に落ちる。おそらく、半島や大陸の指導者はほくそ笑んでいるだろう。民主主義国が全体主義国に勝てなくなっては困る。
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 ものすごい安倍総理ひいきやなあ、産経新聞は。「男の嫉妬」なんて言葉を全国紙のコラムで目にするとは。「女の嫉妬」なんて書くとフェミニストから非難轟々になるのに。読んでいた私が恥ずかしくなりました(笑)。
 このコラムに対してはいろいろと思うことがあるのですが、最後の段落がよく分からないことが一番気になりました。「北朝鮮や中国に対する外交力を落とさないためにも、過度に安倍批判をするな」ということが要旨です。これは誰に対して(何に対して)書かれた文章なのでしょうか。4つの可能性があると思います。

(1) 新聞の読者
(2) 自民党代議士会
(3) 評論家や教授ら識者
(4) 産経新聞以外のマスコミ

 (1)に対して書かれたコラムならば、無意味だと思います。現在ではインターネット上にホームページやブログ、掲示板などで一般市民が意見を発信する場がありますが、外交力を落とすまでの力にはならないです。やはりテレビ、新聞などのマスメディアにのせないと無力だと思います。
 文脈から判断すると、(2)や(3)に対して書かれたコラムであるとも考えられます。それなら(2)や(3)に対して意見状を送ればいいと思います。しかし、結局、(2)や(3)の発言も、マスメディアにのせなければ国内や外国には届きません。
 そうなると、このコラムの内容を産経新聞が大事であると考えるのであれば、新聞のコラムにのせるのはふさわしくないです。(4)に対して産経新聞の意向に沿ってもらうためにも、新聞協会や民放連などに呼びかけて、安倍政権批判に関する報道の論調を統制する方向に持っていけばいいのではないのでしょうか。(1)や(2)や(3)の発言や意見を報道するか否かは、残念ながらマスコミが握っています。
 

生物と無生物のあいだ

2007年08月08日 | 
福岡伸一、講談社(講談社現代新書)、東京、2007

 久しぶりに本について書きます。読書はしているのですが、ブログに書き起こすのが少し面倒になったため、お休みしていました。

 今回読んだのは『生物と無生物のあいだ』という本です。このタイトルを読むと、自然科学に馴染みのある方ならば本の内容を推測できると思います。
 ウイルスは生物か否かという議論は、よく行なわれます。大腸菌やゾウリムシは生物ですが、ウイルスは生物である、と断定することは非常に難しいです。ある人は生物であると主張し、ある人は生物ではないと主張すると思います。自然科学の分野では生物であることの定義が確立されていません。大腸菌やゾウリムシの構成単位は細胞です。一つの細胞から成る生物は単細胞生物です。私たち人間は構成単位を細胞とする多細胞生物です。しかしウイルスの構成単位は細胞ではなく、核酸とそれを覆うタンパク質の殻からなります。自分だけでは増殖できませんが、他の生物の細胞を利用して増殖できます。無生物のようで無生物ではなく、生物のようで生物ともいえません。
 このような議論の本は「講談社現代新書」ではなく「ブルーバックス」の方がふさわしいのではないか、と思いました。しかし、私の予想は覆りました。生物・無生物に関する本ですので、DNA、RNA、ワトソン、クリック、アミノ酸とタンパクなどに関する話には触れます。しかし、「エピローグ」で述べられる、筆者の生物の定義は予想できないものでして、私は新鮮な印象を受けました。こんな定義の仕方もありかも。
 この本は完全な自然科学の本というわけではなく、読み物的な文章で書かれていることが特徴であると思います。よく売れているそうです。奥付けに書かれている一刷の日は2007年5月20日でした。私が購入したものは7月5日発行のものでして、なんと五刷です。
 いくつか印象的な文章がありました。忘れたくありませんので書き出します。以下、ネタばれになりますのでご注意ください。

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 エイブリーを支えていたものは一体何だったのだろうか。エイブリーがロックフェラー研究所のホスピタル棟六階の研究室で、肺炎双球菌の形質転換実験に邁進していたのは一九四〇年代初頭から半ば、彼はすでに六〇歳を超えていた。もちろん彼は研究室を主宰するプロフェッサーであり、複数のスタッフを擁していたが、彼は自ら試験管を振り、ガラスピペットを操作していた。研究室員はそんあプロフェッサーを、敬意を込めて“フェス”と呼んでいたという。
 おそらく終始、エイブリーを支えていたものは、自分の手で振られている試験管の内部で揺れてるDNA溶液の手ごたえだったのではないだろうか。DNA試料をここまで純化して、これをR型菌に与えると、確実にS型菌が現れる。このリアリティそのものが彼を支えていたのではなかったか。
 別の言葉でいえば、研究の質感といってもよい。これは直感とかひらめきといったものとはまったく別の感覚である。
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 55ページからの引用です。≪手ごたえ≫や≪研究の質感≫という言葉がものすごく好きです。しかも的を得た表現だと思います。本気で研究しているときには、この感覚を感じることがあります。大学院時代、スライドガラスの中で生きている小さな線虫を顕微鏡で観察して試料による影響をしらべているとき、またはオープンカラムクロマトグラフィのデータをとってグラフ用紙に折れ線グラフを描いているときに、私も手ごたえや質感を感じました。うまく文章では表現できない感覚でした。

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 ある日、住宅のはずれの植え込みの陰に小さな楕円形の白い卵を見つけた。トカゲの卵だった。その場所にいつもトカゲたちが出没するのを私は知っていたので、その卵が何であるかすぐにわかった。
 私はそれをそっと持ち帰って土を敷いた小箱にいれて毎日観察した。乾き過ぎないように時々霧噴きで湿り気を与えた。しかし何日待っても何事も起きなかった。トカゲの卵が孵化するのに季節によっては二ヶ月以上を要することまでは、当時の私にはわからなかったのだ。
 少年の心はずっとはやっていた。待ちきれなくなった私は、卵に微小な穴を開けて内部を見てみようと決意した。もし内部が“生きて”いたらそっと殻を閉じればいい。私は準備した針とピンセットを使って注意深く、殻を小さく四角形に切り取って覗き穴を作った。するとどうだろう。中には、卵黄をお腹に抱いた小さなトカゲの赤ちゃんが、不釣合いに大きな頭を丸めるように静かに眠っていた。
 次の瞬間、私は見てはいけないものを見たような気がして、すぐにふたを閉じようとした。まもなく私は、自分が行ってしまったことが取り返しのつかないことを悟った。殻を接着剤で閉じることはできても、そこに息づいていたものを元通りにすることはできないということを。いったん外気に触れたトカゲの赤ちゃんは、徐々に腐り始め、形が溶けていった。
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 これはエピローグの文章です。ほとんど結論に近い文章でしたので書いていいものかどうか迷ったのですが、本当にいい文章でしたので書き出しました。この文章を読んで、こんな生物の定義の仕方もあったのか、と驚きました。300ページ近いこの新書は、この結論にたどり着くための本だったのか。
 いい本に出会いました。ちょっと自然科学に理解のある方でなければ読み進めるのが難しいかもしれません。「ATCG」「二重らせん構造」「アミノ酸とタンパクの関係」「リン脂質」等々。まったく分からなければじっくり読むのが難しいかもしれません。しかしいい本だと思いますので、ぜひっ!

NHKから中国語講座のCDが届きました

2007年08月07日 | 日記
 今年の4月から、NHKラジオの中国語講座のテキストを毎月購入しています。毎回、番組を聴いているわけではないのですが、とりあえず中国語入門の教材として買うようにしています。同時にCDも毎月購入しています。毎回ラジオで番組を聴けないので(というかまったくラジオを聴いていないので)、CDを聴いてフォローするためです。
 これまで毎月、近所の本屋さんで購入していたのですが、今月に限って店頭に置いていませんでした。今治市中の本屋さんを巡ってみたのですがありません。「人気がないので、今月から今治市の本屋さんでは取り扱わなくなったのかなあ」と思いました。英語講座や韓国語講座のCDはあるのに。松山の本屋さんなどに行けば扱っているかもしれないのですが、探す労力が大変そうです。
 困ったのでNHKラジオの中国語講座のホームページを開いていました。すると、テキストとCDの通信販売をしていることが分かりました。送料は80円! あちこち探し回ることを考えれば、非常に安い送料だと思いました。迷わず注文しました。
 そのCDが本日、到着しました。こういうサービスはありがたいなあ。普通の郵便なので、宅急便などのように受け取り時にサインをする必要もありません。NHKのありがたいサービスでした。

真夏の慰安会と暑中見舞い

2007年08月06日 | 日記
 会社の同僚らと慰安会がありました。今回のメンバーを見てみると、私が社員年齢の上から2番目でした。周りはほとんど後輩社員です。こんな飲み会もあるんやなあ、と思いながら過ごしました。これまでほとんど話したこともなかった後輩とも話すことができ、貴重な時間となりました。18時半から21時頃まで皆でわいわい過ごしました。盆休み前の忙しいときだったのですが、非常に楽しい時間を過ごせました。いい後輩ばかりです。ありがとうございました。
 自宅へ帰ると、ポストに葉書が届いていました。大学の学生寮時代の先輩の方からの暑中見舞いでした。ちょっと予想もしていなかったので大変ありがたいです。嬉しいです。さっそく返事を出したいと思います。ありがたいです。
 明日から、また気合を入れなおして盆休みへ向けて仕事にがんばろうと思います。

乾燥卵黄で黄金色炒飯

2007年08月05日 | 日記
 ある機会に乾燥卵黄と顆粒状のガラスープの素を手に入れました。乾燥卵黄とは、その名の通り卵黄を乾燥させたものを粉末にしたものです。これを使って炒飯を作りました。材料はご飯、生卵、ウインナー、白ねぎ、そしてガラスープの素、コショウ、乾燥卵黄です。
 乾燥卵黄を入れるタイミングは、焼く前が良いようです。焼いている最中に入れると出来上がりの炒飯が粉っぽく感じられました。今回は、炒める前にご飯と生卵を混ぜ合わせる方法で作ったのですが、この混ぜ合わせているときに乾燥卵黄を入れると粉っぽく感じられませんでした。乾燥卵黄がご飯や生卵の水分で戻るためだと思います。
 結果は予想通りなのですが、黄色っぽいおいしそうな炒飯が出来上がりました。面白い実験でした。普通、市販では乾燥卵黄を手に入れることが難しいと思います。もし自分が炒飯の素を作る機会があったら、乾燥卵黄を入れてみたいと思います。

もうすぐ盆休み

2007年08月04日 | 日記
 今日は土曜日でしたが仕事でした。来週の土曜日も仕事です。連続で土曜日出勤の週であり、しかも工場は盆休み前の生産ピークに入っています。夏の蒸し暑さも重なり、なかなかしんどい毎日が続いています。
 しかしあと一週間の辛抱です。もうすぐ盆休みがやってきます。今年の私の盆休みは8月12日(日)から16日(木)までです。まだ予定はほとんど立てていませんが、何日間かは実家へ帰り、大阪で買い物などをしたいと考えています。
 大阪では大型書店を巡り、味噌に関する文献を集めたいと思っています。秋に工場生産作業員を対象とした勉強会があり、味噌に関する講習講師を担当することになりました。生産作業者に何を伝えれば役に立つのか、まだまったく方向性が定まっていませんので、味噌に関する基礎知識を仕入れたいと思っています。他には食品の官能評価に関する文献も探してみたいと思っています。