同じリターンで最小のリスクを、同じリスクで最大のリターンを選択するような最適ポートフォリオを
「効率的ポートフォリオ」と言い、その集合体を「効率的フロンティア」と呼ぶ。
(リターンとリスクの判定)
代表的なリターン・リスク判定方法の長所、短所を見る
① シナリオ法: 楽観・中立・悲観等のシナリオとその発生率を想定し、期待リターン等を求める。
長所→根拠がはっきりしている。
短所→シナリオ通りに進まない時に信頼感が失われる。
② ビルディングブロック法: 短期金利+長期スプレット=長期金利➡︎短期金利+リスク・プレミアム=株式リターン
と決めて行く。
長所→構造がはっきりしていてわかりやすく、修正も容易。
短所→根拠が必ずしもはっきりしない。
③ 過去のデータ: 標準偏差や相関係数を過去のデータから求める。
長所→説得力ある値が出る。
短所→実際の当てはまりが悪い時もあり、リターンがマイナスになったりもする。
④ 均衛リターン推定法: CAPMのような均衛モデルを用い、過去のリスクからリスク・プレミアムを逆算する。
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⑤ それぞれの資産クラスの予想リターンとリスクを決めるのは専門家でも悩むところであり一般の投資家が独自に推定する必要は無い。
専門家が示す数字を十分に理解した上で使う方が良い。
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(効率的フロンティア)
投資家から見て現在、実現出来うる最良のポートフォリオの組み合わせ状態の集まり
1️⃣ 投資家はリターンが欲しい
2️⃣ 投資家はリスクに回避的であると云う前提がある
3️⃣ 同じリターンとして最小のリスクにしたい
4️⃣ 同じリスクとするなら最大のリターンを呼び込みたい
5️⃣現時点で、出来うる最高の効率的なポートフォリオを選択する姿勢を求める
6️⃣ この「効率的なポートフォリオ」の集合体が
「効率的フロンティア」である。