抜粋
40歳になったら死のうと思っている。
お前に何が起きた。
お前は何をしに来た。
120万読者を待たせていた、壮大なるミロの物語
MIRO’s EXPERIENCE 最新作!
40歳になったら死のうと思っている。
型に流し込まれたばかりのコンクリートが次第に固まるように、
私の決意も日に日に水分や気泡が抜け、硬化していく。
死ぬと決めてからの私は、気持ちが楽になった。
. . . 本文を読む
抜粋
家族をもたず、信じることを知らない少年イオンの孤独な魂はどこへ行くのか―。
愛は死んだ。
僕は生きる。
図書館で発見。
わりと新しい発刊なはずだけど偶然発見。
新しいのは図書館で遭遇する確立がとても低いというのに。
なぜか。
もしかしてこの表紙かしらん。
わたしは作家の名前とこの画に惹かれて手にとったのだけれど
. . . 本文を読む
抜粋
人はどこまで邪悪になれるのか。
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。
事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、
アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。
私は、女の顔をした悪魔を一人知っているのです。
その女のしたことを考えるだけで、ぞっとします。
彼女の本当の名前が何というのか、今現在、何という名前を名乗っているの . . . 本文を読む
抜粋
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。
63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。
8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。
長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。
しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、
夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな . . . 本文を読む
抜粋
破壊されつくした僕たちは、“自分殺し”の旅に出る。
なぜ“僕”の記憶は失われたのか?
世界から搾取され、漂流するしかない若者は、日々の記憶を塗りかえる。
孤独な魂の冒険を描く、まったく新しいロードフィクション。
日本の社会に未来はあるのか?
ニート、請負労働者、ホスト、バックパッカー……。
〈自分探し〉の果て、下流社会を漂流し続ける若者たち。
記憶を失くした青年は、
ゼ . . . 本文を読む
抜粋
世にも美しい妹ユリコを持つ「わたし」は、
ユリコと離れたい一心でQ女子高を受験して合格し、
スイスに住む両親と離れて祖父とふたり暮らしを始める。
エスカレーター式の名門Q女子高は厳然とした階級社会であった。
佐藤和恵という同級生が美人しか入れないという
噂のチアガール部に入ろうとして果たせず、
苛立つのを、「わたし」は冷やかに見守る。
夏休み前に母が自殺したという国際電話が . . . 本文を読む
抜粋
遥か南の海蛇の島、巫女の家に生まれた二人の姉妹。
姉は大巫女を継ぎ、島のために祈り続けた。
妹は与えられた運命に逆らい、島の掟を自ら破った。
16歳で死んだ妹は、地下神殿で一人の女神と出逢う。
―私はイザナミ、黄泉の国の女神です。
よかった。
すごくよかった。
わたしがずっと前に古事記を知ろうとして手に取った児童書よりも
なんでかわかり . . . 本文を読む