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編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。
一人息子の陽介が小学校に入学し、少しは手が離れて楽になるかと思ったら―
とんでもない!PTA、学童保育所父母会、自治会役員…
次々と降りかかる「お勤め」に振り回される毎日が始まった。
小学生の親になるって、こんなに大変だったの!?笑って泣けて、元気が湧いてくる。
ワーキングマザーの奮闘を描く、痛快子育てエンターテインメント。
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事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐佐良の街へ移住する。
そこでは不思議な事件が次々に起こる。
けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。
そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。
そしてユウ坊が誘拐された!
ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。
連作ミステリ小説。
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育児サークルへの嫌がらせの犯人は?
連続殺猫事件の真相は?花泥棒の正体は?
ささやかだけど説明できない謎でお困りなら、どうぞ仁木探偵事務所へ!
『アリス』と猫とお茶を愛する名探偵。
『螺旋階段のアリス』の続編。
前回に比べるとお、これは。
と思うのが少ない。
短編数珠繋ぎ。
アリス役(アリサ)の女の子の成長が見られ . . . 本文を読む
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仁木順平はつい最近まで、本社を丸の内に持つ、
ある大手企業のサラリーマンだった。
会社で『転身退職者支援制度』なるものを知り、
早速申請書を上司に提出した。
かくして齢50を過ぎた仁木は私立探偵事務所を設立。
事務所を開いて三日目。
やっと現れた依頼者は、まるで不思議の国からきたアリス。
依頼主かと思われた彼女から、探偵の助手をさせてくれといわれ
うやむやのうちに押し切ら . . . 本文を読む
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親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。
そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が現れる。
これらの謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる。
不思議な街「佐々良」で暮らし始めた照代の日々を、
彼女を取り巻く人々との触れ合いと季節の移り変わりを通じて
鮮明に描いた癒しと再生の物語。
父は高給取りでもないの . . . 本文を読む
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5年生に進級する春、森(シン)は父親の転勤で
東京から北九州へ転校することになった。
わんぱくで怪我は絶えないし、物は壊すし、友だちは泣かせるしで、
いじめっ子の乱暴者というレッテルをはられていた森の転校を聞いても、
先生どころかクラスメイトのほとんど誰も残念がってはくれなかった。
そんな森だったが、引っ越し先の社宅の子どもたち
――ココちゃん、あや、竹本兄弟、パックとは不思 . . . 本文を読む
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もしもあの時、別の選択をしていれば、
全く違う人生を歩んでいたのだろうか…。
平凡な会社員・元城一樹のふとした夢想が、すべての始まりだった。
一人娘の和子の前に姿をあらわした不思議な少女沙羅。
その名前が甦らせる、消し去ったはずの過去。
やがて、今ある世界と、あり得たはずの世界とが交錯しはじめて―。
表題作を含む、全10編を収録。珠玉のミステリ短編集。
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ここ“エッグ・スタンド”はカクテルリストの充実した小粋な店。
謎めいた話を聞かせてくれる若いカップル、
すっかりお見通しといった風の紳士、今宵も常連の顔が並んでいます。
狂言誘拐を企んだ昔話や
マンションの一室が消えてしまう奇談に興味はおありでしょうか?
ミステリがお好きなあなたには、満足していただけること請け合い。
―お席はこちらです。ごゆっくりどうぞ。
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いつもと同じ時間に来る電車、その同じ車両、
同じつり革につかまり、一週間が始まるはずだった―。
丸の内に勤めるOL・片桐陶子は、
通勤電車の中でリサーチ会社調査員・萩と知り合う。
やがて2人は、身近に起こる不思議な事件を解明する〈名探偵と助手〉
というもう一つの顔を持つように…。
謎解きを通して、ほろ苦くも愛しい「普通」
の毎日の輝きを描く連作短篇ミステリー。
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「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。
通り魔に襲われた17歳の女子高生安藤麻衣子。
美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた
心の闇から紡ぎ出される6つの物語。
少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温かな視線で描く、
感動の連作ミステリ。
日本推理作家協会賞受賞作。
読了したのはしばらく前 . . . 本文を読む
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表紙に惹かれて手にした『ななつのこ』にぞっこん惚れ込んだ駒子は、
ファンレターを書こうと思い立つ。
わが町のトピック「スイカジュース事件」を
そこはかとなく綴ったところ、
意外にも作家本人から返事が。
しかも、例の事件に客観的な光を当て、
ものの見事に実像を浮かび上がらせる内容だった―。
こうして始まった手紙の往復が、
駒子の賑わしい毎日に新たな彩りを添えていく。
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もっと気楽に考えればいいじゃないか。
手紙で近況報告するくらいの気持ちでね―
という言葉に後押しされ、物語を書き始めた駒子。
妙な振る舞いをする“茜さん”のこと、
噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、
クリスマス・イブの迷える仔羊…
身近な出来事を掬いあげていく駒子の許へ届いた便りには、
感想と共に、物語が投げかける「?」への明快な答えが。
デビ . . . 本文を読む
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ご存じだろうか。“魔が差す”という瞬間は、
たぶんどんな人にも一度や二度は訪れるものなのだ。
そう、犯罪行為などとは地球とアンドロメダ星雲くらいにかけ離れている
駒子にさえ、その瞬間は突然やってきたのだから。
クリスマスにひいた風邪が軽快し、空はすこんと晴れ上がった大晦日、
出かけたデパートであるものに目を奪われたばかりに、
息が止まりそうな思いをした駒子は…。
この手紙 . . . 本文を読む