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劇団“うさぎの眼”の看板女優が、上演中に控え室で殺害された。
事件と前後して現れた、真犯人の存在をほのめかす謎の美少女。
駆け出しの僕は、彼女と共に事件の真相を追い始める。
彼女に振り回され、時折見せる曖昧な言動に戸惑いながらも、
僕は、その不思議な魅力に次第に惹きつけられていく。
しかし、彼女は、誰にも言えない秘密を隠していた―。
不思議な魅力を持つ彼女が明かした、誰にも . . . 本文を読む
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夏休みも終わり学園に戻った泉水子は、正門でふと違和感を覚えるが、
生徒会執行部として学園祭の準備に追われ、すぐに忘れてしまう。
今年のテーマは戦国学園祭。
衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子に対し、
姫神の出現を恐れる深行。
果たして会終了後、制服に着替えた泉水子はやはり本人ではなく…。
大人気シリーズ!物語はいよいよ佳境へ。
姫神の口から語られる驚 . . . 本文を読む
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深く刺さった、小さな棘のような悪意が、
平和なオフィスに8つの事件をひきおこす。
社会人一年生の大介にはさっぱり犯人の見当がつかないのだが―
「歩いたあとには、1ミクロンの塵も落ちていない」という掃除の天才、
そして、とても掃除スタッフには見えないほどお洒落な女の子・キリコが
鋭い洞察力で真相をぴたりと当てる。
最近はまっている . . . 本文を読む
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大学生のいずみは、
高校時代の同級生・裕司から「夜市にいかないか」と誘われた。
裕司に連れられて出かけた岬の森では、
妖怪たちがさまざまな品物を売る、
この世ならぬ不思議な市場が開かれていた。
夜市では望むものが何でも手に入る。
小学生のころに夜市に迷い込んだ裕司は、
自分の幼い弟と引き換えに「野球の才能」を買ったのだという。
野球部のヒーローとして成長し、甲子園にも出 . . . 本文を読む
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坂本純平、21歳。埼玉県東松山市出身。
新宿・歌舞伎町のチンピラにしてみんなの人気者。
心酔する兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。
女はちょっと苦手だが、困っている人を見るとほうっておけない。
そんなアナクロな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。
決行までの三日間、自由時間を与えられた純平は
羽を伸ばし、さまざまな人たちと出会う。
しかしその . . . 本文を読む
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昭和18年、俳優・加東大介は招集を受け、ニューギニアへ向かった。
彼は、死の淵をさ迷う兵士たちを鼓舞するために
“劇団”づくりを命じられ、島中の兵士から団員を集め、
工夫を重ねて公演する。
そしてついには熱帯の“舞台”に雪を降らせ、
兵士たちに故国を見せたのだった。
感動的エピソードに溢れた記録文学の傑作。
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サルだけが知っている愛する人の真実。
彼女はなぜ死んだのか?
目撃者は人と会話をするサル、バースディだけ。
若き研究者が謎を追う長編ミステリー。
山本周五郎賞受賞第一作!
類人猿の言語習得実験を行う霊長類研究センターを舞台に、
そこで働く研究者、
実験をされるボノボを巡って引き起こされる人間ドラマを、
上質のミステリーとして描いた傑作。
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妻を殺され汚職の疑いまでかけられた刑事。
失踪した妻を捜して宗教団体に接触する高校教師。
錯綜する事件、やがて驚愕の真相が…。
書き下ろし。
我孫子武丸スペシャル・インタヴューも収録する。
随分前に読んだんだけどアップが遅くなった。
年末はバタバタしてて忙しいね、誰も彼もあ . . . 本文を読む
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相も変わらず図書館は四方八方敵だらけ!
山猿ヒロインの両親襲来かと思いきや
小さな恋のメロディを 叩き潰さんとする無粋な良化「査問」委員会。
迎え撃つ図書館側にも不穏な動きがありやなしや!?
どう打って出る行政戦隊図書レンジャー!
いろんな意味でやきもき度絶好調の『図書館戦争』シリーズ第2弾、
ここに推参!――図書館の明日はどっちだ!?
「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期 . . . 本文を読む
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何か自営業を始めようと決めたとき、
最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。
しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。
そこで調査事務所を開いた。
この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。
犬だ。犬捜しをするのだ。
それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
失踪人捜しと古文書の解読。
しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして― . . . 本文を読む
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山梨県自治郡V村。
そこは、非公式に政府が公認する吸血鬼村で、
密かに侵入しようとする者が後を絶たない。
自殺志願者や永遠の命を欲する者など、実にさまざま。
V村出身の探偵・メグは、美貌の青年捜しを依頼されそこへ向かった。
だが、吸血鬼村にはあり得ない、
十字架が突き刺さった他殺体に遭遇する!
不可能だらけの謎に挑む女吸血鬼探偵の名推理とは。
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事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。
そこでは不思議な事件が次々に起こる。
けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。
そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。
そしてユウ坊が誘拐された!
ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。
連作ミステリ小説。
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変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。
助手を務める屈託のない美人姉妹も、
一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。
新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、
力は底知れぬ暗い影を感じた。
彼を驚愕させたその影とは?
やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た!
蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。
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七通の手紙が彼女のもとに届いた。
差出人はすべて不明。
手紙は決まって、縦書きの便せんに水性のボールペンで書かれ、
最後のページがきれいに一部切り取られていた。
やがて、八通目の手紙が託された。
そして、それが最後の手紙だった。
80年代前半・長野。
90年代後半・東京、そしてアメリカ西部。
ふたつの時代が出会い、そして、今、静かに響きあう。
『天国の本屋』シリーズ . . . 本文を読む
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強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。
弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。
しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、
「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。
人の絆とは何か。
いつか罪は償えるのだろうか。
犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。
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