
抜粋
失明という運命と闘い、ひたむきに、
華麗に、愛と情熱をつらぬいた女・烈
雪ふかき新潟の酒造家を舞台に
生きる喜びと哀しみを全身全霊で描きつくした宮尾登美子の傑作。
新潟の蔵元である旧家・田乃内家に生まれた娘・烈は、
小学校入学を前に失明にいたる病を患っていることを知る。
過酷な運命を背負う烈と、
その家族の愛と悲喜を綴った平成のロングセラー
いやぁー、感動した!
とにっかく、感動した!
わたし、これは映画で見たことがある。
NHKで6回完結のドラマもやってたそうで。
BSだからわたしが見れるはずもないのだけれど。
その時、烈をやったのは松たか子。
わたし、実は松たか子好きじゃないんだよねー。
家柄も良くて、なんでもできるなんてズルくない?
ただのヒガミだけどねー。
彼女が売れ始めの頃で、いきなりデカイ役をあっちこっちで
抜擢されてた頃じゃないかなー・・・と思う。
次々とキムタクと共演してて何このオンナ、的なイメージが
まだとれないだけだと思うがw
かといって木村卓哉のファンというわけでもないんだけど。
因みに、こん時の子役は井上真央だったりする。・・・知らなかった~
で、映画はというと・・・
そう!一色紗英!!懐かしい~~~~~!!!
映画で烈をやった人の顔は覚えてても名前がでてこなくって。。。
探した探した!
そう!お父さんは松方弘樹で、叔母役は浅野ゆう子だったんだ。
もっと調べていたら、実はこの烈は宮沢りえがやるはずだったのだ!
いつの頃かわからんけど、たぶん貴乃花とごちゃごちゃ
してた頃なんだろうか?いきなり降板しちゃって、
お鉢が回ってきたのが一色紗英だった。
子供の頃の記憶なのであんま覚えてないけど、
とにかく聞き慣れない不思議な新潟の言葉を使って、
烈が目も見えないのに雪が降る中単独山越え、
惚れた彼に会いに行くっていうようなのばかり覚えている。
烈が、視線の定まらない両の目で、必死に叔母に訴えているシーン。
今となってはそれぐらいしか思い出せない。
これを持ってきてくれたのは前回戦記モノを持ってきてくれた、おじぃちゃん。
舞台が新潟だからもって来てくれたのかな?
映画で見たこともあったし、舞台も新潟だってことで、少し興味もあった。
来年のNHK大河は「天璋院篤姫」著者の作品である。
来年は宮尾登美子が熱いな・・・と思い、手にとった。
上下巻で、けっこう分厚い。
映画を見てあらすじを知ってるので、いつになったらあのシーンが…
とやきもきしながら読んでいた。
つもりだったが、映画は一気に大人になった印象があり、
小説はというと、細かーく、丁寧に丁寧に子供時代を描き込んであり、
宮尾登美子の世界に、知らぬうちにはまっていた。
展開を知ってるはずなのに、続きが気になる。
これはもう、物語にはまってる証拠だ。
時代は大正。
烈の母親は身体が弱く、今まで8人の子に恵まれるも、
いづれも夭折、事故、などで育たない。
9番目に生まれたのが烈。
父親は女の子に強く育って欲しいと「烈」という名をつける。
子供はすくすくと育っていくが、
小学校へ上がる前になると、夜を怖がるようになる。
夜になると目が見えなくなる烈・・・・
やっと授かり、ここまで育てた娘の目が悪いなんて。
信じたくない思いだったがどうにか娘の目を治してやりたくて、
両親は奔走するも、帝大の医者のひとことに愕然とする。
いづれは全盲になるであろう。
という医者の言葉を烈は目の当たりにすることになる。
幼い烈に全盲という意味はわからなかったかもしれないが、
聡い子で、なんとなく自分の眼はもう治らないといわれたことは
わかったようで、それからの烈の心の中の葛藤を思うと胸が痛かった。
その後も不幸続き。
父親は後添えに古町の芸者を連れてくるし、
母親がわりの叔母は新発田に帰ってしまう、
そして、遂に光が見えなくなる。
その後からの烈の強さがすごかった。
目が完全に見えなくなってからの烈が、蔵を閉めようと
していた父を説得し、自分が継ぐと決めた時からの目覚しい成長。
そしてラストスパートにかけて、目が見えなくなってからの初恋。
目が見えない自分は人を好きになってはいけないのか?
そんなことはない、と叔母はいうのだけれど。。。
自分の目が見えればこんなにもどかしい想いをせずともすむのに。
あっという間に読み終えてしまった。
星がひとつ足りないのは、目が見えればあんな蔵人なんて
相手にもしなかったろうに・・・という表現が気になったから。
古い時代だから、家柄や器量を見るのは当然で、
ましてや烈は亀田の大富豪の娘であったので、
当然、年頃になれば“ふさわしい相手”を両親が探してくる。
という時代だった。
烈は耳でしか情報を収集できない。
外にもめったに出歩くこともない。
10人並の蔵人に惚れるなんて、悲しくて痛ましい。
と父や叔母が思うのは当たり前のことだとしても、
そんなもんかぁ、と思うのだった。
これ、新聞連載だったそうだ。
毎日新聞。
新聞連載で読んでた人ってどんな感じだったんだろう?
わたしは一気に読めてよかったなぁ。
どっしりと、読み応えがあった。久しぶりの上下巻。
表紙の絵がすごくキレイ。
烈の絵なんだろうと思う。
真っ白いうなじがキレイ。
2007.10.05
失明という運命と闘い、ひたむきに、
華麗に、愛と情熱をつらぬいた女・烈
雪ふかき新潟の酒造家を舞台に
生きる喜びと哀しみを全身全霊で描きつくした宮尾登美子の傑作。
新潟の蔵元である旧家・田乃内家に生まれた娘・烈は、
小学校入学を前に失明にいたる病を患っていることを知る。
過酷な運命を背負う烈と、
その家族の愛と悲喜を綴った平成のロングセラー
いやぁー、感動した!
とにっかく、感動した!
わたし、これは映画で見たことがある。
NHKで6回完結のドラマもやってたそうで。
BSだからわたしが見れるはずもないのだけれど。
その時、烈をやったのは松たか子。
わたし、実は松たか子好きじゃないんだよねー。
家柄も良くて、なんでもできるなんてズルくない?
ただのヒガミだけどねー。
彼女が売れ始めの頃で、いきなりデカイ役をあっちこっちで
抜擢されてた頃じゃないかなー・・・と思う。
次々とキムタクと共演してて何このオンナ、的なイメージが
まだとれないだけだと思うがw
かといって木村卓哉のファンというわけでもないんだけど。
因みに、こん時の子役は井上真央だったりする。・・・知らなかった~
で、映画はというと・・・
そう!一色紗英!!懐かしい~~~~~!!!
映画で烈をやった人の顔は覚えてても名前がでてこなくって。。。
探した探した!
そう!お父さんは松方弘樹で、叔母役は浅野ゆう子だったんだ。
もっと調べていたら、実はこの烈は宮沢りえがやるはずだったのだ!
いつの頃かわからんけど、たぶん貴乃花とごちゃごちゃ
してた頃なんだろうか?いきなり降板しちゃって、
お鉢が回ってきたのが一色紗英だった。
子供の頃の記憶なのであんま覚えてないけど、
とにかく聞き慣れない不思議な新潟の言葉を使って、
烈が目も見えないのに雪が降る中単独山越え、
惚れた彼に会いに行くっていうようなのばかり覚えている。
烈が、視線の定まらない両の目で、必死に叔母に訴えているシーン。
今となってはそれぐらいしか思い出せない。
これを持ってきてくれたのは前回戦記モノを持ってきてくれた、おじぃちゃん。
舞台が新潟だからもって来てくれたのかな?
映画で見たこともあったし、舞台も新潟だってことで、少し興味もあった。
来年のNHK大河は「天璋院篤姫」著者の作品である。
来年は宮尾登美子が熱いな・・・と思い、手にとった。
上下巻で、けっこう分厚い。
映画を見てあらすじを知ってるので、いつになったらあのシーンが…
とやきもきしながら読んでいた。
つもりだったが、映画は一気に大人になった印象があり、
小説はというと、細かーく、丁寧に丁寧に子供時代を描き込んであり、
宮尾登美子の世界に、知らぬうちにはまっていた。
展開を知ってるはずなのに、続きが気になる。
これはもう、物語にはまってる証拠だ。
時代は大正。
烈の母親は身体が弱く、今まで8人の子に恵まれるも、
いづれも夭折、事故、などで育たない。
9番目に生まれたのが烈。
父親は女の子に強く育って欲しいと「烈」という名をつける。
子供はすくすくと育っていくが、
小学校へ上がる前になると、夜を怖がるようになる。
夜になると目が見えなくなる烈・・・・
やっと授かり、ここまで育てた娘の目が悪いなんて。
信じたくない思いだったがどうにか娘の目を治してやりたくて、
両親は奔走するも、帝大の医者のひとことに愕然とする。
いづれは全盲になるであろう。
という医者の言葉を烈は目の当たりにすることになる。
幼い烈に全盲という意味はわからなかったかもしれないが、
聡い子で、なんとなく自分の眼はもう治らないといわれたことは
わかったようで、それからの烈の心の中の葛藤を思うと胸が痛かった。
その後も不幸続き。
父親は後添えに古町の芸者を連れてくるし、
母親がわりの叔母は新発田に帰ってしまう、
そして、遂に光が見えなくなる。
その後からの烈の強さがすごかった。
目が完全に見えなくなってからの烈が、蔵を閉めようと
していた父を説得し、自分が継ぐと決めた時からの目覚しい成長。
そしてラストスパートにかけて、目が見えなくなってからの初恋。
目が見えない自分は人を好きになってはいけないのか?
そんなことはない、と叔母はいうのだけれど。。。
自分の目が見えればこんなにもどかしい想いをせずともすむのに。
あっという間に読み終えてしまった。
星がひとつ足りないのは、目が見えればあんな蔵人なんて
相手にもしなかったろうに・・・という表現が気になったから。
古い時代だから、家柄や器量を見るのは当然で、
ましてや烈は亀田の大富豪の娘であったので、
当然、年頃になれば“ふさわしい相手”を両親が探してくる。
という時代だった。
烈は耳でしか情報を収集できない。
外にもめったに出歩くこともない。
10人並の蔵人に惚れるなんて、悲しくて痛ましい。
と父や叔母が思うのは当たり前のことだとしても、
そんなもんかぁ、と思うのだった。
これ、新聞連載だったそうだ。
毎日新聞。
新聞連載で読んでた人ってどんな感じだったんだろう?
わたしは一気に読めてよかったなぁ。
どっしりと、読み応えがあった。久しぶりの上下巻。
表紙の絵がすごくキレイ。
烈の絵なんだろうと思う。
真っ白いうなじがキレイ。
2007.10.05