水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

埼玉県の地下放水路

2005年09月10日 | 水資源
正式名称は首都圏外郭放水路である。埼玉県庄和町から春日部市にかけての低地は、古利根川、中川、倉松川、江戸川が並行して流れるが、もともと洪水の起こりやすい低地であった。東京近郊のため、最近は宅地化が進んで水田が減り、さらに洪水が起こりやすい状況になった。

古利根川、中川、倉松川の洪水を、水田・宅地に流さずに、地下トンネルに誘導して、一番水位が低くて洪水の少ない江戸川に誘導排水する。そうすると、地上の洪水被害は、これまでよりも軽減される計画である。

古利根川、倉松川、中川、江戸川をつなぐ地下トンネルは地下60mにつくられ、トンネルの直径10m、トンネルの長さ6300mである。トンネルに誘導された洪水を、江戸川にジェットエンジンポンプで汲み出すが、排水ポンプの能力は、各河川から最大200トン/秒を想定している。
実際のこれまでの最大流量は中川から25トン/秒、倉松川から100トン/秒、古利根川から85/トンである。

首都圏に郊外からの洪水が及ばないように、首都圏の外郭で洪水を減らす計画である。なお首都圏内には、埼玉県の外郭放水路とは別に、中小河川の洪水を防ぐための地下放水路が建設されている。


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