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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

イノセント・ゲリラの祝祭

2009年03月07日 | 
 海堂尊の『イノセント・ゲリラの祝祭』を一気に読みました。言わずと知れた田口&白鳥コンビの一連の作品の一つです。この人の小説は、やっぱり面白いです。医療に関する問題を小説というエンターテイメントの形で世間に訴えているという感じです。Amazonなどのカスタマーレビューを読んでみますと、この形の小説が好きではない人が多いうようなのですが、私はすぐれたフィクションはノンフィクションに勝るということを感じました。
 すでに多くのメディアやブログなどで中身については紹介されてますので、つらつらとあらすじは書きません。申し訳ございません。
 この田口&白鳥コンビシリーズは、なぜ面白いのか? 面白いか否かは個人の主観ですのであまり重要ではないと思います。しかしどうして一気に読めてしまうのか?
 この一連の作品からは、筆者の“怒り”のパワーを感じます。とにかく、この筆者は医療問題の現状について怒っています。その怒りのパワーが、読者に伝わり、一気に読ませるのではないか、と思いました。


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