ねこやま

徒然備忘録

ぼくが愛したゴウスト / 打海文三

2013-01-22 11:02:17 | あ行作家
抜粋 それは初めて、少年が一人でコンサートへ行ったときからだった。 帰り道に駅で事故を目撃してから、世界はどこか自分と違っていた。 この不思議な世界、少年は何処へ向かう……。 ちょっと読むのに苦労した。 とっかかりが面白そうだな、と思って手にとったのだけど。 終始シリアスに話が進むので、全然楽しい気持ちになれない。 そりゃあそうだ . . . 本文を読む

逃亡くそたわけ / 絲山秋子

2013-01-21 13:58:45 | あ行作家
二十一歳の夏は一度しかこない。 百道病院の精神病院に、躁状態で入院したあたしは脱走を決意した。 あだ名がなごやん(患者)という24歳の、茶髪のサラリーマンを連れて。 誰も知らないところに行かなくちゃいけない。 今すぐ。今すぐ。 あたしは見えないものに追い立てられていた。 「なごやん、車持っとらんと?」 「あるけど・・・・・・」 「一緒に逃げよう。もう . . . 本文を読む

二分間の冒険 / 岡田淳:著 大田大八:画

2013-01-21 13:49:22 | あ行作家
抜粋 「ダレカ」と名乗る黒猫が登場して、六年生の悟を森の中に誘い込みます。 そこには、毎日の生活の中で知っている同級生がいるのに、 同級生のほうは悟を知りません。 その中の一人のかおりと、悟は、竜の館へいくことになります。 竜は、知恵と力の戦いを挑み、それに敗れればもう元の自分に戻れません。 長い旅を続け、不思議な老人に剣をもらい、自分こそ、 と思い、館に着いてみると待ち構えていたも . . . 本文を読む

バッテリー Ⅲ / あさのあつこ

2013-01-21 13:12:45 | あさのあつこ
先輩とのトラブルが明るみにでて、部活動停止をくらう巧。 自分がやりたいのは野球だ。 ただ、それだけ―。 野球はやらせてもらうもんじゃない。 どうして部活動停止とか、なんだかんだいわれなきゃならないんだ。 どうして、野球ができないんだ。 俺はただ、豪のミットめがけて球を投げ込む。 そうしたいだけなのに。 チームのために投げるんじ . . . 本文を読む

怪物はささやく / パトリック・ネス・著 ジム・ケイ:挿画 池田真紀子:翻訳

2013-01-19 08:25:48 | 海外作家
抜粋 ある夜、怪物が少年とその母親の住む家に現れた。 怪物はその少年に言う。 「わたしが三つの物語を語り終えたら、 四つめの物語をわたしに話すのだ」と。 そして怪物は付け加えた、その物語は少年が心に秘めた真実の物語であり、 その物語を語り聞かせるために少年が怪物を呼んだのだ、と。 少年が語るべき真実とはなにか? 少年がそれを語り終えるとき、この物語も同時に結末を迎える。 その . . . 本文を読む

チャーム