(効用の計算例)
① 300万円を50万円(税引後)増やす方法を検討する:
税率20%、必要な収益62.5万円→ 3.86%に匹敵
リスク許容度を変えて効用を最大化するポートフォリオも含め、5年後には目標額に達している確率を計算する。
② 結果は100%を株式で運用するのが、最も目標額に達する確率を高めると出た。
③出来るだけリターンの高いポートフォリオにする方が有利と出る。
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(リスク許容度)
実際、リスク許容度を数値化することはとても難しいので、アセットアロケーションの段階で
色々シュミレーションをして自分に相応しいと思えるリスク許容度を確定するのが、現実的な方法として推奨できる。
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(最適ポートフォリオや分散アプローチの限界)
① 平均分散アプローチとは最適なポートフォリオを構築するために資産のリターンや期待値と分散によって意思決定が行われること。
② だが、最適ではないが、ほんの少し効率性が劣るポートフォリオ群も数多く存在する。
③ 最適ポートフォリオと少し効率性が劣るポートフォリオを厳密に区別できると言うのである。
④ プロの機関投資家もこの精度に関してはそれ程高くない。
⑤ 100%重要な平均分散アプローチを信用しすぎるのではなく、参考ポートフォリオの一つとして扱う方が自然である。
⑥ 効用関数にしても色々な問題もある。
心理実験により損失は同じ大きさの儲けより2倍以上のショックを受けることがわかってきている。
この心理面も考慮し効率的フロンティアと交点を求めることも必要であろう。