水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

石狩川は100km短縮

2005年07月12日 | 水資源
北海道の石狩川は屈曲が多く、洪水がその部分にとどまっていた。空知川や徳富川の洪水が石狩川に流れ込むと、屈曲部分の洪水が長期化する。
屈曲部分を直線流路にして、河口に早く流すと、洪水被害は小さくなる。この流路直線工事が捷水路工事である。
捷水路工事によって河川は短く、急勾配になる。石狩川は1899年の工事以来、最初の状態と比較すると100km短くなった。支流の合流点を下流に引き下げたり、逆流を防ぐ水門を建設したりしなければならず、工事費用は巨額になる。
水害対策として、洪水の起こる地域をあらかじめ決めておき、そこに住居はつくらない。農地はあるが、洪水被害を受けたら金銭補償をする契約がある。水没予定地域には、水田や畑地の農地はあるが、元の石狩川河道の三日月湖があったり、泥炭地が残っていたりする。砂川遊水池といわれる。

北海道は、建設省や北海道庁による巨大工事は少ない。北海道開発庁による日本政府直轄の事業である。本州の資本が、本州に利益を持ち帰る。北海道に利益が還元されない植民地型経済として、石狩川の捷水路工事が進められた。

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