さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

ON THE EDGE

2010-05-13 01:26:49 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル1000 総語数11000


男の子が山の背?を走っている表紙を見てもどういう話なのか想像もできなかったのですが、読んだらもっと???

主人公の Tug (Liam Shakespeare) は8キロを37分以内に走り抜くと決めて必死にがんばって家にたどり着きました。
帰宅直後、彼はテロリストに誘拐されてしまうのですが、テロリストが何者なのか、目的は何なのか、始めはよくわかりません。

そして監禁されているうちに Tug は自分がいったい誰なのか混乱してきます。


で、思ったのは、家族というものに反対なテロリストって 「いまどき、どうよ」…

このテロリスト、家族制度(たとえば資本主義を形成する最小単位、とか)に反対というよりは人々が家族でいることから精神的に自由になろうということらしく(資本主義に反対とかいうイデオロギーの問題ではないらしい)、なんだかちょっとビミョーです。

このテロリストグループ(でも登場するのは男女2人だけ)のメンバーは不幸な家族関係を背負っていて、一般的な家族だったらこんな考えが生まれることはあり得ないでしょう。

テーマはけっこう重いのですが、オトナの読み物としては設定に無理があるし、かといって子供向けにしても「そんなテロリストっているのかい?」とあまりに現実味がなさ過ぎるのではないかなぁ…

家族について、自分自身が何者であるか、考えるきっかけにはなると思います。


もう一人の主人公 Jinny Slattery は父親が仕事をたくさん言いつけるので 「殺したくなる」 と言ったのに対し Jinny の母親が彼女に言ったことは、

'It's because you love him that you want to kill him. But it's wrong answer. If you kill the people who you love, or run away from them, you only destroy yourself in the
end. You have to accept them, or change yourself.'

(この言葉が Tug を救うことになります)

Jinny は、
Suddenly Jinny realized that it was true. Accepting what other people wanted, and
working together - that was family life. She smiled at her mother.


なんてモノワカリのはやい良い子でしょう

ラストで、テロリストの女が Tug に言いました。
'We're giving you the chance to choose… - to choose who you really are, inside yourself.'

そして Tug は迷わず 『走ること』を決めるのでした。


興味のある方はもちろん読んでみてください。
私は感想のほうが興味があります。







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