MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

日本には、健康ブームの下地が昔から根付いていたはずだ

2007年08月19日 | 日記
 高校野球の準々決勝で、今治西が負けました。甲子園での高校野球の映像を見ていると、炎天下の中プレイすると絶対に「健康」に悪いわ、と思ってしまい、「健康」とは何ぞや、と考えてしまいます。
 前々から「健康ブーム」について思っていたことがあります。実は「健康ブーム」は現代の日本特有の現象ではない、と私は思っています。情報化社会、エセ科学の氾濫などのためにブームが過剰になっているのは否めませんが、「健康ブーム」が訪れる下地が日本には歴史的・文化的に備わっていたと思うからであります。
 私がこの思いに至ったきっかけは、日本の食文化について考えていたときでした。日本の文化で欠かせないキーワードの一つに「無病息災(むびょうそくさい)」という言葉があります。説明するまでもありませんが「無病息災」とは、病気をせず健康であること、という意味です。古い言葉のようでありますが、実に現代的な意味を含んだ言葉のように思えます。
 「無病息災」のように、健康に関してな縁起を担いだ食べ物が日本にはたくさん存在します。少しだけ例をあげてみます。Wikipediaを参考にしました。


「御節(おせち)料理の海老の焼き物」
ひげが長く腰が曲がっている様子が老人を連想させる事から長寿を祈願したもの。

「お屠蘇(おとそ)」
屠蘇(とそ)とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む薬酒である。昔から、「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と言われ、正月の祝いの膳には欠かせないものとなっている。

「七草粥(ななくさがゆ)」
邪気を払い万病を除く占いとして食べる。

「節分の豆まき」
炒った大豆を撒き、蒔かれた豆を、自分の年齢(数え年)の数だけ食べる。また、自分の年の数の1つ多く食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないというならわしがあるところもある。豆を撒くことには、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある。

「素麺」
仙台などでは七夕に魔除けや子供の健康を願って素麺を食べる習慣がある。

「土用の丑の日のウナギ」
江戸時代、商売がうまく行かない鰻屋が平賀源内の所に相談に行った。源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。

「年越し蕎麦(そば)」
年越し蕎麦の由来とされる説は「細く長く達者に暮らせることを願って」というものがもっとも一般的である。


 また、食べ物だけではなく、日本の年中行事の目的には「豊作祈願」「魔除け」「子孫繁栄」に加えて「無病息災」が入ってきます。このような例を見てみると、健康を願った文化が日本には昔から根付いていたことが分かります。
 現代は「科学」の時代ですが、昔の日本では神仏への「信仰」が「科学」でありました。奈良の大仏は、当時の日本のトップレベルの「科学(信仰)」を結集して建立された、疫病や飢餓を根絶するためのスーパーマシーンであったと解釈できます(私は、『宇宙戦艦ヤマト』のコスモクリーナーのようなイメージでとらえています)。
 以上のようなことを考えると、「健康ブーム」到来のために必要な下地が日本には充分に備わっていた、と思えます。「健康ブーム」について考えるときには、「科学」「信仰」「無病息災」という3つのキーワードを頭に入れておくと、理解しやすくなってくると思います。つまり「科学」への信頼、無意識に「信仰」してしまう日本人の精神、「無病息災」への欲求であります。今年の初めの『発掘!あるある大辞典2』による納豆の問題については、3つのキーワードで説明できそうです。
 したがって、「健康ブーム」は現代特有の現象ではないと、私は考えています。日本では、昔から何回か「健康ブーム」が起きているのではないでしょうか。

NHKでドラマ「ハゲタカ」が6夜連続アンコール!

2007年08月19日 | 日記
  誰かが言った。
  人生の悲劇は二つしかない。
  一つは金のない悲劇。
  そしてもう一つは金のある悲劇。

  世の中は金だ。
  金が悲劇を生む。

 NHKのテレビドラマ『ハゲタカ』が今夜から6夜連続で再放送されます! 以前ブログの記事にも書きましたが、すばらしい、クオリティの高いドラマです。お時間のある方は、ぜひご覧ください!

19日(日)第1回「日本を買い叩け!」
20日(月)第2回「ゴールデン・パラシュート」
21日(火)第3回「終わりなき入札」
22日(水)第4回「激震!株主総会」
23日(木)第5回「ホワイトナイト」
24日(金)最終回「新しきバイアウト」

※ 19日は21時50分から。他は22時から放送される予定です。