朝日村地籍か塩尻市地籍かは私には良く分からないのですが、洗馬地区ではこのところの暑さで植え付けの終わったキャベツやレタスにスプリンクラーで散水している様子が多く見られます。
日本農業新聞の記事によると、
2018年1~6月の生鮮野菜の輸入量が54万7831tとなり、2001年の55万トンに迫る高水準だったことが、財務省の貿易統計で分かった。昨秋から今春にかけて国産の品薄高が長引き、飲食店や加工業者が結球野菜を中心に輸入物の調達を大幅に増やした。最近の猛暑などで国産の夏秋野菜が高値となっており、輸入業者は「通年で輸入量が100万トンを超える可能性もある」と指摘する。
輸入の急増は、昨秋の長雨や今冬の寒波で、国産の不作が長期化したことが背景にある。飲食店や加工向けの原料費を抑えようと、業者が年明けから輸入物の仕入れを強化。2月の輸入量は6年ぶりに10万tを突破し、3月には13万tまで増え、実績を押し上げた。5、6月は国産野菜の出回りが増えたため、単月で前年を下回ったが、1~4月の輸入増が全体量を押し上げた。
引き合いが強かったのが、国産の品薄が顕著だった結球類や根菜類だ。輸入量はハクサイが前年の8・4倍、その他根菜類(ダイコンなど)が8・3倍と異例の高水準。市場関係者は「ここまで輸入が増えたのは経験がない」と振り返る。
下半期も輸入が増えるとの見方が強まっている。7月以降の猛暑などでキャベツやレタス、ダイコンが品薄高となっており、「月遅れ盆商戦に向け、中国産の仕入れを強める動きが出ている」(輸入業者)。現地業者の意向で2カ月程度の長期契約が主流といい、9月まで輸入量が多くなる見通しという。
秋以降についても、近年は異常天候が続いており、作柄次第で輸入が増える恐れがある。秋冬レタスのように、国産の不作を機に台湾産が定着しつつある品目も出てきている。今後の取引の動向を注視する必要がありそうだ。
とありました。
私は、自家用野菜をせんぜなどで作っていますが、手間暇や農業機械や肥料のコストを考えるとスーパーなどで売っている農産品は結構安い値段が付けられているように感じる事が多いです。
野菜が高値になったから輸入に頼るというその場しのぎの対策(農業政策)でよいのかと疑問に思う事が多いこの頃です。
消費する側から見ると農産品は安いに越した事は無いのですが、食料の安全保障という視点から現状を見ると、不安ばかりです。
日本の食糧自給率はカロリーベース総合食料自給率で38%程となっています。
うんとうんとうんと単純に考えると、長期にわたり日本の輸入が全く出来なくなったと仮定すると、国民の6割が餓死する事になります。
日本の「農政」が「No政」でない事を願っています。