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老舗旅館の長男、中学校二年生の逸夫は、自分が“普通”で退屈なことを嘆いていた。
同級生の敦子は両親が離婚、級友からいじめを受け、誰より“普通”を欲していた。
文化祭をきっかけに、二人は言葉を交わすようになる。
「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない??敦子の頼みが、
逸夫の世界を急に色付け始める。だが、少女には秘めた決意があった。
逸夫の家族が抱える、湖に沈んだ秘密とは . . . 本文を読む
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大学生のましろ(女性)は12歳のとき、何者かに拉致、監禁された経験がある。
無事に解放されたが、犯人は不明で、事件は未解決。
今、そのときの記憶はなく、ひどいPTSD(心的外傷後ストレス精神障害)
にかかってしまった。
そのためか、ましろには特異な能力があり、
周囲の「殺気」を感じ取る能力が身についている。
ある日、バイト先の店に強盗が入るという事件が起こるが、
ましろの特 . . . 本文を読む
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守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。
逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢 。
いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。
月光の差し込む観覧車の中で、
愛する人々と束の間の再会を遂げる男を描いた表題作ほか、
繰り返せない時間の哀歓を描く著者最高の傑作短篇集。
これ実は一回借りている。ええ、図 . . . 本文を読む
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『葉桜』を超える衝撃! 鬼才の渾身作、ついに降臨
スーパーの保安責任者の男と、店で万引きを働いたDVの被害に遭っている女。
偶然出会った2人は、驚くべき因縁で結ばれていた!?
読後感はあまりよくは、ない。
歌野さんぽいなぁとも思うし、美談というか
そういうしめっぽいラストに持っていく時もあるんだ~といった感じ。
一癖ある、それ . . . 本文を読む
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成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。
彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、
周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。
既にサークルの域は出た。
活動内容もそうだが、集う人間の危険度が、だ。
ヤバイ奴らが巻き起こす熱血青春ドタバタ劇。理系男子って皆こんなに危ないの?
これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。 . . . 本文を読む
香坂明、26歳、大学院生。昭和29年生まれ。
ある日大学近くの喫茶店で、
いつものように紅茶を飲みながら近く発表する論文に目を通していた。
そして自分の博士論文を斜め読みしていた香坂は、
雨の中傘もささずに店に飛び込んできた会社員風の男に声をかけられた。
名前を聞いても、会社名を聞いてもまったく知らないその男が、
自分の会社の研究員が香坂に会いたいと言っているとい . . . 本文を読む
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夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。
夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、
亡くなったはずの女の影に悩まされていた。
予知夢を見る女、結衣子。
俺は幽霊を見ているのだろうか?
そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。
各地の小学校で頻発する、集団白昼夢。
「何かが教室に侵入してきた」。
狂乱に陥った子どもたちの「夢札」を視た浩章は、
そこにある符号を . . . 本文を読む
一人の老人が殺された。
死因は首の骨を折られていることが直接の原因。
しかし、その老人の死体には拷問のあとがあった・・・
たまたま手が空いていた美人女性検察官岩崎が事件担当になった。
県警との合同捜査という面倒なオマケつきで。
死んだ老人は日弁連の会長候補だったことがわかり、
その線で事件を追っていた岩崎はその裏にひそむ恐るべき真実にぶち当たる・・・・
検察と弁護士をめぐる陰謀 . . . 本文を読む
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「犯人よ、今夜は震えて眠れ」
連続児童殺人事件発生―――
姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。
史上初の、劇場型捜査が始まる!
7年前、巻島は幼児誘拐事件の現場の指揮を取った。
がしかし、犯人には逃げられ左遷されてしまう。
左遷先で狂ったように犯罪検挙率を上げたのは巻島だけの功績ではないものの、
それを見込まれ呼び戻されることに・・・・
そこで待っていたのは . . . 本文を読む
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目覚めて見る夢は、眠りながら見る夢より百倍罪深い
禁断の恋に悩む兄妹
他人の男ばかりを好きになる末っ子
居場所を探す団塊世代の長兄
そして父は戦争の傷痕を抱いて―
愛とは、家族とは何か
戦前生まれの厳格な父、家政婦から後妻に入った母。
先妻の子も実は後妻の連れ子も、兄妹分け隔てなく育てられた。
そんな一家に突然残酷な破綻が訪れて―。
家族とは、そして、人生とは なに . . . 本文を読む
気がついたらボクはデコボコしたベッドの上にいた
不思議なベッド
ここにいるとおなかもすかないし
ふわふわしていてここちいい
毎日同じところにいて飽きないのってよくわいれるんだけど
ボクはそれ以外の生き方を知らないんだ
ある日突然そこにいた
以前の記憶はただ水面をゆらゆらと漂っていたことだけで
どこからきてどこへゆくのかなんて考えることもしなかったし
そんな発想が . . . 本文を読む
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舞姫としての名声を捨て、初恋のひと建明を追って馬賊となったフミ。
仲間たちにも認められ、ようやく自分の居場所を見いだしたかに思えたが、
時代は大きく動きはじめ…
大河女子ロマン感動の完結編!
読後一言感想はというと
あれ、どっかで見たことある展開・・・?
堂々の完結。
いや、面白かったよ。
面白かったけ . . . 本文を読む