水俣病の現在

2006年はチッソ付属病院から水俣保健所に「奇病」発見の公式通知から50年。水俣病公式確認から50年です。

梅雨かもしれない

2005年05月31日 | 水資源
気象庁は何も発表していないが、気圧配置からは梅雨入り宣言があってもおかしくない。
衣替をすると、とたんに梅雨寒であり、体調を崩す。6月1日は、衣替の時節としては不適切なのだろう。

神前結婚式は、日本の伝統ではない

2005年05月30日 | Weblog
明治時代までの結婚式や、今地方に残っている結婚式は、新郎の家で村のみんなが集まり、飲んで騒いだものであった。三三九度と宴会は新郎宅で行われ、神社とは無縁であった。村のみんなに飲ませ、食べさせるために、披露宴は三日三晩は続いた。宴会に必要な什器は村で所有し、宴会の用意は村の女が総出で手伝った。
現在のような神前結婚式は、明治33年(1900年)の大正天皇(当時は皇太子)の結婚式が初めてである。伊藤博文が天皇家の存在を誇示するため「皇室婚嫁令」を策定した。皇居賢所で神式の結婚式をあげさせた。家を離れて神前で誓う結婚式は、全く新しいものであった。
以後、庶民がこれを真似、神社あるいは式場特別室で、神官を呼んで結婚式をあげるようになった。神前結婚式には、大正天皇以来、100年の歴史しかないのである。それ以前の天皇は神前結婚はなかった。明治天皇も結婚式をあげた記録はない。
                 (日本経済新聞5月30日による)

中国は水不足

2005年05月29日 | 水資源
中国建設部の仇副部長は今日の記者会見で、中国の水不足の現状を説明した。国連の関連組織の基準によれば、現在、中国の水不足の状況は「軽度」に分類されるが、2030年にはもっとも深刻化し、「中度」に分類されると予測されている。
2004年、中国の1人あたりの水資源保有量は2220トンである。世界的には低水準である。これが2030年には人口増加などにともない、1760トンまで減少するとみられる。
仇副部長は、中国の水資源の分布が不均衡であることを指摘した。全国的にみれば、人口の3分の1を占める華北地域の水保有率は、わずか6%にとどまる。水の豊富なチベット自治区などの西南地域と大きな隔たりがあることを挙げた。
また、南部地域の水質汚染も進んでいる。北京などでは地下水の過度な汲み上げによる地盤沈下も問題になっている。


濾紙ではダメか

2005年05月28日 | 水資源
海水を淡水に変える方法として、濾紙を通せば塩は濾紙に残り、水だけが濾紙を通り抜ける、とはいかないらしい。
紙の隙間が塩の分子よりも大きいため、塩も水も濾紙を通り抜ける。濾紙では海水の淡水化は不可能である。しかし、海水を濾過できるような濾紙はないものかなあ。

五月雨

2005年05月27日 | Weblog
五月雨をさみだれと読む。現在の5月の雨の意味ではなく、梅雨のことである。五月雨を集めてはやし最上川(芭蕉、奥の細道)とは、梅雨で増水した最上川の俳句である。
梅雨の晴れ間が五月晴れである。五月晴れに似た言葉に麦秋(ばくしゅう)がある。梅雨の晴れ間が麦の収穫時である。麦秋とは梅雨の晴れ間の麦の収穫日のことである。秋は季節の秋ではなく、収穫の季節という意味。

白亜紀海進

2005年05月26日 | Weblog
1億年前の白亜紀、地球では陸上・海嶺で火山活動が活発であった。火山から放出された二酸化炭素のために温室効果が進み、地球が温暖化した。中央海嶺から海底となる海洋プレートが大量に生産され海は浅くなった。このため海面は現在よりも300m上昇した。
浅海でつくられた有機物は分解されずに海底に積もり、黒色有機質泥岩層になった。これが現在の石油である。
白亜紀は温暖化と海面上昇が顕著であり、ヨーロッパでは石灰岩層ができた。

カナダは水輸出国

2005年05月25日 | 水資源
カナダには世界の淡水の20%があるが、水の輸出の是非が議論されている。輸出賛成派は、アメリカの一部地域や中東などの水不足解消と経済効果を主張する。これに対し輸出反対派は、環境保護や国益保護を訴える。
1988年には、ブリティッシュ・コロンビア州の山岳地帯の雪解け水を米カリフォルニア州へ輸出、ニューファンドランド州の湖水を中東へ輸出、オンタリオ州スペリオル湖の水をセントローレンス水路経由でアジア市場へ輸出する案などが、いくつかの企業から提出されたが、いずれもそれぞれの州政府が許可しなかった。
かつてアメリカとカナダが排水路建設による淡水移送を検討したが、経済的に引き合わないとして、実現しなかった。
世界で14億人が清潔で十分な飲料水を欠き、年間70万人が不潔な水に起因する病気で死亡するなど、水不足は地球規模の深刻な問題である。水資源大国カナダは早晩対応を迫られるものとみられる。なお、カナダはボトル入り飲料水の最大の対米輸出国である。
淡水の輸出はタンカー・トラック、ボトル、パイプラインその他で行われる。

成長の限界(ローマクラブ)

2005年05月24日 | Weblog
成長に自主的な限界を設定することによって、自然の限界内で生きようとする方がよいのであろうか。
あるいは何らかの自然の限界につきあたった場合には、技術の飛躍によってさらに成長を続けうるという望みをもって成長し続ける方がよいのであろうか。
人類はここ数世紀、後者の道をとって成功を収めたので、前者の道を選択することをまったく忘れてしまった。
「成長の限界」という悲観的なレポート中、捕鯨の中止に関連して、上のことを強調している。1972年、第1次石油危機の前年のレポートである。

重慶で工場排水からガン多発

2005年05月24日 | Weblog
重慶市銅梁県西泉鎮で、がんによる死亡者が子供から老人まで、昨年は30人、今年は10人。死亡者が多いのは、製紙工場の排水による水質汚染が原因ではないかとの見方も出ている。
西泉鎮の病院によれば、死亡原因は肝臓がん、肺がん、直腸がん、食道がんなど。平均年齢は48.2歳、最年少は4歳だった。西泉鎮周辺には5カ所の製紙工場があり、その多くが排水を川に垂れ流している。排水は黒や白、黄色に濁って異臭を放ち、大量の泡が浮いている状態である。
住民の話では、この川の両岸には4000人以上が暮らしているが、原因不明の肝臓肥大を患っている人も多いという。川は小安渓の支流で、長江と合流する嘉陵江に流れ込んでいる。関係者によれば、水の変色は、次亜塩素酸カルシウム、硫酸アルミニウムなどの化学物質によるものとみられるという。
病院による調査で、がんと水質汚染との関連性が指摘されているものの、銅梁県衛生防疫所は記者の質問に対して、「原因についてはまだ調査していない」と回答している。
銅梁県環境保護局はすでに県政府に対し、水質汚染に関する報告を行っている。県政府はこれを受けて西泉鎮と近隣の虎峰鎮、巴川鎮にある11の製紙工場に営業停止命令を出したが、応じていない工場もあり、汚水の排出は続いている。
西泉鎮政府でも独自に水質調査を行っているが、これは川の水の中にホシムシ(砂や泥の中に住むミミズのような生物)を入れ、生きられるかどうかを判定基準にしており、これによって「水質に問題はない」と判断している。(2004年11月)

河川の化学成分

2005年05月24日 | 水資源
ナトリウムイオン
5.6(利根川)  7.6(石狩川)  1.4(信濃川)
塩素イオン
5.3(利根川)  5.0(石狩川)  4.4(信濃川)
いずれも単位はmg/リットル

海水中に含まれる化学物質の全量(合計量)が塩分である。海水中ではイオンとして溶けている。

水の安全保障

2005年05月23日 | 水資源
2003年3月、第3回世界水フォーラムが琵琶湖水系で開催され、水危機に関する討議が行われた。ミレニアム開発目標の中の「2015年までに安全な飲料水が利用できない人の割合を半減する」ことが再確認された。
国連は2003年を国際淡水年とし、「水―20億人が水のために生命の危険にさらされている」ことは、人間の生存と持続可能な開発にとって水が中心的な重要性を担っていると強調した。

飲用水などの塩分濃度

2005年05月22日 | 水資源
塩分濃度の目安は次のとおり。
海水 3.5%
人間の飲用水限界 0.3%(塩化ナトリウム水道基準0.02%)
砂漠の家畜の飲用水限界 2.5%
灌漑用水 0.05~0.075%
灌漑用水の塩害 0.3%
耐塩作物の限界 0.6%


マンガン団塊

2005年05月20日 | Weblog
水深5000mの中央海嶺付近に卵大のマンガン団塊が散乱する。成分はマンガン24%、鉄14%、ナトリウム2.5%、アルミニウム2.9%、カリウム0.8%、コバルト0.3%などである。太平洋と大西洋では成分が多少異なる。