ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

人のセックスを笑うな

2008-05-24 | 映画 は行
邦画をほとんど見ていない私ですが、評判がわりに良かったようですし、蒼井優ちゃんが見たくて行ってみました。まったりの長まわしで、ゆるゆる~。感性で見る映画ですね。キャスティングの妙にうなりました。

2007年 日本 ラブロマンス
2008年5月23日 アルテリオシネマ館
監督 井口奈巳
原作 山崎ナオコーラ
出演 永作博美、松山ケンイチ、蒼井優(フラガール、花とアリス)、忍成修吾、あがた森魚
(出演作品などは私が観たものに限る)

19歳の美術学校生のみるめ君(松山ケンイチ)は、非常勤講師として来た39歳のユリ(永作博美)と出会う。彼女のアトリエにモデルとして行き、あっという間に脱がされ、関係を持ってしまう。年齢不詳の無邪気さと小悪魔的な魅力ですっかりとりこになった彼は、彼女に翻弄されてしまう。しかし、実は彼女に夫(あがた森魚)がいることが分かり、嫉妬に駆られる。そんな彼を、どうしようもない気持ちでそばで見つめるえんちゃん(蒼井優)。そして、そんなえんちゃんを密かに愛する堂本君(忍成修吾)だった。

本当に邦画はめったに見ません。しかし、蒼井優ちゃんはかなりいい線行っている若手の女優さん。その彼女が自然な感じの等身大の演技を見せてくれました。彼女が思いを寄せているみるめ君は、20歳も年上の人妻にめろめろ。そんな彼をつい、励ましてしまったりするえんちゃんなのです。切ないなあ~。ベッドの上でジャンプするところ、デスクの上に反り返ったかと思うと起き上がって足をばたばたさせるところ、映画館の受付で居眠りしているところ・・・。何気ないしぐさが、魅力的でした。
みるめ君を演じた松ケンは、ハンサムではないところが変にリアルで、見ていて気恥ずかしくなるような感じでした。あちこちのブログで女性陣にユリに恋している彼が「かわいい」と言われているのですが、私はあんまり好みではなかったかも~。でも、とにかく、上手い!上手いです!拍手!私は女性だけどみるめ君の視点になっちゃったかもしれませんね。
なにしろ、ユリさんがかわいくて~。20歳年上だけどあんなにかわいかったら、そりゃ、惚れるだろ~。それにしても、あの年齢であのかわいらしさはズルイ!・・・なんて、主観的になってしまっていました。あの天真爛漫でつかみどころのない芸術家肌の、着ている物が何の色気もない物でも妙にエロい女性は、永作博美しか演じられないでしょう。ユリさんはみるめ君に「だって、触ってみたかんだもん」と積極的に口説いたくせに、実は猪熊さんみたいな包容力のある旦那さんもいて、ずるいなあ~。ほんと、ずるいです。あんな男性、本当はいませんもん。あがた森魚しか、演じられない役です、あれは!(断言)
また、忍成修吾もいい味出してました。最期の頃になって、やっと自分の気持ちをえんちゃんに伝えられて、良かったよね。あの自然な感じ・・・たまらないです。私は松ケン君より、こっちが好みだからかな?
キャスティングは、これ以上ないってほどツボにはまっているのではないでしょうか?(原作未見ですが)長まわしで俳優さんたちの素の部分が出ているので、余計にそう思えます。また、衣装など本当はとてもお洒落なんでしょうけど、部屋の中の小道具などがあまりに庶民的でリアルで(ちょっと貧乏くさくて)楽しめました。舞台になったのが桐生という中途半端な田舎というのも、このまったりとした映画にはぴったりだったと思います。ただ、題名が中身とミスマッチ。題名で脅かそうという魂胆がちょっと見えて、そこだけは興ざめしてしまいます。レビューを書くと、変なTBやコメがつきそうで、ちょっとそこも嫌です。



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4 コメント

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こんにちは^^ (rose_chocolat)
2008-05-24 09:50:15
コメントありがとうございました。

皆さん、素の部分がかなり出てた感じしました。
アドリブなんかも入ってそうですね。
私も優ちゃんの方が印象強かったです。それが彼女のもともとの才能なんだと思いました。
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ですよね (ももママ)
2008-05-24 10:07:25
アドリブ・・・。ベッドの上でのジャンプの仕方、学校を辞めるといって堂本君の前を去るときの走り方、その堂本君に突然キスされた反応、ギャラリーでのお菓子の食べ方・・・あれは絶対優ちゃんのアドリブ入っていると確信してます。(証拠無し。笑)
才能の輝きをまぶしいほどに感じました。
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こんにちは♪ (ミチ)
2008-05-24 19:16:55
そうなんですよね、タイトルがちょっと衝撃的すぎるの(笑)
そのせいで原作も映画化が決まるまで手に取りませんでしたから。
キャストはもうベストですよね~。
永作さんの可愛らしさは罪です、ズルイです。
松ケン君はハンサム過ぎないのでとてもリアルでした~。
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ミチさんへ (ももママ)
2008-05-24 20:35:27
刺激の強いタイトルなのに、内容はまったり・・・。確かに不倫の物語なのですが、ユリさんは服の脱ぎ方なんか、体操服に着替えるときみたい(笑)。それなのに、エロいなんてずるいです~。(同感ですよね?)
松ケン君は上手いので注目ですね。
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