曠野すぐりBLOG 「小説旅日記」

「途中から読んでも内容の分かる連載小説」をいくつか、あと日記を、のんびりと載せていきます。
 

古本屋ツアー・イン・ジャパン・イン・横浜 3、4、5軒目

2014年01月03日 | 彷徨う
 
イセザキモール、碑のあるところから関内駅方面へ向かうと賑やかになっていくが、ツアーの一行は寂びれた方へ向かう。
 
懐かしさを感じる商店街だ。銀座通り、などという言葉が思い浮かぶ。こういうところにはくぐもった音の歌が流れているものだが、時節柄バンドエイドの「ドゥー・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が繰り返しかかっていた。ボノとジョージマイケルの部分だけがくっきりと聞こえる。
 
3軒目は「なぎさ書房」。私はここでもサッと店内へ。すでに日が傾いてぐっと寒くなっていたのだ。入口からすぐの文庫の棚を、じっくりと見ていく。そこから奥へ。ひと通り眺めると店外へ。ラックにあった古い「とれいん」を買おうか迷ったが、そのまま店をあとにした。
ちょっと歩いただけで4軒目の「川崎書店」。ここでもマンガを買おうか迷ったが購入せず。
店の前はシャレたワインバーで、そのとなりはレトロ感たっぷりのアメリカヤというスポーツ店。意味もなく、玉石混合という言葉が頭に湧く。
 
ここで喫茶店に寄ったが、なんともいいタイミングだ。数軒巡ってツアー内の雰囲気も暖まったところだったので、テーブルごとに会話が弾んだ。このツアー、集合は関内駅近くのドトールだったのだが、様子を探るように参加者が一人また一人と入店し、古ツアさんを中心に集まったものの言葉はほとんど交わさない。集合時の雰囲気は傍から見れば異常な感じだったろう。そのうえ古ツアさんの新刊を差し出しサイン会のようにもなっていた。
その状況から見れば、打ち解けたこの喫茶店ではごく普通のオフ会の様相だ。
古強者ならぬ古本強者が集まっているので、話は当然そっちに行く。熱心に話してくださる方が私の正面で、話は面白いのだが、間に観葉植物が立ちふさがっていたのがまいった。お互い片目だけが見える格好での会話となり、話の内容以上にその状況が特殊だった。
 
喫茶店を出て5軒目。ここは店頭の店名の文字が取れていた。残った跡は「立花屋」となっていたが、どうも違う店名のようだ。
通りをはさんで賭けない麻雀のお店があり、店内の一卓が店頭のモニターに映し出されていた。自転車に乗ったおじいちゃんが、それをじっと見ていた。
ここも購入は控え、いよいよ最後の「たけうま書房」に向かっていったのだった。
 
(つづく)