水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

サマワで水よこせデモ

2005年07月27日 | Weblog
日本の陸上自衛隊が、イラクのサマワに駐留し、間もなく1年。自衛隊は任務を遂行しているそうだが、親日イラク人の後援会が解散したり、自衛隊警備の英軍は、ロンドンの七夕テロで意欲喪失している。
そのイラクのサマワで、7月26日、自衛隊に電力と水を求める市民のデモがあった。日の丸には×印があり、何もできない自衛隊に不満を示していた。サドル師も参加していたので、組織化されたデモであったとみられる。
イラクの要求には、自衛隊の駐留をやめて浮いた駐留費用で、ミネラルウォーターのペッドボトル、ディーゼル発電機をプレゼントすれば不可能ではない。
米政府は、日本の参加する象徴的意味を重大視していて、自衛隊は撤退できない。象徴的意味とは、日本を含めた国際的軍事組織を米政府が指揮しているということである。国際的軍事組織とは国連のことである。常任理事国になるためには、たとえムダとわかっても、自衛隊は米軍の軍事計画に従い、サマワに駐留し続けなくてはならない。そして日本が国連常任理事国になれば、さらに米政府の要求に従属し続けることになろう。



愛・地球博の水

2005年07月25日 | Weblog
国連広報センター愛・地球博における会場内持込禁止物について(お願い)
  平成16年11月25日
  (財)2005年日本国際博覧会協会

御来場者の安全確保、会場内の秩序維持、テロ対策等のため、火薬類・刃物類などの危険物のほか、下記に掲げるものについては、会場内への持込禁止等の措置を取らせていただきます。
御来場者の皆様には入場時の手荷物検査等で多少の御不便をおかけいたしますが、万博という世界的なイベントであることから、テロ防止等の安全対策と博覧会を自由にお楽しみいただくことが、うまく調和した形で両立が図られるよう関係機関との間で協議を重ねてきた結果の結論ですので、御理解御協力を賜りますようお願いします。

                記
1.ペットボトル、瓶、缶類
⇒テロ対策の観点から、会場内持込みについては全面的に禁止します。
(なお、会場内では飲食施設、コンビニエンスストア、自動販売機等でのペットボトル入り飲料等の販売を御利用いただけます。)
2.酒類
⇒会場内の秩序維持の観点から、会場内持込みについては全面的に禁止します。(なお、会場内では飲食施設等の指定場所に限り販売いたします。)
3.弁当
⇒食中毒対策等の一環として、小中学校、幼稚園及び保育園の遠足で、引率者の監督の下に持ち込まれる弁当以外は、会場内への持込みを禁止します。(なお、会場内には飲食施設38店舗を御用意するほか、各店舗で行われるテイクアウトやコンビニエンスストア4店舗での弁当販売も御利用いただけます。)

《参考》水筒及び紙容器入り飲料
⇒御来場者の健康への配慮の観点から、各入場ゲート前にて手荷物開披検査を受けていただいた上であれば、会場内へお持込みいただけます。

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2005年3月29日に小泉首相が弁当・水まで規制することを批判、4月1日から規制が緩和された。なお、市販の弁当の持ち込みは禁止されている。

石狩川は100km短縮

2005年07月12日 | 水資源
北海道の石狩川は屈曲が多く、洪水がその部分にとどまっていた。空知川や徳富川の洪水が石狩川に流れ込むと、屈曲部分の洪水が長期化する。
屈曲部分を直線流路にして、河口に早く流すと、洪水被害は小さくなる。この流路直線工事が捷水路工事である。
捷水路工事によって河川は短く、急勾配になる。石狩川は1899年の工事以来、最初の状態と比較すると100km短くなった。支流の合流点を下流に引き下げたり、逆流を防ぐ水門を建設したりしなければならず、工事費用は巨額になる。
水害対策として、洪水の起こる地域をあらかじめ決めておき、そこに住居はつくらない。農地はあるが、洪水被害を受けたら金銭補償をする契約がある。水没予定地域には、水田や畑地の農地はあるが、元の石狩川河道の三日月湖があったり、泥炭地が残っていたりする。砂川遊水池といわれる。

北海道は、建設省や北海道庁による巨大工事は少ない。北海道開発庁による日本政府直轄の事業である。本州の資本が、本州に利益を持ち帰る。北海道に利益が還元されない植民地型経済として、石狩川の捷水路工事が進められた。

待てば必ず雨は降る

2005年07月03日 | 水資源
今年は空梅雨か、と言われていたのに、西日本は一転大雨である。梅雨前線が西日本を横切り、その上を低気圧が移動する。西日本大雨型の気圧配置である。
太陽からのエネルギー入射量と地球の海洋面積が変わらない限り、地球の総降水量は変わらない。晴天が長く続けば、その後の降水量は強く激しいのは当然である。少しの変動で騒ぎ立てる方が間違いである。
梅雨は西日本は熱帯スコール型の激しい降雨が特徴的である。インド洋からのモンスーンが大量の水蒸気を運んで降らせる雨である。集中豪雨のために山崩れや洪水の被害が大きくなる。いくらダムをこしらえても、梅雨と台風の被害を完全に防ぐのは困難である。被害が軽減し、復旧が楽になったと自己満足する以外にない。
東日本の梅雨は、シトシトと降る。かさの要らない霧雨である。東北地方の太平洋岸には、冷たい北東風やませが吹いて、夏が来ないまま、秋になることがある。農家は、毎年、冷害の心配をしている。

早明浦ダムはカラ

2005年07月01日 | 水資源
高知県土佐郡、高知県のど真ん中に早明浦ダム(さめうらだむ)が1973年にできた。工事主体は水資源公団である。吉野川上流に建設された多目的ダムである。
今年(2005年)は降水量が異常に少なく、早明浦ダムはカラになってしまいそうである。それでも水利権既得権益として徳島県の農業用水、香川県のため池への供給を続けてきた。
少雨傾向にあるのならば、農業用水の取水制限をすべきであったが、水利権問題を先延ばしにしてダムを建設したため、農業用水には例年どおりの供給を続けたのである。その結果、高知県・香川県・徳島県の飲用水が足りなくなる事態に陥った。
早明浦ダムができて間もない1975年と1976年、ダムの貯水量を多めにしていたところに台風が襲来、あわててダムから放流したために下流域で洪水を起こした。早明浦ダムの放流操作の失敗体験があり、早明浦ダムの貯水量は常時少なめになっている。多目的ダムといいながら、治水と利水の両立は難しいようである。