水の丘交通公園

鉄道メインの乗り物図鑑です。
※禁無断転載!使用に際してはコメント欄にて
用途を申告してください。

広島電鉄 3800形電車

2008-10-21 13:02:03 | 電車図鑑・路面電車
昭和62年~平成元年に「ぐりーんらいなー」シリーズとして登場した
車両である。
製造メーカーはアルナ工機(→アルナ車両)で9本が投入された。

路面電車の市内線から鉄道線の宮島線に直通が可能な3体連接車で、
広島側から順に3800A+3800C+3800Bと編成を組む。
ドアはC号車が両引き戸で残りが片引き戸である。
車内はロングシートで、側面窓は戸袋窓と車掌窓以外は2連ユニット式の
2段窓(上段下降・下段固定)である。
運転台は2軸式ワンハンドルマスコンで、主制御装置にはVVVF制御を
広電の電車で初めて採用している。
製造された時期によって、正面の形状が異なる。これは同時期に製造されていた
市内線用の800形電車にも反映されている。
また、将来の連結運転を見越して、先頭車に連結器を設置できるように設計されている。
登場以来、荒手車庫に所属し、宮島線直通列車の主力車であるが、
混雑時などには、普段運用されない市内線各線区に入線することもある。

以下は形態別の写真と解説である。

○3801ACB~3803ACB号

3801ACB号。2つ下の3804ACB号と比較すると、側面方向幕の位置の違いがわかる。

3802ACB号。パンタの前に冷房用電源の箱がない。

昭和62年に製造されたグループである。ヘッドライトが丸型の横並びになっているのが
特徴である。上の写真の3801ACB編成だけ、側面の行き先表示の位置が異なる。
また、3802ACB号(下写真)と3803ACB号は冷房電源がC号車に1台だけと他の編成と
異なる(3701ACB号と3804ACB以降はA・B号車運転台側屋根上に1台ずつ(編成で2台)
搭載している)。
写真でもパンタグラフよりも前がスッキリしているのがわかる。

○3804ACB号~3809ACB号

3804ACB号。ライトが角型になった。

3806ACB号。本来の車番が広告で隠れるので、その下に車番が表記されている。

昭和63年と平成元年に製造されたグループである。ヘッドライトが角型ユニット式に
変更された。それ以外は側面字幕の位置は3802ACB以降に、冷房電源の位置は
3801ABCと同じである。

○車内

当時製造されていた広電の新車の標準といえる車内。
右側カードリーダー後ろに突出しているものは車掌用の腰もたれ。
すぐ後ろの客席との分離を図っている。車掌不在時は立席スペースとなる。

なお、広電の連接車は通常、運転士と車掌が乗務するツーマン運転である。
乗り降りの仕方は、C号車や先頭車の連結側から乗り込み、最前部か、後部の運転士、
または車掌のいるドアで料金を支払って降りる。
改札のある宮島口では乗車券を買って、着駅で乗務員に渡す。
他の宮島線各駅ではホーム又はドア横の整理券発券機で整理券を受け取って、
着駅で乗務員に料金を支払う。
広島駅前では、降車時にホームで運賃箱を持って待機している係員に料金を支払う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。