水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

沼沢湖揚水式発電所

2005年06月19日 | 水資源
沼沢湖(沼沢沼)は福島県金山町にあり、只見川の河岸段丘上にできたカルデラ湖である。火山活動期は6千年前である。面積3.1平方km、水深 96mである。観光政策上、沼沢沼を沼沢湖と改めた。
水力発電用の水利権は水面から水深15mまでである。発電所との落差215mを利用する水力発電所である。
沼沢湖は集水面積(流域面積)が狭い。水力発電で湖の水位が低下すると、流入河川がないため、なかなか水位が回復しない。そこで、沼沢沼発電所は1950年に揚水式発電所として着工された。日本初の揚水式発電所として1952年に完成した。出力43,750kwの中規模発電所である。
沼沢湖の湖底から発電所まで地下水路が建設され、この地下水路を落下するエネルギーで発電する。使った水は宮下調整池(只見川のダム)で貯水される。深夜の余った電力で、宮下調整池の水を沼沢湖に戻すシステムである。発電水のリサイクルである。
火力発電所や原子力発電所は発電量の調整が難しい。夜間・休日には大量の電力が余る。この余剰電力を使って下池(宮下ダム)から上池(沼沢湖)に水を汲み戻すのである。
揚水式発電所は、発電で使った水を、深夜の余剰電力で回収するリサイクル型の発電所である。
沼沢湖の水力発電能力を10倍以上の46万kwに高めるため、1976年から第二沼沢発電所と導水路トンネルの建設が始まって、1981年に完成した。
第二沼沢沼発電所は、沼沢沼発電所同様、上池として沼沢湖、下池として宮下調整池(ダム)を使う揚水式発電所である。1976年計画時は日本最大の発電能力を備えた揚水式発電所であった。
通常の発電時間は東北電力の消費量が最大になる9~12時、13~16時である。

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