《 定量評価と定性評価の複合 》
(定量と定性のウェイト)
① 例: ニューヨーク市職員退職年金基金
定量20: 定性70: 手数料10の配分
・日本の年金コンサルタント会社は→ 定量4: 定性6の割合
その中の定量40%の内訳は長期運用成績25%、短期運用成績10%、個別ファンドの運用成績5%
定性は→ 人材15%、運用プロセス10%、投資調査10%、運用プロセスの実行10%
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(総合評価の具体的チェック項目)
米国の確定拠出年金運用中に頓挫した経緯を見てみよう。
1️⃣ 年次パフォーマンス見直し時:
・許容リスク内で目標達成→ プロセスに変化なし→ 付加価値に関するリサーチの提供→ サービスが期待に沿う
2️⃣ アクションレターの送付:
短期的なパフォーマンスの変化の起こる→ 組織変更が進行していた→
収益の源泉が運用プロセスに相反した→リターンボラティリティがプロセスも崩壊を示している。
3️⃣ 資金削減: 長期に渡ってアクションレターの目標に達しないか、困難になっている。
→提供側の要求の変化→ 現時点でファンドが割高である証拠がある。
4️⃣解約:
アクションレターの目標に12~18ヶ月も未達となる→組織変更がプロダクトを損ねている危険性があった。→ 提供側の要求が全くの別物になっていた。
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(確定給付プランに見る契約解除のポイント)
1️⃣ 運用期間の変更
2️⃣ ビジネスプランやフォーカスの変更
3️⃣ ファンドマネージャーの引き抜き等での組織離れ
4️⃣ 急激に資産が増加又は減少している口座がある
5️⃣ 運用マネージャーが運用手法を大きく変更させた
6️⃣ ファンドマネージャースタイル・ドリフト*を行なった。
* 株式のアクティブ運用で資産が多いことは、顧客に取って少しも歓迎すべきことではない。
*グロース株運用を標榜していたファンドマネージャーが、状況によりバリュー株運用スタイルに変更するなど、運用スタイルに一貫性がないことを言う。