ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

ブレイブ ワン

2007-11-24 | 映画 は行
ブレイブ ワン

銃社会アメリカを批判したいのか?普通の人・エリカが犯罪者を処刑する処刑人になっていく過程に鬼気迫るジョディの相変わらずの演技のうまさ。しかし、他はあまり見るものがないような・・・。

2007年 アメリカ サスペンス、ヒューマンドラマ
2007年11月14日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督 ニール・ジョーダン(インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ) 
出演 ジョディ・フォスター(フライトプラン、アンナと王様、羊たちの沈黙ほか多数)、テレンス・ハワード(Ray/レイ、クラッシュ)
(出演作品などは私が観たものに限る)

エリカは、ニューヨークでラジオのパーソナリティをやっている。デイビッドという婚約者もいてすべて順調のように見えた。が、ある日犬の散歩にデイビッドと出ると、公園の物陰にいたごろつきに襲われ、デイビッドは殺されてしまう。エリカは何とか命を取り留めたものの、愛していて恐怖など感じたことのないニューヨークの街角に恐れを感じるようになってしまった。彼女は愛する街でいつものように暮らすために銃を買い求める。そして、たまたま入ったコンビニで銃殺現場に出会い、夢中で撃つ。犯人を殺してしまったのだ。そこからエリカは変化してしまう。地下鉄の中で物取りに出会うと再び引き金を引いてしまう。そして・・・

ニューヨークに住む人たちは、多くがあまり恐怖感を感じないで暮らしているのではないだろうか?不用意といえばそれまでなのだが、いつも恐怖を感じ続けていたら暮らしていけないだろう。神経が参ってしまう。しかし、夜の公園に散歩に行き、不用意に暗がりに入って行ったエリカとデイビッドはひどい目にあう。恐喝ではなく、殺人というとんでもない暴力が振るわれてしまうのだ。自分自身も大怪我をし、婚約者を失ったエリカは、しかしひるまない。なんとかパーソナリティの仕事に復帰する。強い女だ。「どうやって立ち直ったのか?」と聞かれて「まだ立ち直っていない」と答えるところがこの作品のミソ。
銃の扱い方も知らず、持ったこともない普通の女性が犯罪人を処刑する処刑人に返信していく過程が興味深い。自分とデイビッドを襲った犯人だけでなく法に従っていると逮捕の難しい悪人を撃つところまでエスカレートしていくのだ。愛する街を汚す憎むべき悪人ということなのか?相手が悪人とはいえ、まどろっこしい手続きなしでしとめる短絡的な思考とも思えるのだが?
確かに面白い脚本だし、破綻はない。テレンス・ハワードも良い味を出した。しかし、単純な処刑人に「ブレイブ ワン=勇敢な人」というタイトルはいかがなものか?



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