水の丘交通公園

鉄道メインの乗り物図鑑です。
※禁無断転載!使用に際してはコメント欄にて
用途を申告してください。

鉄道路線紹介・長野電鉄

2008-03-08 00:25:26 | 鉄道事業者・路線紹介
長野電鉄は、長野県北部に路線を保有する中規模私鉄で、
「ながでん」グループの中核企業である。

須坂や小布施、中野(信州)といった千曲川東岸の産業輸送近代化を
目的に設立された河東鉄道(屋代~須坂間。現・屋代線)を発祥とし、
その後、須坂~長野間を開通させた長野電気鉄道が合併し、
現在の形態となった。
その後、信州中野~湯田中間(山の内線)の開業により、志賀高原、
渋温泉の観光開発を進め、スキーブームの先鞭をきった。

長野線は開業時より複線区間を有し、同区間では20分~30分に1本での
高頻度運行を実施しており、都市鉄道としての性格も有している。
そのため、一時は観光色が薄らいだ時期もあったが、新型特急用電車の
導入などで、改めて観光輸送にも力を入れ始めている。

保有路線
長野線・・・電鉄長野~湯田中間
・地方私鉄としては電鉄長野~善光寺下間が地下区間で電鉄長野~朝陽間は
複線となっている。
また、有料特急が運行されており、停車駅のパターンでA特急とB特急に分けられる。
・停車駅の少ないA特急は1000系「ゆけむり」を原則的に使用している。
・B特急は在来の2000系で運行され、信州中野~湯田中間のみの乗車であれば、
特急料金不要。
ちなみに特急料金は運賃+100円。
何らかの事情で「ゆけむり」、2000系の特急専用車が運行不能になった場合は、
3500・3600系で運行される。この場合は特急料金不要。
・普通列車は電鉄長野~須坂・信州中野間で1時間2~4本程度、
信州中野~湯田中間で1時間1~2本の運行で両方とも基本的にワンマン運転である。
信州中野を境に料金収受の方法が異なり、長野側はいわゆる都市型ワンマンで
駅で切符を買う方法、湯田中側は整理券で乗って、降車時に運賃箱に料金と
整理券を入れる方法である。
・柳原~村上間の村上橋は鉄道道路併用橋として知られているが、平成20年度中に
新橋梁に切り替わる予定である。
・小布施駅には「ながでん電車の広場」があり、かつての旧型車や機関車が保存展示されている。ただし、現状は放置状態で、あまり状態は良くない。
・車両基地は須坂駅構内にある。

屋代線・・・須坂~屋代間
・長野電鉄発祥の路線である。
・普通列車のみ1時間1本あるかないかの運行。
・電車はワンマンで無人駅での乗車の際には整理券を受け取って
降りる際に運賃箱に整理券と運賃を入れる方式。
・屋代駅で旧信越本線のしなの鉄道と接続している。
かつては国鉄からの直通列車が運行されていたが、現在は廃止されており、
稀に新車の搬入に使用される程度である。
長電としなの鉄道を直接結ぶ乗り入れ線は撤去されているため、
運ばれてきた新車は、一旦、構内の長電テクニカルサービス屋代工場に
取り込まれてからの入線となる。
・最後まで旧型の1500形電車が活躍した路線としても知られる。

この他に信州中野駅から木島駅を結んでいた木島線が存在したが、
平成14年に廃止された。
廃線から4年を経過しているが、駅の案内表には、未だに残っているところが多い。
信州中野駅の駅舎側から見て、一番奥のホームが専用ホームだったが、現在は閉鎖されている。

使用車両
1000系「ゆけむり」
・・・元小田急ロマンスカー。A特急専用。ひじょうに人気のある車両で、
展望席目当ての客が何分も前から並ぶくらいである。
2000系
・・・長野電鉄オリジナル車として唯一の現役車。現在はA編成(マルーンに白帯)と
D編成(赤とクリームのツートンカラー。スカート付)が残る。
通常はB特急とそれに付帯する普通列車で運行されるが、「ゆけむり」の検査時は
A特急運用にも入る。
3500系・3600系
・・・元営団日比谷線3000系電車である。外観上は赤帯とロゴを追加した程度である。
2連の3500系と3連の3600系があり、3500系はワンマン方式の違いでN編成とO編成、
3600系はL編成と称される。
現在は大半が冷房化されている。
8500系
・・・元東急8500系電車。3連のみ。勾配用の抑速制動を持たないため、
長野線信州中野~湯田中間には乗り入れない。

これらの車両の運用は長野電鉄のホームページで形式別に色分けした全線時刻表で
見ることが出来る。


特急「ゆけむり」。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。