レンゲツツジ(蓮華躑躅)の葉にはアンドロメドトキシン、花にはロドヤポニン、根にはスパラッソルという毒がが含まれているため、放牧地では牛や馬が食べずに残り群生します。
また、このエリアで増えている鹿もこのレンゲツツジ(蓮華躑躅)を食べないようで、見事に群生しています。
このエリアでは鹿に食べられるか食べられないかで咲く花が大きく変化してきているようです。
食べられてしまう典型がニッコウキスゲ(日光黄菅)で、十数年前は山肌を黄色一色に染めるように咲いていましたが、今は見る影もありません。
食べられずに残る植物は、マルバダケブキ(丸葉岳蕗)、ツクバトリカブト(筑波鳥兜)という所でしょうか。
先日高ボッチへ行きましたが、レンゲツツジの花は盛りを過ぎたところでした。
こんな群生を見たかったのですが・・・。
鉢伏まで足を伸ばせば良かったです。
高ボッチのレンゲツツジは2年ほど前の霜の害から未だ立ち直れていないような感じです。
蓮華躑躅、群生していると綺麗でいいのですが、この時期カメラマンの踏み込みが激しくなり、他の植物への悪影響が懸念されます。
植物に影響がでるという事は、影響のでた植物を食草としている昆虫類にも被害が及んでしまいます。
来年は是非鉢伏山へも足を延ばしてみて下さい。