一兆円企業のビール会社の社長が誘拐された!
人質は三百五十万キロリットルのビール。
犯人グループの要求は20億―
警察に全面協力できない社長の理由は?
鮮やかに犯行をやってのけた犯人グループの心の闇。
組織の元にいる者たちの苦悩と矛盾、そして保身。
やがて終焉を迎える彼らのたどり着く場所は・・・・
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―今月中に、プロポーズするはずだったな。
転んで頭を打った僕は、結婚相手が誰なのか忘れてしまった。
しかも、僕には魅力的な3人の彼女がいるから大問題。
いったい誰に決めたのか?
大人になりきれない29歳・男子の恋愛成長小説。
僕は前カノに振られてからというもの、
もっといいこをみつけて
絶対に30歳になるまでに結婚してやると決めていた。
指輪も買った。
30歳の誕生日 . . . 本文を読む
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山奥のクラシックなホテルで、毎秋開かれる豪華なパーティ。
その年、不吉な前兆とともに、次々と変死事件が起こった。
果たして犯人は・・・。
巧妙な仕掛けで読者に挑戦する渾身の一作。
この殺人事件は真実か幻か?!
はい。わたしの大好きな恩田陸。
今回もまー不思議世界。恩田ワールド。
>この殺人事 . . . 本文を読む
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チェルノブイリ原発事故による放射能汚染食品が
ヨーロッパから検査対象外の別の国経由で輸入されていた。
厚生省の元食品衛生監視員として、
汚染食品の横流しの真相究明に乗りだした羽川にやがて死の脅迫が…。
重量感にあふれた、意外性豊かな、第三十七回江戸川乱歩賞受賞のハードボイルド・ミステリー。
いきなり不倫ですか!?
って . . . 本文を読む
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「右手を見せてくれ」。
スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。
3年前に別れた不倫相手の妻が殺害されたのだ。
夫の不貞相手として多額の慰謝料をむしり取られた彼女にかかった殺人容疑。
彼女の腕にある傷痕は何を意味するのか!?第42回江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理。
彼 . . . 本文を読む
昭和三十五年十月、岐阜県王御滝郡神守(オウミタキグンカンモリ)地区で村の男が殺された。
現場には村の巫女をつとめる若い女がいたが、
「竜神様の御意志です」
というばかりで何も語らず、
村人たちも「イチミコサマの呪い」と呟くだけであった。
そして二十三年後、事件直後に書かれた
イチミコサマ研究の卒業論文の存在が突然クローズアップされる。
神守生まれの娘が自分の出生の秘密をさぐるうち、 . . . 本文を読む
大学生の世良高行のまわりに奇怪な出来事が続いた。
常用する薬のなかに毒薬、出生の秘密と暗い末路を予言する手紙、
父の突然の死と、全財産を彼だけに譲るという遺言状。
謎の中、再びのびた魔手を脱した高行は、
関係者をそろえ犯人糾明のため偽装殺人を試みたのだが。
―殺人者の心理、青春のおごりをきめこまかい文章でみごとに描いた乱歩賞受賞作。
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骨董市で買った古い釣り用リール。
それと共に入手した柳行李(やなぎごうり)に昔のフィルムが入っていた。
好奇心に駆られたコピーライターの日下哲は、フィルムの再現を試みる。
過去の映像が現代に蘇ったその時、日下の周りでは不穏な動きが…。
1個のリールが結ぶ過去と現代。日本人が封じてきた忌まわしい出来事は
今もなお、人々の心の奥底に澱(おり)のように潜んでいた。
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乱歩賞では前例のない、プロレス・ミステリー
大手プロレス団体のスターが試合中に死んだ。
自殺か。他殺か。
「最強」を夢見る新人レスラー・山田聡は、真相にせまれるか。
事件の発端はプロレスのスターが試合中に死んだことから始まる。
その事件の犯人を追っかけて新人レスラー山田聡は奮闘する。
好みだったので評価は高め . . . 本文を読む
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自首。証拠充分。だが被疑者は頑なに何かを隠している。
実直な警察官が病苦の妻を扼殺。
捜査官、検察官、裁判官・・・・六人の男たちは
事件の“余白”に迫っていった。
「人間五十年」――――
請われて妻を殺した警察官は、死を覚悟していた。
全面的に容疑を認めているが、犯行後二日間の空白については口を割らない「半落ち」状態。
男が命より大切に守ろうとするものとは何なのか。 . . . 本文を読む
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変えるんだ。
自分自身を。この国を。
34歳、青春は、終わっちゃいない。
夢を情熱を魂に抱き、故郷での衆院選に立候補する、
高校の親友にして恋敵。戦いの行方は?
軽やかに、爽やかに描く、前例なき選挙青春小説。
ま、簡単にいうと、そこそこの商社マンが企画の失敗を押し付けられ、
責任を取らされて子会社へう . . . 本文を読む
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甲子園の優勝投手は
なぜ、自ら「人間兵器」となることを選んだのか。
人間魚雷「回天」―海の特攻兵器。脱出装置なし。
甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、ヒジを故障。
新しい変化球の完成に復活をかけていたが、
日米開戦を機に、並木の夢は時代にのみ込まれていく。
死ぬための訓練。出撃。回天搭乗。
―しかし彼は「魔球」を諦めなかった。
組織と個人を描く横山秀夫の原点
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人はどこまで邪悪になれるのか。
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。
事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、
アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。
私は、女の顔をした悪魔を一人知っているのです。
その女のしたことを考えるだけで、ぞっとします。
彼女の本当の名前が何というのか、今現在、何という名前を名乗っているの . . . 本文を読む
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これはフリンなんかじゃない、恋だ。
バンドとバイトに明け暮れる大学生の「僕」。
美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、
学生と教師、しかもマリコ先生には夫がいる。
不器用でひたむきな青春の恋の行方。
大学生の涯は友達の双子(男と女)ともう一人の男の子とバンドを組んでいる。
両親は離婚して、一人暮らし。
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大介と結婚した掃除人キリコは、短期派遣の清掃の仕事を始めた。
ミニスカートにニーハイブーツの掃除のプロは、
オフィスに溜まった人間関係の澱も死角も見逃さず、
電器メーカーの子会社に編プロ、モデル事務所の謎を鮮やかに解き明かす。
夫・大介が探偵役となる最後の謎は、キリコ自身。読後感温かなミステリ。
シリーズ2作目。
前作でダイスケと . . . 本文を読む