ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

バーン・アフター・リーディング

2009-04-26 | 映画 は行
昨年度のアカデミー賞受賞作「ノーカントリー」のコーエン兄弟が、監督・製作・脚本。出演は芸達者なハリウッドのスターたち。中身は・・・。日本じゃなかなか見られないクライム・コメディです。ブラックでシニカルです。軽い気持ちで見に行ったら、期待以上の面白さ。こりゃ、お得でしたわ~。

2009年(公開) アメリカ コメディ、クライム
2009年4月24日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督・製作・脚本 イーサン・コーエン(ノーカントリー、バーバーほか)、ジョエル・コーエン(ノーカントリー、バーバーほか)
出演 ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン、バベル、ディパーテッド、トロイほか多数)、ジョージ・クルーニー(フィクサー、シリアナ、ERほか多数)、ジョン・マルコビッチ(チェンジリング、JUNO/ジュノ、マルコビッチの穴ほか多数)、フランシス・マクドーマンド(恋愛適齢期、バーバーほか)、ティルダ・スウィントン(ベンジャミン・バトン、フィクサー、ナルニア国物語)、J.K.シモンズ(JUNO/ジュノ、スパイダーマン、クローザーほか)
(出演作品などは私が観たものに限る)

オズボーン(ジョン・マルコビッチ)はアルコールに問題ありといわれ、突然CIAをクビになってしまう。腹を立てた彼は暴露本の執筆を始める。妻のケイティ(ティルダ・スウィントン)は財務省連邦保安官のハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中。ひそかに離婚の準備を始めている。夫の経済状態を把握するために彼のパソコンのデータをそっくりCDにコピーする。そこには暴露本の原稿が・・・。それが、フィットネスクラブに働くチャド(ブラッド・ピット)の手に入ってしまう。彼は脳みそまで筋肉出て来ているようなお馬鹿な男である。彼は整形手術にこだわってその費用を捻出しようとやっきになっている同僚・リンダ(フランシス・マクドーマンド)とオズボーンを脅迫しようとするが・・・。


予告編はなにやらテンポが良かったのですが、本編の出だしはかなりシリアスな雰囲気。あれ、これはコメディだったんじゃないの?ガハハ、と大笑いするタイプのコメディではなかったんです。でも、これ、間違いなく面白いのです。
何しろ、ブラピにびっくり。こんな役、よくもまあ、受けたものだと思います。もう2枚目には復帰できないのではと思うほど、おもいっきりおバカな男を怪演してくれました。何しろ、スポーツドリンクを飲んでいる姿だけで笑えちゃうのです。おバカそのものに見えちゃうんですもの。ブラピがこんなに上手いとは思わなかったです。個人的には「ベンジャミン・バトン」より、こっちだなあ~。ww。それにしても、脚本はあて書きだそうです。ブラピ・・・怒らなかったかな?
あて書きはティルダ以外は全員だそうで、ダブル不倫をしてフェロモン撒き散らしては、「少し走らなきゃ」とジョギングに精を出すエロ男を演じたジョージ・クルーニーも、あまりにぴったりの役柄です。彼そのものに見えちゃって、ごめんね~。私、ジョージが大好きなのにね。
チェンジリングで頼りになる牧師を演じたジョン・マルコビッチも、「これがきっと本人だ~」って思えましたよ。CIAにどうして今までちゃんと勤めていたのか、逆に不思議です。
フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンも濃い~いキャラには負けません。出会い系サイトで男狩りして全身整形をもくろむ中年女と、子どもが一番なつきそうもないヒステリーな小児科医ですもの。

コーエン兄弟は、どうしてこんなストーリーが思いついちゃうんでしょう。頭の中をのぞいてみたいです。相当にアブないお話です。どうなってるの?絶対に、面白すぎます~。
とにかく、バーン!と爆発しちゃいました。それで、何が起こったのか、いくつかの証拠から推測(リーディング)するのですが、事件に関わった人達があまりにおバカで、変人ばかりなので、まともなCIA上官(J.K.シモンズ)には、さっぱり分かりません。後から推測しようとしても、無理なくらいのおバカって一体・・・ww


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