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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

コクと旨味の秘密

2005年09月28日 | 
伏木 亨、新潮社(新潮新書)、東京、2005

 「コク」について解説された本です。非常に読みやすいため、味に興味のある人は読んでみてもいいかもしれません。どのような味のことを、日本人は「コク」と表現されているか説明しています。科学的なアプローチが試みられていますが、最後は「~と思います」という表現にされている文章がいくつもみられたので、味の科学的な解明は難しいのであると思いました(そもそも、食べ物が「おいしい」ということは、科学で説明できるのか、私には疑問であります。科学的アプローチなんて、無理じゃないの?)。
 残念なのは、本書で紹介されているラットやマウスなどを使った実験に関する引用文献などが記されていないことです。引用文献が分からないので、本書の価値が少し下がると思います。

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